ラム肉と言えば、低カロリー・栄養満点でいくら食べても太らない!というイメージがありますが、それは大きな間違いです。
いくら低カロリーと言っても食べ方次第では太ります。ダイエット中にラム肉を食べる際の注意点や盲点、ヘルシーに食べるコツを紹介します。
そもそもラム肉とは
「ラム肉」とは、生後一年未満の仔羊の肉のことを言います。
ラム肉と似たものに、「マトン肉」というもがありますが、これは2~7年ほどまで成長した羊肉を言い、ラム肉と比べて臭いが強い特徴があります。
最近話題となっている「ジンギスカン」は、これらのラム肉やマトン肉を使用した羊肉焼肉を指します。
ラム肉は痩せる?太る?
ラム肉と言えば、栄養満点で美容にも効果があり、さらにはダイエットにも有効で、いくら食べても太らないという都市伝説をよく耳にしますが、実際はどうなのでしょうか?
ラム肉のカロリーは、100gあたり「約227kcal」です。
ラム肉は低カロリーでヘルシーなイメージがあると思いますが、このように見てみると意外にカロリーがあるということがわかります。
とはいえ、牛肉や豚肉、鶏肉などと比べるとヘルシーだと言えます。
糖質は「約0.2g」と非常に少ないので、糖質制限ダイエット中などでも食べても問題のない食材です。
低カロリーなラム肉にはダイエット効果もある
ラム肉は低カロリー・低糖質なだけではありません。
ラム肉は栄養満点なお肉なので、様々なダイエット効果があると言われいます。
L-カルニチンによる脂肪燃焼効果
ラム肉には、脂肪燃焼に効果的なL-カルニチンが豊富に含まれています。
牛肉にもL-カルニチンが多く含まれているのですが、牛肉の場合は100グラム中に60mgなのに対して、羊肉の場合は100グラム中に80mgも含まれています。
脂の融点が高く身体に吸収しづらい
ラム肉以外のお肉の融点は豚肉は約28度、鶏肉は約30度、牛肉は40度、馬肉は29度と言われています。
これに対して、ラム肉の脂の融点(解けはじめる温度)は肉類の中でも44度と非常に高く、身体に吸収しにくいので、豚肉や鶏肉や牛肉よりも太りにくいというメリットがあります。
低カロリーなのにラム肉でも太る理由
ダイエット中に食べるお肉としては、低カロリーでダイエット効果をいくつも持つラム肉が一番おすすめと言えますが、それでも太ってしまうことはあります。
ラム肉を食べたのに次の日体重がすごく増えていたという方がいたら、これから紹介する、「低カロリーなのにラム肉が太る理由」に当てはまっていないか確認してみてください。
食べ過ぎて脂肪に蓄積されている
ラム肉は低カロリーとは言っても、お肉には変わりはないのでそれなりのカロリーはあります。
いくら食べても太らないわけではありませんので、適正な量を食べる必要があります。
羊肉の脂肪は体内で溶けにくく吸収されにくいといっても、脂以外の部分のカロリーは体内に普通に吸収されてしまいます。
また、赤みの部分はほとんどがたんぱく質なのでヘルシーですが、たんぱく質も摂取しすぎると身体の中で使用しない分は脂肪となって蓄積されてしまいます。
甘いタレ・他の食べ物という盲点
ジンギスカンなどの料理の場合は、甘いたれで食べることが多く、そのたれにもカロリーはあり、太る原因となってしまうということも忘れてはいけません。
また、ジンギスカンの場合は肉のほかに野菜や白いご飯なども、ついつい食べ過ぎてしまう可能性も高いので注意しましょう。
もちろん、お酒を飲む人はお酒のカロリーや糖質も考えなければいけません。
ラム肉は他の肉よりは「マシ」と考える
「ラム肉は低カロリーでいくら食べてもいい!むしろ食べれば食べた分痩せる!」という方は、確実に太るので、注意が必要です。
ラム肉に限らずラム肉を食べているだけで痩せるというわけではありません。あくまで他のお肉よりは太り辛い=「マシ」という程度なのです。
ラム肉が他の肉と比べてヘルシーといっても、毎日満腹になるまで食べ続けていたら、間違いなく太ります。
そもそも生活習慣が乱れているから太る可能性も
盲点となってしまっているのが、この生活習慣の乱れ。
生活習慣が大きく乱れていると、ヘルシーなラム肉を食べても何を食べても太るモードになってしまっています。
ダイエットの基本は摂取カロリーよりも消費カロリーを多くしないと痩せることはできません。
運動をすることも必須ですし、生活習慣を整える必要もあります。
寝不足では基礎代謝の量も上がりにくいので、睡眠も重要なファクターになります。
これらを全て見直して、お肉が食べたくなったらラム肉を適正な量摂取するようにし、痩せる努力を続けることがダイエットでは重要なのです。
ダイエット中のラム肉の食べ方
食べる順番を工夫する
いきなり羊肉を食べるのではなく、最初は野菜から食べるように心がけましょう。
これをベジファーストといいます。
野菜を先に食べることによって、空腹感を抑えることができ、ジンギスカンの食べ過ぎを防いでくれます。
また、野菜の中に含まれている食物繊維が脂肪の吸収を抑えてくれる他、食べ物を消化しやすくしてくれます。
いざラム肉を食べるときは、より太りづらい赤身を中心に食べるようにしましょう。
食前&食中にキムチを間に食べる
キムチにはカプサイシンという脂肪燃焼効果のある成分が多く含まれているので、身体を温めてくれ、発汗効果をアップさせてくれます。
また、代謝アップ効果のある乳酸菌も多く含まれています。
ここでもいきなりお肉やお米を食べるのではなく、野菜に加えてキムチを最初に食べるように心がけましょう。
食べ過ぎを予防してくれ、ダイエット効果をより高めることができます。
よく噛んで食べ過ぎを防止
ラム肉を食べるとき、その味の美味しさとヘルシーで太りづらいというイメージから、ついつい食べ過ぎてしまうことも少なくありません。
これは、食べ物を食べるとき全般に言えることなのですが、よく噛んで食べるようにしましょう。
よく食べ物を噛むことによって脳の満腹中枢を刺激してくれるので、食べ過ぎを防ぐことができ、その結果としてカロリー摂取量をカットすることができます。
ジンギスカンなどで食べる際には、甘いたれの食べすぎにも注意しましょう。もちろん白いご飯や野菜などの食べすぎにも注意が必要です。
適正量のラム肉は低カロリーでダイエットに効果的
ダイエット中にお肉が食べたくなったときには、カロリーが牛肉や豚肉、鶏肉などよりも低い「ラム肉」を摂取するということは、おすすめの方法なのですが、あくまで適正な量を摂取した場合に限るということを忘れてはいけません。
羊肉に限らず、どんなにヘルシーな食べ物であっても、必要量以上を食べすぎてしまっては身体に良いという食べ物はありませんので注意が必要です。
あくまでサポートしてくれる食べ物として、上手に利用して摂取するように心がけましょう。