牛すじは、牛肉・豚肉・鶏肉のあらゆる部位の中でも低カロリーな肉類です。

また糖質も0で、高たんぱく質とダイエットには最適な牛すじ。

ただし、牛すじの煮込みや土手焼きなどは太る可能性もあります。

今回は牛すじのカロリー、太らないためのコツ、注意点などを紹介します。

牛すじは実は低カロリーでダイエットに最適?

牛すじの煮込みや、牛すじの土手焼き、おでんの牛すじ、どれも居酒屋では定番の料理で、好きな方も多いのではないでしょうか?

ただこの牛すじは、白くてプルプルしていて脂が多そうで、カロリーも高そうですよね。

しかし、実際には、牛すじは肉類の中でもダントツでカロリーが低く、このプルプルの正体は脂肪ではなくコラーゲンなのです。

つまり、牛すじは、低カロリー・低糖質で、しかもコラーゲンというタンパク質が豊富な、ダイエットに最適な食品なのです。

とはいえ、そんな低カロリーな牛すじも食べ方次第では、太る可能性もあります。

そこで今回は、牛すじのカロリー・糖質、牛すじが持つダイエット効果、ダイエット中の注意点などについて紹介します。

牛すじのカロリーは?

牛すじのカロリーは、100gあたりおよそ「155kcal」です。

100gあたりで155kcalと言うと、少し高めに感じるかもしれませんが、この牛すじのカロリーは、肉類の中では低カロリーに位置しています。

一般的な牛肉のカロリーは100gでおよそ371kcalほどなので、牛すじはおよそ半分以下のカロリーということになります。

ダイエットに向いているとされている鶏肉でも、部位別ではなく平均的に見れば100gあたりおよそ229kcalなので、牛すじのほうが低カロリーということになります。

ちなみに居酒屋の定番の牛すじの煮込みは、100gあたり「65kcal」、1人前(480g)あたり「312kcal」とさらにカロリーは低くなります。

牛すじの糖質量は?

牛すじの糖質は、100gあたりで「0g」です。

牛すじを含む肉類は、基本的に糖質がほとんど含まれていません。

糖質がないのであれば、糖質制限ダイエット中は、肉類全てOKかと言うとそうではなく、肉類は調理の過程で、砂糖やみりんなどを使ったり、衣をつけて油で揚げたりすることで、糖質がどんどんと増していきます。

例えば、牛すじを使った料理で良く知られている、「牛すじ煮込み」は1人前(480g)あたりの糖質量はおよそ「15.4g」ほどです。

もちろんこの牛すじの煮込みの糖質には、人参やこんにゃくなどの具材の糖質も入っていますが、肉類の糖質は、料理によって大きく異なるということは間違いないので注意が必要です。

ダイエット中の牛すじの注意点

意外にも脂質が少なく腹持ちが悪い

牛すじと言えば、調理をすると白くぷりぷりなので、脂が多いのだと誤解されがちですが、これはコラーゲンが熱を受けてゼラチン化したものなのです。

牛すじの脂質は、100gあたり「4.9g」とほとんど入っていないので、腹持ちが悪く、すぐにお腹が減ってしまうというデメリットがあります。

牛すじの煮込みに注意

牛すじの煮込みを含む、牛すじを用いた料理のほとんどは砂糖や醤油、みりんなど、糖質量が高い調味料を用いて作られています。

もともと牛すじ自体に糖質が含まれていないため牛すじを食べる分には問題ないのですが、牛すじの煮込みに入っている高糖質な人参などを食べてしまうと、太る原因になるかもしれません。

また、これらは味が濃いので、食欲が増進してしまいやすく、食べ過ぎるとカロリー過多になる可能性もあります。

牛すじをダイエットに使うメリット

何と言っても牛すじは低カロリー

牛すじのカロリーは、その他の肉類と比べて、かなり低カロリーです。

カロリーが高めな牛肉・豚肉などと比べたら、当然牛すじのほうが低カロリーですが、低カロリーな鶏肉と比べても負けていません。

  • 《鶏肉のカロリー(100gあたり)》
  • 鶏むね肉(皮付き):191kcal
  • 鶏もも肉(皮付き):200kcal
  • 鶏ひき肉:166kcal
  • ささみ:105kcal

このように低カロリーの代表格であるささみ以外には、カロリーの低さで負けていないのです。

例えば、他の肉類を使った料理の肉の部分を牛すじに置き換えるだけで大幅なカロリーダウンへとつながります。

たんぱく質が豊富!

調理した牛すじは見た目が白くプルプルしていますよね。

これは脂ではなく、コラーゲンが熱によってゼラチン化したものです。

このコラーゲンは、タンパク質の一種であり筋肉を作る要素です。

タンパク質は、脂肪を燃焼する働きがあるので、ダイエットでは必須と言われており、高タンパク質の牛すじを食べることはダイエットにおいてかなり効果的と言えます。

ビタミンKやビタミンB12が多く含まれている

牛すじには、「ビタミンK」や「ビタミンB12」が豊富に含まれています。

ビタミンKは、骨粗鬆症予防に、ビタミンB12は、貧血予防・快眠に効果があり、ダイエットで不健康になりがちな部分を補ってくれます。

また、快眠することは痩せやすい体質になるためにも重要なことです。

牛すじのダイエット効果を高める食べ方・方法

牛すじ+お酒の組み合わせなら糖質0のものを

牛すじ煮込みにしても、おでんの牛すじにしても、牛すじを使った料理って、お酒によく合うんですよね。

牛すじを食べながらお酒を飲むときは、カロリーよりも糖質を気にしましょう。

せっかく糖質がない牛すじを食べるのに、糖質がたっぷりのビールや日本酒を飲んでいたら、ダイエット効果は意味をなさなくなります。

ウイスキー系のハイボールや焼酎などにすると、糖質をほとんど取らずに、晩酌することができます。

牛すじを肉料理に置き換えて使う

牛すじの最大のメリットは、やはりのカロリーの低さ。

肉料理の肉を牛すじに変えるだけで、かなりのカロリーがカットできます。

例えば、牛すじの煮込みや土手焼きといったものだけでなく、ビーフシチューやコロッケなどに使っても出汁がいい感じに出て、美味しいのでおすすめです。

どちらも30~100kcal以上のカロリーカットが可能です。

その際は、醤油や砂糖、みりんなどは控えめにし、なるべく薄味にしましょう。

牛すじは低カロリー・低糖質・高タンパクでダイエットに最適!

牛すじのカロリー・糖質、牛すじが持つダイエット効果、ダイエット中の牛すじの注意点について紹介しました。

牛すじは、牛肉・豚肉・鶏肉のさまざまな部位と比べてもカロリーは低めであり、高タンパク質でビタミンも豊富と、ダイエットに最適な肉類と言えます。

ただし、そんな牛すじも腹持ちが悪いというデメリットはあるので、ダイエット中は腹持ちの良い食品と一緒に食べるようにすると良いでしょう。

また、肉料理に使っている肉の種類を牛すじに変える方法は、カロリーをカットできるだけでなく、牛すじの出汁が出てあじ美味しいのでおすすめです。

ぜひ、ダイエット中は牛すじを積極的に食べるようにしてください。