甘酸っぱくてさわやかなオレンジは、そのままカットして食べてもヨーグルトに入れても美味しいものです。

そんなオレンジですが、低カロリーな上にダイエット効果が豊富でダイエットに向いているフルーツと言われています。

しかし、オレンジにも太る要素が含まれているので、食べ方次第では太る原因にもなるので注意が必要です。

今回は。オレンジのカロリー・糖質量、ダイエット効果、注意点、ダイエット効果を高める食べ方などを紹介します。

オレンジのカロリーは?

オレンジのカロリーは、ネーブルオレンジの場合100gにつき「約46kcal」です。

バレンジアオレンジでは100gで「約39kcal」にと低カロリーです。

やや酸味が強いネーブルオレンジのほうが、バレンシアオレンジよりもややカロリーは高めだと言えます。

オレンジ以外の果物のカロリー(100gあたり)

  • みかん:約45kcal
  • グレープフルーツ:約38kcal
  • レモン:約26kcal

このように比較してみると、柑橘系のフルーツ類は、どれも似たようなカロリー量ということになります。

オレンジは、グレープフルーツやレモンと比較すると高カロリーですが、全食品の中で見ると低カロリーに分類されます。

ちなみにネーブルオレンジは1玉あたり約200gで、皮や種を捨てると約130gになり、1玉分のカロリーは「約60kcal」です。

オレンジの糖質量は?

オレンジの糖質は、ネーブルオレンジで100gにつき「約10.8g」です。

バレンシアオレンジの場合は、100gあたり「約9g」と比較的高糖質となっています。

オレンジ以外の果物の糖質量(100gあたり)

  • みかん:約11.1g
  • グレープフルーツ:約9g
  • レモン:7.6g

果物はやはり甘味があるので糖質は比較的高いですが、オレンジはほかの果物ともそれほど違いはありません。

ダイエット中に甘い物が欲しくなったときには、ケーキなどを我慢する代わりに甘酸っぱいオレンジを食べ過ぎない程度に摂取すると良いでしょう。

オレンジのカロリー以外のダイエット効果

イノシトールがコレステロールが溜まるのを防いでくれる

オレンジには、「イノシトール」という成分が豊富に含まれています。

このイノシトールはビタミンB群の一種で、コレステロールが溜まらないよう代謝を促す働きがあります。

コレステロールが溜まると、血液がドロドロになり、代謝が落ち、太りやすい体質になる上に、中性脂肪が増えやすくなるので、肥満の原因になってしまいます。

ビタミンCが代謝を高めてくれる

オレンジに豊富に含まれる「ビタミンC」には、「DHEA」という若返りホルモンの働きを活発にしてくれる働きがあります。

このDHEAの働きが活発になると、体の内臓や細胞が若返り、働きが活発になるので、体の代謝が上がり、1日の消費カロリーを増やすことができるのです。

カリウムがむくみを解消してくれる

オレンジには、「カリウム」という成分も豊富に含まれています。

このカリウムには利尿作用があり、尿と一緒に体内の余分な水分を排出してくれるので、頑固なむくみを効率的に解消することができると言われています。

オレンジの注意点・デメリット

オレンジに含まれる酸が消化不良を起こしてしまうことも

カロリーもそれほど気にする必要がなくてヘルシーで栄養価も高いオレンジですが、食べる際の注意点としてはまず、胃腸が弱っているときは様子を見ながら食べたいものです。

なぜならオレンジの酸は胃腸に刺激を与えるので、胃腸の調子が悪いときは消化不良を起こしてしまう可能性があるためです。

消化不良を起こすと、下痢になりやすく、太りやすくなってしまうので、ご自身の体調と相談して決めるようにしましょう。

体を冷やし、代謝を悪くしてしまうこともある

オレンジには、体を冷やしてしまうという働きもあります。

体を冷やしてしまうと、内臓も冷え、働きが鈍くなり、その結果代謝が落ち、太りやすい体を作ってしまう原因になります。

常温にしたオレンジを食べたり、食べ過ぎたりしないようにすると、体を冷やしてしまうというリスクが減ると言われています。

オレンジのダイエット効果をより高める方法・工夫

バレンシアオレンジよりもネーブルオレンジを選ぶ

オレンジを選ぶ際には、バレンシアオレンジよりもネーブルオレンジを選ぶほうがビタミンCや食物繊維が豊富で、ダイエット効果を高めることができます。

カロリー量や糖質面だけで比べた場合はバレンシアオレンジのほうがネーブルよりどちらもやや低いのですが、ダイエットにつながる栄養成分はネーブルオレンジのほうがずっと多いため、ダイエット中はネーブルオレンジを選ぶようにしましょう。

朝食の最後に食べる

オレンジは朝食に食べることで、栄養成分も体内に吸収されやすくエネルギーに素早く変わります。

またパンなどを食べた一番最後に食べることで、ビタミンCがしっかり吸収されます。

ビタミンCは小腸から吸収されますが、空腹状態よりも食後のほうが吸収率が高くなるのです。

オレンジは朝食に、そして食後に食べることで、よりダイエット効果が高まると言えるでしょう。

ダイエット向きのオレンジでも食べ方次第では太る!

オレンジのカロリー・糖質を紹介しました。

こうして見てみると、オレンジはカロリーが低く、ビタミン類や食物繊維、カリウムといったダイエット効果のある成分も多く含まれていることが分かりました。

オレンジにはリモネンと呼ばれるストレス緩和につながる香り成分も含まれているので、ダイエットでストレスを感じているときにはリラックス効果も得ることができるでしょう。

冷蔵庫で冷えすぎたオレンジは身体を冷やしてしまうので、常温で置いておいたオレンジを朝食に食べて、心身共にすっきり一日のスタートを始めると良いのではないでしょうか。