バナナといえば、フルーツの中でも特に栄養価が高く、健康や美容に良い果物として有名です。

さらに低カロリーでダイエット効果もあるため、ダイエットに向いていると良く言われていますが、いくら低カロリーでも食べ方次第では太る原因に。バナナのカロリー・糖質量、ダイエット効果、注意点を紹介します。

低カロリーなバナナでも食べ方次第では太る?

バナナといえば、栄養価が高いと言われている果物の中でも特に栄養豊富で、健康や美容に良いとされているフルーツです。

そんなバナナですが、濃厚な甘さが特徴で、一見カロリーが高いように思われがちですが、実は低カロリーで、ダイエット効果も豊富なので、ダイエットに向いている食べ物なのです。

しかし、バナナは太る要素も多く、食べ方次第で太るか痩せるかが決まる、難しいフルーツでもあります。

誤った食べ方をしてしまうと、痩せるどころか太ってしまいかねず、せっかくのダイエット効果が意味を無くしてしまうのです。

そこで今回は、バナナのカロリー・糖質量、バナナが持つダイエット効果、ダイエット効果を高める食べ方・方法などを紹介します。

バナナのカロリー

バナナのカロリーは、1本あたり(約90g可食部)「約77g」で、100gあたりに換算すると「約86kcal」と低カロリーです。

バナナ以外の果物のカロリー(1個あたり)

  • みかん:約34kcal
  • 桃:約85kcal
  • グレープフルーツ:約80kcal

このように他の果物と比較してみると、バナナのカロリーは高く見えますが、低カロリーとされている果物の中ではやや高カロリーなだけであり、食べ物全体で見ると低カロリーということができます。

また、バナナは満足度が高く、腹持ちも良く、エネルギーの補給にも良いので、「低カロリーな食べ物だけど、食べ過ぎてカロリーオーバーしてしまう」ということが少ない食品です。

バナナの糖質量

バナナの糖質量は、1本あたり(90g可食部)「19.26g」で、100gあたりに換算すると「約21.4g」と比較的高糖質と言えます。

バナナ以外の果物の糖質量(1個あたり)

  • みかん:約8.3g
  • 桃:約19g
  • グレープフルーツ:約18.9g

このように他の果物と比較してみても、バナナの糖質量が高いということが分かります。

果物は果糖が多く含まれているので、食べ物の中でも比較的高糖質と言われています。

その中でもバナナの糖質は高いので、食べ過ぎてしまうとカロリー以上に太る原因になるので注意するようにしましょう。

バナナのダイエット効果

ヒスチジンが食欲を抑えてくれる

バナナには、「ヒスチジン」という成分が豊富に含まれています。

このヒスチジンは、必須アミノ酸の一種で、食欲を抑えてくれる働きがあります。

ヒスチジンを摂取することにより、食欲が抑えられ、食べる量を減らすことができるので、1日の消費カロリーをカットでき、痩せやすくなることができます。

ビタミンB1が糖質や脂質の代謝を促してくれる

バナナには、「ビタミンB1」というビタミンも豊富に含まれています。

このビタミンB1には、食べ物により体内に取り入れられた、糖質や脂質の代謝を促してくれる働きがあります。

本来、糖質や脂質は脂肪に変換され、体に脂肪として蓄えられやすいのですが、ビタミンB1の働きで、脂肪になる前に代謝されるので、ダイエットに効果的と言われています。

ペクチンがコレステロール値を下げてくれる

バナナに豊富に含まれている食物繊維の一種である「ペクチン」には、血液中のコレステロール値を下げてくれる働きがあります。

ペクチンによって、血液中のコレステロール値が下がると、体内の中性脂肪も減らすことができ、肥満の改善に効果を発揮してくれます。

また、コレステロール値が下がると、血液がサラサラになるので、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気のリスクを低減することもできると言われています。

食物繊維が便秘を解消してくれる

バナナには、「食物繊維」も豊富に含まれています。

食物繊維には、整腸作用という、腸内環境を整えてくれる働きがあると言われています。

食物繊維の整腸作用により腸内環境が整えられると、便秘の解消に繋がり、体の老廃物や毒素を効率良く排出することができ、痩せれるのです。

また、食物繊維を摂取することにより、満腹感を感じることができるので、食事の量を減らせるというダイエット効果もあります。

カリウムがむくみを解消してくれる

バナナには、利尿作用のある「カリウム」という成分がたくさん含まれています。

むくみというと、一度生じるとなかなか解消するのが大変ですが、カリウムなら効率良く頑固なむくみを解消してくれます。

人の体がむくむのは、主に余分な水分が体の部位に溜まることが原因と言われています。

そこで、利尿作用のあるカリウムを摂取することによって、尿と一緒にその余分な水分を排出できるので、むくみの解消に繋がります。

ダイエット中のバナナの注意点

果糖が豊富で脂肪がつきやすい

バナナはとても甘く美味しいですが、その甘さを生み出しているのが「果糖」と言われています。

実はこの果糖、普通の砂糖よりも脂肪がつきやすいと言われています。

バナナはカロリーが低く、栄養も豊富なので、ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、果糖で脂肪がつきやすいという落とし穴があるので、注意して食べるようにしましょう。

食べ過ぎると体を冷やす

バナナは南国産のフルーツなので、体を冷やして体温を下げる働きがあります。

バナナによって、体が冷え、体温が下がると、体の内臓まで冷えてしまいます。

内臓が冷えると、働きが鈍くなり、体の代謝が落ちるので、太りやすくなると言われています。

くれぐれもバナナは食べ過ぎないようにしましょう。

バナナのダイエット効果を高める食べ方・コツ

朝バナナダイエットがおすすめ!

いくらバナナがダイエットに効果的とはいえ、何も考えずに食べていたらなかなか痩せることは難しいです。

そこで、バナナのダイエット効果を高める方法としておすすめしたいのが、「朝バナナダイエット」です。

方法は、毎日の朝食にバナナ1.2本と常温の水を飲むだけ。

昼食や夕食は、食事制限などはせず、いつも通りの食事をして良いので、負担が少なく続けやすいダイエット法です。

くれぐれも、バナナのお供の飲み物でコーヒや牛乳、冷たい水などは飲まないようにしてください。

常温の水を飲むことによって、胃腸に負担をかけずに済むので、ダイエット効果が高まるのです。

黒糖バナナ酢もおすすめ!

バナナのダイエット効果を高める食べ方として、「黒糖バナナ酢」もおすすめです。

  • 《材料》
  • バナナ 中1本
  • 黒糖 100g
  • 酢 200cc(穀物酢、米酢、黒酢、リンゴ酢などお好みで)

黒糖バナナ酢の作り方

  1. バナナを2cm幅に切る
  2. 瓶に黒糖、バナナ、酢の順に入れる
  3. フタをせず、600wの電子レンジで30秒加熱する
  4. 一晩寝かせて完成!

完成した黒糖バナナ酢を水に薄めて毎朝飲むと、高いダイエット効果を期待することができます。

黒糖バナナ酢のポイント

黒糖バナナ酢は、黒糖、バナナ、酢の3つの食品のダイエット効果を一度に受けることができるので、それぞれを単体で摂取するよりも効率良く痩せることができると言われています。

  • 黒糖:
    「フェニルグルコシド」という成分が豊富に含まれており、糖分の吸収を抑制してくれる働きがあります。
  • 酢:
    「クエン酸」が体内の脂肪の燃焼を促してくれます。また、便秘解消効果やむくみ解消効果などもあり、ダイエットに効果的です。

低カロリーなバナナでも食べ方によっては太る!

バナナのカロリー・糖質量、バナナが持つダイエット効果、バナナダイエットの方法と注意点を紹介しました。

紹介した通り、バナナは糖質こそやや高いものの、低カロリーで、「食欲を抑えてくれる」、「糖質や脂質の代謝をしてくれる」、「コレステロール値を下げてくれる」、「むくみを解消してくれる」、「便秘を解消してくれる」などのダイエット効果もあり、ダイエットに向いているフルーツです。

しかし、「脂肪がつきやすい」、「体を冷やす」などの太る要素も含まれているので、食べ方次第では太ってしまう原因にもなります。

ダイエット中は、今回紹介した「朝食に食べる」、「黒糖バナナ酢」などのダイエット効果を高める方法を実践してみてください!