魚肉ソーセージは、カロリーが低く、糖質量も少ないため、ダイエットに向いている食べ物だと思われがちですが、実はそれには裏があり、魚肉ソーセージはダイエットに不向きの食品なのです。

魚肉ソーセージがダイエットに向いていない理由を紹介します。ダイエット中の魚肉ソーセージにはご注意を。

魚肉ソーセージダイエットは痩せる?太る?

魚肉ソーセージは、美味しくて、普段の食事はもちろん、おやつやお弁当、お酒のおつまみにもなる優れた食べ物です。

値段もお手頃で、そのまま食べることができるため、家に常備している方も多いのでは?

また、魚肉ソーセージはカロリーや糖質が控えめなのに加え、たんぱく質や栄養素が豊富なため、普段お食事を魚肉ソーセージに変える、「置き換えダイエット」として、ダイエットを実践する方が多いです。

しかし、実は魚肉ソーセージはダイエットには不向きと最近言われ始めています。

魚肉ソーセージがダイエットに向かない理由を紹介します。

魚肉ソーセージのカロリー

魚肉ソーセージのカロリーは、商品によって誤差はあるものの、平均「約145kcal(大1本90gあたり)」と言われています。

  • ご飯:約235kcal(茶碗1杯あたり)
  • パン:約200kcal(食パン100gあたり)
  • ウインナー:321kcal(100gあたり)=約5本分
  • ゆで卵:約91kcal(1個あたり)

他の食品と比べると、魚肉ソーセージのカロリーは低いことがわかります。

魚肉ソーセージの糖質量

魚肉ソーセージの糖質量は、商品によって誤差はあるものの、平均「約10g(1本あたり)」と言われています。

  • ご飯:約55g(茶碗1杯あたり)
  • パン:約44g(食パン100gあたり)
  • うどん:50g(100gあたり)
  • そば:22.1g(100gあたり)

このように主食と魚肉ソーセージの糖質を比較すると、糖質は圧倒的に低くなります。

ただし、魚肉ソーセージは加工食品のため、お魚や肉類と比べると糖質が高めになります。

できれば、糖質カット系のサプリを一緒に飲むなどして、糖質過多にならないように注意しましょう。

魚肉ソーセージはダイエットに不向き

確かに、ご飯やパンなどの主食から魚肉ソーセージに置き換えると、カロリーや糖質をカットできます。

しかし、そもそも魚肉ソーセージは1本のボリュームが少なく、腹持ちが良い食品ではないので、ついつい2本以上食べてしまいかねません。

2本以上食べてしまうと、簡単にご飯やパンを食べるくらいの摂取カロリーとなってしまいます。

また、毎日魚肉ソーセージを食べていると段々と飽きてきて、味付けが欲しくなります。

味付けをしてしまうと、それ以上のカロリーとなり、反対に太ってしまう原因にも繋がるため、ダイエットに不向きの食品と言われています。

ダイエットなら魚肉ソーセージより「ちくわ」の方がおすすめ

ダイエットには、魚肉ソーセージよりも「ちくわ」の方がおすすめです。

その理由は、ちくわは魚肉ソーセージと比べると、低カロリーで、たんぱく質の含有量も多く、また糖質に関しては、魚肉ソーセージの1/3の量のため。

ちくわのカロリーは、約30kcal(1本30gあたり)と、魚肉ソーセージと比べるとかなりの低カロリーです。

魚肉ソーセージを1本食べるのと、ちくわを3本食べるのが大体同じカロリーなので、ちくわの方が食べれる量が多く、満腹感が圧倒的に高いのです。

魚肉ソーセージダイエットの注意点

魚肉ソーセージはダイエットにはあまり向いていない食材ではありますが、置き換えダイエットでかつ、1本で我慢できるというのであれば、ダイエット効果は見込めるでしょう。

それでも、魚肉ソーセージダイエットにはまだまだ注意してほしいことがあるので、注意点を紹介します。

添加物に注意

一般にスーパーやコンビニで販売されている魚肉ソーセージの多くは、添加物が多く使用されています。

食品添加物を摂り続けると、健康に害をもたらす恐れがありますので、添加物のチェックや、無添加の魚肉ソーセージを選ぶなどが必要です。

塩分に注意

魚肉ソーセージは、1本あたり約1g程度の塩分が含まれています。

1日の塩分の摂取目安量は、約5gと言われているので、2本食べてしうまうと2割の量の塩分を摂ったことになります。

塩分を摂り過ぎると、体のむくみや高血圧症や腎臓の疾患などの病気の原因にもなりますので、特に血圧が高い方は、注意するようにしましょう。

魚肉ソーセージはむしろ健康のための栄養補給に

魚肉ソーセージは、カロリーや糖質面、腹持ちで見るとダイエットには不向きですが、栄養は満点なので、健康のためには良く、病気などのリスクを減らせる可能性もあります。

口内炎の予防に

みなさんの中にも口内炎ができた経験がある方、多いと思います。

口内炎ができると、食べ物を食べるだけでも痛いので、辛いですよね。

そんな、口内炎ができる原因は口の中を噛んでしまったり、睡眠不足やストレスもありますが、多くはビタミンB2の不足によるものと言われています。

魚肉ソーセージには、ビタミンB2が豊富に含まれているため、口内炎の予防や治癒に効果があります。

カルシウムが豊富

魚肉ソーセージの原料はお魚。お魚には、カルシウムが多く含まれているので、日頃不足しがちなカルシウムを補給することができます。

カルシウムが不足すると、骨粗鬆症をはじめとする骨・歯の病気や、少しのことでイライラしてしまうなどの症状が出てきます。

魚肉ソーセージを積極的に食べることにより、そのような症状を予防・解消することができると言われています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)による動脈硬化のリスク軽減

魚肉ソーセージに使用される魚には、不飽和脂肪酸の一種である、DHAが豊富に含まれます。

DHAには、ドロドロになった血液をサラサラにしてくれる効果があるので、脳出血や脳梗塞などの原因となる、動脈硬化のリスクを軽減してくれると言われています。

動脈硬化は、中高年以降に特に多く見られ、積極的にDHAを摂取することをおすすめします。

EPAも多く含まれる

魚肉ソーセージには、不飽和脂肪酸の一種である、EPAという成分も多く含まれます。

EPAには、血液中の中性脂肪を減らしてくれる効果があり、DHAと同じく、動脈硬化のリスクを低減してくれます。

EPAとDHAを同時に摂取すると、お互いの栄養素のパワーがアップすることも言われています。

ナトリウムによる筋肉収縮作用

魚肉ソーセージには、ナトリウムという成分も多く含まれています。ナトリウムには、筋肉収縮作用があり、筋肉に緊張感を与え、収縮させる効果があります。

ナトリウムが不足してしまうと、筋肉が痙攣を起こしたり、血圧の低下などの症状を引き起こし、最悪の場合、意識障害にもなってしまう可能性があります。

また、ナトリウムを摂らな過ぎるのも良くないのですが、高血圧などの原因になるため、摂り過ぎてもいけません。

余分なナトリウムをを排出してくれる効果のある、カリウムをバランスよく摂取することが必要です。

アンチエイジング効果

魚肉ソーセージには、ビタミンEという栄養素も多く含まれています。

ビタミンEには、強力な抗酸化作用があり、老化の原因とされている活性酸素の発生を抑えてくれるので、肌や血管の若返り効果(アンチエイジング効果)を期待することができます。

最近、肌のくすみやシワ、血管の衰えを感じてきたという方におすすめしたい栄養素です。

皮膚炎の予防

魚肉ソーセージには、ビタミンB6という栄養素が多く含まれています。

ビタミンB6には、皮膚炎を予防・改善してくれる効果があり、皮膚を健康に保ってくれます。

また、ビタミンB6には、体の代謝を上げてくれたり、筋肉や血液が作られるのを手助けしてくれる効果など、様々な効果があります。

疲労回復効果

ビタミンB1は世界で初めて発見されたビタミン。そんなビタミンB1は、魚肉ソーセージに多く含まれていて、主に疲労回復効果があるので、日頃疲れがなかなか取れなくて悩んでいる方におすすめです。

また、ビタミンB1には、疲労回復効果の他にも、中枢神経や手足の末梢神経を正常に保つ効果や、精神を安定させてくれる効果もあります。

このビタミンB1が不足すると、イライラしたり、集中力が低くなったりする原因となり、仕事や勉強にも影響してくる前に、積極的にビタミンB1を摂取しましょう。

ダイエット中の魚肉ソーセージにはご注意を!

紹介したように、魚肉ソーセージは1本1本のカロリーや糖質量は低いですが、その少ないボリュームに対して、ダイエットに向いているというほどのカロリー、糖質量ではないはないので、ダイエットには不向きと言えるでしょう。

そういった理由から、魚肉ソーセージを置き換えダイエットに用いようとしている方は、ちくわに変えることをおすすめします。

しかし、魚肉ソーセージは栄養満点の食べ物のため、健康を維持するために食べるなら、是非おすすめしたい食べ物です。