卵と出汁の味がよく出ていて、回転寿司では定番の「茶碗蒸し」。

茶碗蒸しは、低カロリー・低糖質な料理であり、しかも栄養もしっかり摂れるので、ダイエットの味方とも言える料理です。

しかし、そんな茶碗蒸しであっても、食べ方によっては、ダイエットの敵になることもあります。

そこで今回は、茶碗蒸しのカロリー・糖質、ダイエット中に食べる時に注意しなければいけないこと、ダイエット効果をより高める方法などを紹介していきます。

茶碗蒸しのカロリーは?

茶碗蒸しのカロリーですが、使用する茶碗や中に入れる具材によって変化が大きい料理になりますが、一般的な食材と大きさのもので、およそ「100kcal」前後と非常に低カロリーな食品です。

茶碗蒸しはコンビニエンスストアなどでも湯煎や電子レンジで調理して食べれるものが売られていますが、それらの商品においても、230g程度の内容量で「100kcal以下」のものがほとんどです。

茶碗蒸しに似た食べ物に「おだまき蒸し」という大阪などでよく食べられる料理がありますが、これは茶碗蒸しにうどんが入った料理です。

おだまき蒸しは、うどんが入っているので1人前あたり(480g)で「260kcal」と、茶碗蒸しよりは、カロリーが高めになります。

卵と出汁の組み合わせには「だし巻き卵」もありますが、だし巻き卵は油を引いて焼いて作るので茶碗蒸しよりもカロリーが高く、100gあたり「130kcal」ほどになります。

茶碗蒸しの糖質量は?

茶碗蒸しの糖質量ですが、使用する食材などにもよりますがコンビニなどで売られている茶碗蒸し1個230gあたりで見ると、「5.0g」ほどになりますので、低糖質な料理と言えるでしょう。

使用している食材が、卵、出汁、鶏肉、三つ葉、海老など、全て低糖質なものなので、茶碗蒸し自体も低糖質になっています。

また、味付けに使用するみりんなどの調味料には、多少の糖質が含まれていますが、大量に使用する調味料ではないので影響は小さいと言われています。

ちなみに、「だし巻き卵」の場合も、お砂糖を入れないで作る場合には、糖質自体は茶碗蒸しと大差ありません。

しかし、先ほど紹介した「おだまき蒸し」になると、うどんが入っているので糖質量は大幅に増えます。

うどんの量にもよりますが、1食分となると50g程度の糖質が含まれることになるので、ダイエット中は注意が必要です。

茶碗蒸しのダイエット効果

茶碗蒸しは、低カロリー・低糖質なだけでなく、ダイエット効果も沢山持った料理です。

ここでは、ダイエット中の方にとって嬉しいメリットを3つ紹介します。

1、茶碗蒸しは栄養のバランスが優れている

ダイエット中は、過度な食事制限により、栄養が不足しがちです。

栄養が偏ってしまうと、代謝が悪くなり、痩せようと思って食事をいくら減らしても痩せず、ストレスばかりが溜まってしまいます。

茶碗蒸しのメイン食材となる卵は、準完全栄養食と言われていて、ビタミンC、食物繊維以外の栄養素がほぼ含まれています。

そのため、茶碗蒸しを食べるダイエットであれば、栄養が偏るリスクも減らすことができるのです。

2、タンパク質が豊富

たんぱく質が豊富な食べ物は大体が高カロリーということもあり、ダイエット中はタンパク質が不足しがちです。

タンパク質が不足すると、肌が荒れたり、髪の毛がぱさつくなどといった美容面だけでなく、筋肉の維持や代謝の正常化への悪影響もあります。

そこで、卵・鶏肉などのタンパク質が豊富な食材を使う「茶碗蒸し」を食べることによって、これらを防ぎ、痩せやすい体質に変えていくことができます。

3、レシチンにより血中コレステロールが抑制される

茶碗蒸しの主な原材料である卵の黄身には、「レシチン」という成分が含まれています。

このレシチンには、脂肪を乳化させる働きがあるので、血中コレステロールの抑制に繋がるのです。

コレステロールは、肥満の元になるので、茶碗蒸しはダイエットにおいてもとても有益な料理と言えます。

茶碗蒸しダイエットの注意点・デメリット

低カロリー、低糖質で、しかもダイエット効果をいくつも持つ茶碗蒸しにも注意しなければならない点があります。

満腹が得られにくい

茶碗蒸しといえば、あっさりしていてツルッと食べれてしまいますよね。

だからこそ、お寿司の締めにも相性が良いのですが、ツルッと食べれてしまうということは、ダイエットにおいては良くありません。

噛まずに飲むように食べてしまうと、噛まないことになるので、満腹中枢が刺激されにくく、満足感が得られにくいのです。

茶碗蒸しはよく噛むように気を付けましょう。

塩分が多い

茶碗蒸しは、カロリー・糖質は低いのですが、使っている塩に加えて、出汁や食材への下味などで醤油を使うので、塩分が多くなりやすくなってしまいます。

コンビニなどで売られているものでは、230gあたりで2g以上含まれていることが多いです。

食べ過ぎなければ問題はないのですが、1日に3個も4個も食べるようなことはないようにしましょう。

茶碗蒸しのダイエット効果をより高める方法・工夫

茶碗蒸しは締めではなく、最初に

茶碗蒸しをダイエット時に食べる時は、食事の最初に食べるようにすると良いでしょう。

サラダなどを食べて食物繊維を摂取した後に、茶碗蒸しを食べるようにすれば、血糖値の上昇が抑えられ、お腹が膨らむのでその後の食事量を抑えることが出来ます。

その際は、なるべく噛んで食べられるように、鳥のささ身や魚介類など、歯ごたえがありカロリーの低い食材を使うようにすると、より高いダイエット効果が期待できます。

また、食後の締めに茶碗蒸しという食べ方は、ダイエット中においては控えるようにしましょう。

茶碗蒸しを朝食にするのもおすすめ

茶碗蒸しは食事の中の一品というイメージがありますが、朝食などを茶碗蒸しに置き換えてしまう方法もおすすめです。

一般的な朝食は、500kcal~600kcalほどになることが多いので、カロリーの差分のダイエット効果が見込めます。

朝食置き換えダイエットは、バナナやリンゴなどのフルーツで行う方も多いのですが、これだと栄養の偏りがどうしても起きてしまいます。

その点で茶碗蒸しは栄養バランスが優れているので、とてもおすすめです。

低カロリーな茶碗蒸しはダイエットの味方!しかし食べ方にはご注意を

茶碗蒸しのカロリーや糖質、茶碗蒸しのダイエット効果、ダイエット中の注意点などについて紹介しました。

茶碗蒸しは、カロリー・糖質量が低く、様々なダイエット効果もある料理なので、あらゆるダイエット法に向いた料理であるのは間違いありません。

しかし、食べ方や使用する食材によっては、カロリーが高くなてしまいダイエットが失敗する可能性もある料理です。

ダイエット中は、「食前に食べる」、「朝食に置き換える」などの方法も実践してみてください。

夏場で熱いものを食べたくないという場合は、冷やし茶碗蒸しもおすすめです。

ダイエット中で茶碗蒸しが好きな方、ぜひお試しください。