北海道の名産品で、お酒のおつまみとして定番の「鮭とば」。
鮭とばは、鮭の切り身を干したものなので、低カロリー・低糖質でダイエットに向いている食品のように感じます。
しかし実際には、低カロリーの裏に、落とし穴がありました。
鮭とばがダイエット中要注意な理由と、太りづらい食べ方について紹介します。
鮭とばとは
まずは鮭とばについて、簡単に紹介します。
「鮭とば」とは、秋鮭をおろしておろして細かく切り、潮風に当てて乾燥させ干したものを言います。
聞きなれない人も多いかもしれませんが、北海道や東北の人たちには定番の食べ物で、ビーフジャーキーの鮭バージョンと思ってもらうとイメージしやすいかもしれません。
鮭とばは、塩気が強く、そのしょっぱい味が癖になりやすく、ビールや焼酎などのお酒のおつまみとして定番になっています。
最近ではコンビニのセブンイレブンでも販売されているので、全国どこでも見かけるようになりました。
鮭とばは太る?痩せる?
そんな、お酒のおつまみとして人気の鮭とばですが、ダイエット中に食べるのはアリでしょうか?
鮭とばは、もともと鮭の切り身なので、カロリーや糖質が低いイメージがあります。
実際にイメージ通り、鮭とばはカロリーや糖質が低いのですが、ダイエット中は避けた方がいいと言われています。
低カロリーで低糖質なのに、なぜ「鮭とばは太る」となってしまうのでしょうか?
鮭とばのカロリー
鮭とば のカロリーは、「約350kcal」(100gあたり)です。
100gあたりで表示すると高カロリーのように感じますが、実際には一度に100グラムを食べることはなかなかないでしょう。
1回あたり25グラムほど食べるとすると、カロリーは「87.5kcal」になるので、様々なおつまみと比較しても低カロリーな部類に入ります。
また、鮭とばは、低カロリーなだけでなく、高たんぱく質・高カルシウムで、さらには、糖質もほとんど入っていないので、ダイエットに向きな食品のように感じます。
しかし、実際には、鮭とばには大きな落とし穴があるのです。
低カロリーなのに鮭とばが太る理由
塩分過多が食べ過ぎを引き起こす
鮭とばは栄養価が高く、低カロリーですが、もちろん食べ過ぎてしまえば太ります。
鮭とばは、非常に高い塩分量になっており、その塩分により、食欲を増進してしまいます。
食欲が増進してしまうと、お酒や他のおつまみが欲しくなってしまい、カロリーオーバーに繋がりかねません。
また、塩分の過剰摂取は、脂肪を燃焼しづらくなると言われているので、その点でも食べ過ぎには気をつけましょう。
味付けが欲しくなる
鮭とばは、塩気の強い食べ物なので、ずっと食べ続けると自然と味付けをマイルドなものにしたくなってきます。
そこで使いがちなのが、マヨネーズです。
鮭とばとマヨネーズの相性は抜群なのですが、もちろん一気にカロリーは跳ね上がります。
どうしてもマヨネーズをつけて鮭とばを食べたいという方は、カロリーハーフのものをよ、量も少しだけつけるように工夫をしましょう。
お酒を飲み過ぎてしまう
紹介したように、鮭とばは塩分が非常に高い特徴があります。
そのため、当然喉が乾き、お酒を必要以上に飲み過ぎてしまいます。
お酒を飲み過ぎてしまうと、肝臓はアルコールの代謝で精一杯になってしまい、脂肪の代謝は後回しになります。
こうなってしまうと、脂肪がどんどん蓄積されてしまい、太ってしまうのです。
また、塩分+お酒で、むくみを引き起こしてしまいます。
一時的であれば良いかもしれませんが、慢性的なむくみにもなりかねないので、注意が必要です。
ダイエット中の鮭とばの食べ方
鮭とばには何もつけないが基本
鮭とばは、低カロリー・低糖質・高たんぱく質・高カルシウムと、食べ過ぎなければダイエットにもかなり有益な食べ物です。
ただし、これは何もつけないで食べたときに限った話です。
マヨネーズやその他の調味料は、カロリーを高くしてしまうので、ダイエット中は何もつけないのが基本と覚えておきましょう。
どうしてもマヨネーズをつけたい場合は、カロリーハーフのものを少しだけと工夫をしましょう。
「35g」までは食べてもOK
鮭とばは、カロリーの面では、たくさん食べても問題ないのですが、塩分の高さから、食べ過ぎはダイエット的にも健康的にも良くありません。
ダイエット中におすすめの量としては、「35gまで」です。
35gまでであれば、塩分も1日の許容範囲に収まり、カロリーも「93kcal」なので、ダイエットにおいて問題のない値です。
この35gは、セブンイレブンで売っているものが該当しています。
スーパーやネット通販で買えるものは、100g以上でパッケージングされているので、注意しましょう。
お酒は低カロリー・低糖質なものを
鮭とばを食べる際のお酒ですが、ダイエット中は普通のビールは避けたほうが無難です。
ビールに良く合う味なのですが、ビールは高カロリーで高糖質、さらにはプリン体を多く含みます。
できればお酒は、ハイボールや焼酎にし、どうしてもビールというのであれば、糖質0のものを選ぶようにしましょう。
本来的には、飲酒自体がダイエットには良くないということも、くれぐれも忘れないようにしたいところです。
ダイエット中の鮭とばは適量を心がける
鮭とばのカロリーと、太りやすい理由を紹介しました。
鮭とばは低カロリーにも関わらず、塩分の高さからダイエット中は要注意な食べ物なのでした。
とはいえ、鮭とば自体は他のおつまみよりもカロリーや糖質が低く、タンパク質やカルシウムなどの栄養も豊富で、皮の部分にはコラーゲンも含んでいることから、適量を心がければ、ダイエット的にも健康的にもオススメの食品です。
鮭とばを食べるときは、35gまでというルールをしっかりと守り、確実にダイエットを成功に近づけましょう。