羊肉であるラム肉を焼いて食べる鍋料理の「ジンギスカン」。
ジンギスカンは脂質は高いものの、低カロリー・低糖質で、L-カルニチンが肉類でも群を抜いているので、ダイエット向きと言われています。
しかし低カロリーでも食べ方次第では逆に太る可能性も。
ジンギスカンのカロリー・糖質、太らない食べ方を紹介します。
ジンギスカンには、やりがちな太る食べ方と痩せる食べ方がある
ダイエット中はカロリーの高い肉類を我慢していませんか?
実は肉類の一種である「ラム肉」はダイエットに最適で、特に野菜と一緒に食べられるジンギスカンは痩せやすいメニューと言われています。
ただし、そんなジンギスカンも、間違えた食べ方をしてしまうと、肉類なので簡単に太ってしまいます。
今回はジンギスカンのカロリー・糖質、ジンギスカンを利用した健康的でストレスフリーなダイエットの正しい方法を紹介します。
食べ方を間違えてしまうと太りますが、正しい食べ方をすれば、ジンギスカンはダイエットの心強い味方になってくれますよ。
ジンギスカンのカロリーは?
そもそもジンギスカンとは、北海道の郷土料理で、野菜の上に羊の肉を乗せて食べる鍋料理です。
ジンギスカンのカロリーは、1人前あたり「約420kcal」と言われています。
ジンギスカン以外の鍋料理のカロリー(1人前あたり)
- 水炊き:約366kcal
- キムチ鍋:約622kcal
- 海鮮鍋:約247kcal
- すき焼き:約662kcal
これらの鍋料理のカロリーは、家庭や店舗によって入れる具材が異なるため、あくまでも目安として考えてください。
カロリーの高い肉類を入れるほど、カロリーは高くなり、野菜をメインにするほどカロリーは低くなります。
100gあたり牛肉のサーロインは約498kcal、豚肉のロースは約263kcalと高カロリーですが、ラム肉のロースは「約227kcal」なので、肉類の中ではヘルシーです。
ジンギスカンはラム肉のカロリーが低く、野菜が中心となっているため、低カロリーを実現しています。
ジンギスカンの糖質量は?
今度は、1人前の糖質量を比較してみます。
ジンギスカンの糖質は、1人前あたり「約21.4g」です。
ジンギスカン以外の鍋料理の糖質(1人前あたり)
- 水炊き:約15.0g
- キムチ鍋:約14.4g
- 海鮮鍋:約17.3g
- すき焼き:約31.5g
実は肉類の糖質量は非常に低く、一部の野菜や調味料によって鍋料理の糖質量が高くなっています。
鍋料理は量が多いので調味料も多く使われてしまいがちですが、味付けの濃さを控えることで糖質量を抑えることができます。
ただし、肉類は低糖質と言っても、体内で中性脂肪となる脂質が多く含まれているので、食べ過ぎは禁物です。
ちなみにラム肉に含まれている糖質はわずか0.1g~0.3g程度になっています。
脂質も牛肉の半分しか含まれていないので、ダイエット中に肉類を食べるなら、ラム肉が最適と言えるでしょう。
低カロリーなジンギスカンが持つダイエット効果
ラム肉には脂肪燃焼に効果のあるL-カルニチンが豊富
ジンギスカンがダイエットに向いていると言われている理由は、ラム肉に「L-カルニチン」という成分が多く含まれているからです。
L-カルニチンは脂肪燃焼に効果的で、ダイエット中に痩せやすい体を作り上げてくれます。
ラム肉に含まれる、そのL-カルニチンの量は、100gあたり「約80~100mg」です。
牛ヒレ肉約60mg・豚肉約35mg・鶏肉約5~9mgと比べても圧倒的な量となっています。
効果的なダイエットをサポートしてくれる料理と言えるでしょう。
ジンギスカンは太りづらい
ダイエット中は、カロリーを抑えた食事となるので空腹を我慢しなければなりません。
しかし、ジンギスカンは、低カロリー・低糖質なラム肉や野菜などをたっぷり食べることができるためストレスがありません。
また、ラム肉には不飽和脂肪酸がたくさん含まれているので、コレステロール値を下げてくれる働きがあり、中性脂肪と同じ脂質の一種であるコレステロールを下げることはダイエットの成功に大きく貢献します。
ダイエット中にジンギスカンを食べる際の注意点
ジンギスカンは「やや」低カロリー
ジンギスカンは他の鍋料理と比べてカロリーが低いものの、他の食品と比べれば、420kcalというカロリーは決して低い数値ではありません。
ラム肉も肉類であることに変わりはないので、食べ過ぎてしまうと簡単に太ってしまいます。
毎日食べるのではなく鍋料理をする時はジンギスカン、ラム肉ダイエットをするときの時々食べる1品として、あくまで、たまに食べることが重要です。
ラム肉のL-カルニチンは溶けやすいので注意
ラム肉に含まれているL-カルニチンは水溶性で、水に溶けやすく熱に弱い性質があります。
そのためラム肉を鍋に入れたまま放置するとL-カルニチンがどんどん減少していきます。
両面をさっと焼いてから、少量のタレをつけるのがダイエットで最も効果的な食べ方です。
タレのカロリー・糖質に油断しない
ジンギスカンで使われるラム肉は、ほとんど糖質が含まれていません。
にも関わらず、ジンギスカンになると1人前あたりの糖質が約21.4gになるのは、タレの糖質がプラスされてしまっていることが非常に大きな比重を占めます。
ラム肉につけるタレは少量にして、塩などさっぱりした味付けの方がダイエット向きです。
また、合わせて飲み物を緑茶にすれば、緑茶に含まれているカテキンがL-カルニチンの効果を高め、脂っこさを中和してくれるでしょう。
ジンギスカンのダイエット効果を高める方法
ジンギスカンは、脂分の少ない部位を選ぶ
脂分の少ない部位を選んで食べた方がダイエット向きのジンギスカンになります。
ラム肉で脂分が少ないのはモモで、100gあたりカロリーは約198kcalです。
次いで230kcal前後の肩・ロースになり、逆に、お腹の部分であるバラが最も脂分の多い部位となっています。
ダイエット中にジンギスカンを作るならモモが最も良いでしょう。
鍋に入れておくラードは最初だけ使う
ジンギスカンでは、具材を入れる時、鍋にラードを付けて、そのまま鍋に入れておくのが一般的です。
しかし、脂分が気になる場合は、鍋に塗る時だけラードを使用して、その後は入れておく必要はありません。
余分な脂をカットできるため、カロリーオフに繋がります。
ジンギスカン×運動はダイエットに最適
ジンギスカンを食べることで摂取できるL-カルニチンには、脂肪燃焼効果はありますが、脂肪を燃焼する運動をしなければ、その効果は発揮できません。
ラム肉をたくさん食べて、適量の運動をすることがポイントで、運動をすることでメラメラと眠っていた脂肪を燃やしてくれます。
さらに、ラム肉を食べる前もしくは運動の前に脂肪燃焼の成分がたっぷりと配合された脂肪燃焼系のサプリを摂取することで、より高いダイエット効果を発揮してくれるので、一度試してみてもいいかもしれません。
ジンギスカンは食べ方を間違えなければダイエット向き!
ジンギスカンのカロリー・糖質、ジンギスカンが持つダイエット効果、ダイエット中の注意点について紹介しました。
ジンギスカンは、肉類を使っている他の鍋料理と比べれば、カロリー・糖質は低い傾向にあります。
しかし、全食品で見ると、決して低カロリーな料理とは言えません。
毎日食べてしまうとダイエットに悪影響を及ぼすので、たまに食べることがポイントで、ラム肉に含まれているL-カルニチンが脂肪燃焼に作用し、ダイエットの効果を高めてくれます。
今回紹介した、脂質の少ないモモ肉を選び、Lカルニチンを壊さないためにさっと焼いて少量のタレで食べ、適度な運動をすれば、確実なダイエット効果が期待できますよ。