なすは、低カロリー・低糖質な上に、沢山のダイエット効果があるので、基本的にはダイエットに向いている食べ物と言えます。

しかし、低カロリーなナスも、食べ方や調理法次第では反対に太る可能性も…。

今回は、なすのカロリー・糖質量、なすが持つダイエット効果、注意点などを紹介します。

低カロリーな「なす」でも太る可能性がある?

なすといえば、低カロリー・低糖質で、さらにダイエット効果がいくつもあり、一般的にはダイエットに向いている食べ物と言われています。

また、なすは栄養価が高い野菜で、ダイエット効果だけでなく、健康効果や美容効果などの嬉しい効果を期待することができます。

そんな良いところばかりに思える「なす」ですが、実は食べ方や調理方法によっては太ってしまう可能性もあります。

そこで今回は、なすのカロリー・糖質量、なすが持つダイエット効果、なすを食べる時の注意点、などを紹介します。

なすのカロリーは?

なす1本あたり(Sサイズ 72g)あたりのカロリーは、「約16kcal」ほどと言われています。

もちろん、大きさや種類によって異なるので、あくまでも平均的なサイズのカロリーとなっています。

ナス以外の野菜のカロリー(1個あたり)

  • トマト:約31kcal
  • にんじん:約44kcal
  • レタス:約59kcal
  • きゅうり:約14kcal
  • ピーマン:約6kcal

他の野菜のカロリーを紹介しましたが、一般的に低カロリーと言われている野菜の中でも、なすのカロリーは特に低いということがわかります。

なすの糖質量は?

なす1本あたり(Sサイズ 72g)あたりの糖質量は、「約2.3g」ほどと言われています。

カロリー同様に、大きさや重さによって異なりますが、この糖質量は平均的なサイズの糖質量です。

ナス以外の野菜の糖質量(1個あたり)

  • トマト:約5.6g
  • にんじん:約6.5g
  • レタス:約5.1g
  • きゅうり:約1.7g
  • ピーマン:約0.7g

他の野菜の糖質量を紹介しましたが、他の野菜と比較しても、なすの糖質の低さがわかります。

なすは、低糖質ではありますが、糖質量が0ではなく、私たちの身体に必要な糖質を適度に摂取できるので、糖質制限ダイエットにも向いている食べ物と言えます。

なすは低カロリーなだけでなく、ダイエット効果もある

「ナスニン」が代謝を上げてくれる

なすには、「ナスニン」というポリフェノールが含まれています。

このナスニンには、抗酸化作用という、体の「活性酸素」を取り除いてくれる働きがあります。

活性酸素は、体の老化を引き起こし、細胞や内臓の働きが悪くしてしまう効果があり、それによって私たちの代謝が悪くなってしまいます。

そこで、ナスニンを摂取してあげることによって、体の中の活性酸素が取り除かれて代謝が良くなり、消費カロリーが多くなるので、結果的に痩せやすい体を作ることができるようになります。

カリウムがむくみを解消してくれる

なすには、カリウムという成分も豊富に含まれていて、このカリウムには体のむくみを解消してくれる効果があります。

むくみは、余分な塩分や水分が、そこの部位に溜まってしまうのが原因で起こり、ひどい場合だと慢性的にむくむようになります。

カリウムには利尿作用があり、尿と一緒にこの余分な塩分や水分を排出してくれるので、むくみが解消されるという仕組みです。

「モリブデン」が血液の生成を助けてくれる

なすには、「モリブデン」という成分が豊富に含まれています。

モリブデンは日常生活では、あまり聞き慣れない成分ですが、ダイエット効果がある栄養素なのです。

モリブデンには、体内の血液の生成を助けてくれる働きがあり、血液が多く作られることによって、体内の老廃物や毒素が一緒に流れやすくなり、その分痩せることができるのです。

また、血液がしっかりと体の隅々まで流れると、内臓や細胞の働きも活発になり、代謝が上がり、消費カロリーが高くなるという効果も期待できます。

ダイエット中に「なす」を食べる時のの注意点

ナスの食べ過ぎは、体を冷やし、代謝を悪くする可能性がある

野菜は、食べ過ぎてしまうと、体を冷やしてしまうものが多いのですが、なすもその一つです。

私たちの身体は、冷えると内臓の働きが鈍くなり、代謝が悪くなる他、内臓を冷やさないように内臓の周りに脂肪を蓄え始める働きがあります。

よく身体を冷やすのはダイエットに良くないと言われていますが、それは「1、代謝が悪くなる」、「2、内臓脂肪が増える」という2つの悪影響があるためです。

そのため、なすを食べる時は、なす単体をひたすら食べるのではなく、他の食品と一緒に調理したりするといった工夫が必要です。

特に冷え性の方は、太りやすいと言われていますので、注意するようにしましょう。

なすも調理法次第では高カロリーになる

ダイエット中になすを食べる場合は、調理法にも注意しましょう。

なす自体は低カロリーなのですが、調理法によっては、油を使ったり、他の具材のカロリーがプラスされるなど、高カロリーになる可能性があるからです。

特に、天ぷらや炒め物、麻婆茄子などは高カロリーなので、ダイエット中は控えた方が無難です。

なすのダイエット効果を高める食べ方・方法

生姜と一緒に食べる

先ほど、なすの食べ過ぎは体の冷えを引き起こすと紹介しましたが、体を冷やさない方法として、生姜をつけて食べる方法をおすすめします。

ショウガには、体を温めてくれる働きがあるので、一緒に食べると内臓が温められ、代謝が上がるので、痩せやすい体を作ることができます。

なすを単体で食べる時は、なすの上に生姜を乗せてあげると、冷えるデメリットを解消することが可能です。

焼き茄子がおすすめ

なすのダイエット効果を最大限に引き出すレシピとして、「焼き茄子」をおすすめします。

作り方はとても簡単で、フライパンや網で焦げ目が付くまで焼くだけのメニューです。

なすを焼くと、βカロチンという成分の吸収率が高まります。

このβカロチンには、体の代謝を上げてくれる働きがあるので、普通に食べるよりも焼き茄子にして食べると、より高いダイエット効果を見込めるのです。

低カロリー・低糖質な「なす」でも食べ方次第では太る!

なすのカロリーと糖質量、なすが持つダイエット効果、そしてなすを食べる時の注意点などを紹介しました。

なすは低カロリー・低糖質な食べ物で、加えてたくさんのダイエット効果があるので、基本的にはダイエットに向いている食べ物と言うことができます。

しかし、なすにも少なからずカロリーが含まれており、食べ過ぎると体を冷やして代謝を悪くしてしまうなどの太る要素もあるため、ダイエット中の食べ方には注意が必要です。

なす単品で食べる時も、生姜と一緒に食べることによって、身体が冷えてしまうデメリットを解消してくれるので、「なす+生姜」の組み合わせを是非お試しください!