焼き鳥屋では定番メニューの「砂肝(砂ずり)」。

砂肝は、他の焼き鳥と比べてお肉のジューシーさはないものの、そのコリコリとした食感から多くの居酒屋や焼き鳥屋で大人気のメニューになっています。

砂肝は筋胃と呼ばれる鳥の胃袋の一部なのですが、焼き鳥の中でも低カロリーな部位に分類されています。

低カロリーということでダイエットに向いていると思われがちですが、実は低カロリーの裏に様々な太る要素が隠されていたのです。

食べ方次第では痩せるどころか太ってしまう可能性もある砂肝のカロリーやダイエット中の食べ方について紹介します。

砂肝のカロリーは?

代表的な焼き鳥屋の砂肝のカロリー

  • 鳥貴族:約59kcal(1本あたり)
  • 焼鳥竜鳳:約33kcal(1本あたり)
  • 大吉:記載なし
  • 秋吉:記載なし

ネット上の情報をもとに、代表的な焼き鳥屋さんの砂肝のカロリーを紹介しました。

お店によって味付けやレシピが違うため、差はありますが、平均的に「約34kcal(1本あたり)」ほどと言われています。

砂肝以外の焼き鳥のカロリー(1本あたり)

  • 皮:約161kcal
  • ぼんじり:約170kcal
  • レバー:約41kcal
  • ねぎま:約80kcal
  • つくね:約91kcal
  • ハツ:約65kcal

このように砂肝以外の他の焼き鳥と比較すると、砂肝のカロリーが特に低いことがわかります。

また、砂肝はカロリーが低いだけでなく、糖質の量も少ないため、その点ではダイエットに向いていると言えます。

低カロリーな砂肝が太る理由

1、下味のニンニクやショウガが食欲を増進させてしまう

砂肝はもともと臭いが強い部位です。

そのまま食べるとなると臭いがきつく、美味しく食べることができないため、ニンニクやショウガを下味に使用して、下処理をして臭いを消します。

このニンニクやショウガには食欲を増進する働きがあり、ついつい食べ過ぎてしまう原因になります。

食欲が増して、砂肝などの低カロリーな食べ物を食べるのならまだ良いのですが、唐揚げなどの高カロリーなものを食べてしまうと、太る原因になるので、注意が必要です。

2、さらに砂肝の塩分により食欲が増進させてしまう

砂肝には、もともと味がほぼなく、味を出すために塩分が多く使用されています。

普段何気なく摂取している塩分ですが、実は塩にも食欲を増進してしまう働きがあります。

塩分を摂ると、脳がもっと塩分を摂取するよう指令を出すため、ついつい食べ過ぎてしまい、カロリー過多の原因になります。

また、塩分を摂りすぎることはむくみの原因にもなるので、砂肝に限らず、日常生活の中で塩分に気をつけて生活するようにしましょう。

3、コレステロールが高い

砂肝は低カロリーでヘルシーなイメージがあるため、食べ過ぎてしまう方が多いのですが、実はカロリーが低くても、コレステロールの量は多いので、注意が必要です。

コレステロールを摂取しすぎると、中性脂肪が体に蓄えられる原因になるだけでなく、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など深刻な病気のリスクを高めてしまう原因にもなります。

その反面、コレステロールは人の体に必要な成分でもあるので、全く取らないようにするのではなく、適量を摂取するように心がけましょう。

4、腹持ちが悪くすぐお腹が空く

砂肝には、脂質がほとんど含まれていません。

砂肝は脂質が少ないので、「ダイエットに効果的では?」と思われがちですが、脂質が少ないとすぐに体の中で消化されてしまい、お腹の中にとどまる時間が短くなるので、すぐにお腹が空いてしまいます。

すぐにお腹が空いてしまうと、結果的に食べ過ぎてしまい、カロリーを余計に摂取するということにも繋がってしまうので、意外かもしれませんが適度な脂質はダイエット的にはあったほうがいいのです。

ダイエット中の砂肝の食べ方

一緒に食物繊維を摂る

食物繊維は、高いダイエット効果を発揮してくれるので、ダイエット中は積極的に摂取したい栄養の一つです。

砂肝には食物繊維が含まれていないので、砂肝を食べる前に、食物繊維が多く含まれる野菜サラダを食べると良いでしょう。

食物繊維には、腸内環境を整えてくれる効果があり、便秘を解消してくれるため、体に蓄積された党は異物や毒素を排出してくれます。

また、食物繊維はお腹の中で水を吸収すると膨らむため、お腹の中でカサ増しになり、余計なカロリーを摂取しなくて良くなるので、痩せることができます。

タンパク質の効果を引き出す

タンパク質もダイエットに欠かせない栄養素で、体の筋肉の生成を助けてくれる働きがあります。

砂肝自体にもタンパク質は含まれているのですが、タンパク質を豊富に含む卵料理と一緒に食べるとより多くのタンパク質を摂取することができます。

ダイエット中に筋肉をつけていいの?と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、筋肉をつけることは、体の代謝量を高め、1日の消費カロリーを多くするので、ダイエットに効果的です。

居酒屋には様々な卵料理があるので、ぜひこの方法をおすすめします!

鉄分の効果を最大限に

鉄分といえば、貧血の予防などが一番先に思い浮かびそうですが、実はダイエットにも効果があるのです。

人の体は鉄分が不足すると、血液中の酸素が不足してしまいます。

血液中の酸素が不足すると、血液が全身に巡りにくくなるため、体の基礎代謝量が低くなり、消費カロリーが少なくなってしまい、太る原因にもなります。

砂肝にも鉄分は含まれますが、より効率的に鉄分を補給するにはレバーを一緒に食べることをおすすめします。

レバーは多くの焼き鳥店で注文することができるので実践しやすいです。

プリン体が多いので食べ過ぎに注意

砂肝を始めとする、内臓系にはプリン体が多く含まれていると言われています。

プリン体を摂取しすぎると、尿酸値が高くなり、痛風の原因になります。

また、砂肝を食べるとお酒が進みますが、ビールなどのお酒にもプリン体が含まれるので、食べ過ぎ飲み過ぎに注意が必要です。

プリン体を摂取し過ぎたなと感じたら、ビタミンCが多く含まれるレモンなどを食べると良いでしょう。

砂肝のカロリーの低さに惑わされるな!

砂肝のカロリーと、ダイエットに向いていない理由を紹介しました。

砂肝は低カロリー・低糖質で一見ダイエットに向いている食べ物と思われがちですが、実はその裏に太る理由がたくさん隠されていたのです。

ダイエット中に何も考えずに砂肝をたくさん食べてしまうと太ってしまう原因にもなるので、紹介した太りにくくするコツを是非実践するようにしてください。