羊羹は和菓子とはいえ、高カロリー・高糖質・高GIと太る要素がたくさんのお菓子です。

水羊羹や蒸し羊羹など低カロリーな羊羹もあるのですが、オーソドックスな練り羊羹は高カロリーで太りやすいので注意が必要です。

羊羹が想像以上に太る怖い話と、低カロリーで太りづらい羊羹の種類・選び方を紹介します。

羊羹は太る?痩せる?

羊羹というと、皆さんは太るイメージを持っていますか?それとも痩せるイメージを持っていますか?

羊羹は和菓子の一種なので、「和菓子は洋菓子よりも痩せる」という偏った情報から、太らないイメージを持つ方も中にはいるかもしれませんが、実際は高カロリーで要注意なお菓子の一つです。

羊羹を作る過程を説明すると、そのヤバさが分かりやすいのですが、羊羹の原材料は、小豆・砂糖・寒天・水です。

小豆を煮て作った生アンに、砂糖や寒天を混ぜ、約2時間煮詰めて作ります。2時間も砂糖や寒天で煮詰めるので、出来上がる羊羹は、もちろん高カロリーで、ダイエットの天敵と言っても過言ではありません。

羊羹が痩せるという情報を聞いた人は、これから紹介する、通常とは違う種類の羊羹かもしれません。

羊羹のカロリー、太りづらくする羊羹の食べ方、太りづらい羊羹の種類を紹介します。

羊羹のカロリー

有名老舗店の羊羹のカロリー

  • とらや:小形羊羹 夜の梅「148kcal(50g)」
  • とらや:小形羊羹 おもかげ「146kcal(50g)」
  • とらや:小形羊羹 新緑「146kcal(50g)」
  • 五勝手屋:丸缶羊かん「記載なし」
  • 新宿中村屋:小形羊羹 煉 「148kcal(50g)」
  • 舟和:あんこ玉(黒)「51kcal(22.5g)」

お店や製造方法によって、違いはありますが、一般的な練り羊羹のカロリーは、「約296kcal(100gあたり)」です。

とらやの羊羹は低カロリーなように見えますが、上記のとらやのカロリーは、50gの小形羊羹のカロリーです。50gですと少し物足りないはずなので、一般的なサイズの100gで換算すると、やはり300kcal近くにはなってしまいます。

ちなみに、一度に全部食べることはないはずですが、とらやの最もオーソドックスなサイズの「竹皮包羊羹(700g)」1本のカロリーは、なんと2072kcalです。

およそ成人の1日の摂取カロリーと言えます。

羊羹が太る理由

1、カロリーが高い

まずは、何と言ってもカロリーが高いということです。

100gで300kcalだったら、そこまで高くないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、実際に100gを食べてみると、ペロリと食べれてしまいます。

100gではサイズも小さく、食べ応えがあるわけでもないので、カロリーだけ見てもダイエットに向いているとは言い難いでしょう。

2、カロリー以上に糖質が高い

羊羹はカロリーも高いですが、一口に羊羹といっても水ようかんや栗ようかんなど、様々な種類があるので、比較的低カロリーな羊羹があることは確かです。

しかし、羊羹の怖いところはカロリーだけでなく、糖質の高さです。

羊羹100gあたりの糖質は、「約67g」と言われています。

スパゲッティの糖質は100gで31.2g(ゆで麺のみ)なので、その糖質の高さが分かるかと思います。

羊羹は、アンを砂糖と寒天で煮詰めているので、どうしても高糖質になってしまうのです。

3、GI値も高い

GI値は、食後の血糖値の上昇・下降の度合いを表すものです。

GI値が高く、血糖値の波が乱高下するほど、肥満ホルモンのインシュリンが分泌され太りやすくなってしまうのですが、羊羹はこのGI値も非常に高いと言われています。

主成分のあんこは、GI値が80以上と言われており、中華麺のGI値が50、さつまいものGI値が55、ポテトチップスのGI値が60と言われているので、相当高いと言えます。

羊羹のカロリーをカットするダイエット中の食べ方

普通の練り羊羹より、芋羊羹がおすすめ

オーソドックスな練り羊羹のカロリーが約300kcal(100gあたり)ですが、芋羊羹のカロリーは「約160kcalほど」で、半分に近いくらいカロリーをカットできます。

これは、芋羊羹は、普通の羊羹と異なり、含まれる砂糖の量が少ないからです。

有名店の舟和の芋ようかんは70gあたり116kcalと、低カロリーなので、おすすめです。

練り羊羹より蒸し羊羹、蒸し羊羹より水羊羹

一口に羊羹と言っても様々な種類があります。

羊羹は大きく分けて、「練り羊羹」「蒸し羊羹」「水羊羹」に分けられるのですが、それぞれカロリーも大きく異なります。

種類別ようかんのカロリー(100gあたり)

  • 練り羊羹:約300kacl
  • 蒸し羊羹:約245kcal
  • 水羊羹:約170kcal

このように同じ羊羹でもカロリーは大きく異なり、「水羊羹<蒸し羊羹<練り羊羹」の順でカロリーが高くなっています。

これらは、水分量が異なるのですが、水羊羹は水分量が多く、その分砂糖の割合が少なくなるので、低カロリーになるのです。

大きな羊羹ではなく小型の羊羹

羊羹は少量でも高カロリーなので、食べ過ぎてしまうと確実に太ります。

太らないためにも食べ過ぎないように、ダイエット中は小型の羊羹を食べるようにしましょう。

とらやの羊羹はミニサイズのもの(約50g)があるので、これを1日に1個であれば「150kcal」と、間食の中でも比較的低カロリーになるのでダイエット中でもセーフと言えます。

もし小型の羊羹ではなく大きな羊羹があるという方は、最初に切り分けて、絶対食べないように意思を固めましょう。

砂糖不使用のダイエット羊羹を食べる

意外に知られていないのですが、最近では砂糖不使用のダイエット羊羹も販売されています。

甘さが控えめでしつこくない味なので、むしろこっちの方が食べやすいという方もいるかもしれません。

また、ダイエット羊羹は食物繊維も豊富なので、整腸作用が期待できます。

コンビニではあまり売っていませんが、大型のスーパーには売っていることも多いので、ぜひ探して見てください。

ダイエット中に高カロリーな羊羹を食べるときは工夫が必要

羊羹のカロリーと、カロリー以上に太りやすい理由、太らない羊羹の食べ方・選び方について紹介しました。

よくネット上で話題になっている和菓子ダイエットで痩せると言われているのは、練り羊羹のほうではなく、カロリーの低い「水羊羹」のことです。

間違えてしまうとカロリーオーバーになってしまい、間違いなく太るので、ダイエット中は紹介した低カロリーな羊羹を食べるようにしてくださいね。