大根は低カロリー・低糖質な上に、ダイエット効果が高く、ダイエットに向いている野菜です。
しかし、熱に弱く、加熱すると太る原因にるなどの落とし穴がいくつかあります。
今回は、大根のカロリー・糖質量、ダイエット効果、注意点、ダイエット効果を高める食べ方・コツなどを紹介します。
大根はダイエットに向いているが、食べ方次第では太る?
大根は、おでんやぶり大根、切り干し大根、漬物など数多くの調理法や食べ方のある野菜です。
スーパーでもたくさん並んでいて、食卓の定番の食べ物と言えるでしょう。
そんな大根は、低カロリー・低糖質な上に、ダイエット効果も豊富にあり、ダイエットに向いている食べ物と言われています。
しかし、大根にも少なからずカロリーが含まれていますし、加熱するとダイエット効果がなくなるなどの落とし穴がいくつあり、食べ方次第では太る原因になってしまいます。
今回は、大根のカロリー・糖質量、大根のダイエット効果、ダイエット中の注意点、痩せ効果を高める食べ方・コツなどを紹介します。
大根のカロリー
大根のカロリーは、100gあたり「約18kcal」です。
大根1本あたり(約900g)のカロリーは、「約162kcal」ほどとなり、低カロリーな野菜と言えます。
よく、おでんやぶり大根などの入っている一般的な輪切りの重さが約100gと言われているので、あの量1個を食べてもたった18kcalなので、いかにダイエットに向きかが分かります。
大根以外の野菜のカロリー(100gあたり)
- トマト:約19kcal
- きゅうり:約15kcal
- ナス:約22kcal
このように他の野菜と比較してみても、大根のカロリーが低いということが分かります。
低カロリーと言われている野菜の中でも、特に低カロリーなため、ダイエットに効果的な食材と言えるでしょう。
ただし、大根には様々な料理法があり、そのレシピによっては高カロリーになってしまうこともあるので、注意するようにしましょう。
大根料理のカロリー(1人前あたり)
- おでん:約20kcal
- ぶり大根:約115kcal
- 切り干し大根:約140kcal
- たくあん:約24kcal
このように、シンプルな調理法のおでんはそこまでカロリーが高くないのですが、ぶり大根や切り干し大根になると大きくカロリーが変わってきます。
ダイエットに大根を食べる際は、どのようにして食べるかが重要になってくるのです。
大根の糖質量
大根の糖質量は、1本あたり(約900g)「約25.2g」で、一般的な輪切り1個あたり(約100g)だと「約2.8g」ほどと低糖質です。
大根以外の野菜の糖質量(100gaあたり)
- トマト:約3.7g
- きゅうり:約1.9g
- ナス:2.9g
このように他の野菜と比較してみると、大根の糖質はきゅうりよりは高くなっていますが、大根の糖質は野菜全般の中でも低糖質に分類されます。
ただし糖質も、カロリー同様に調理法や食べ方によってグンと高くなることがあるので、注意しましょう。
大根のダイエット効果
アミラーゼが炭水化物の代謝を助けてくれる
大根には、「アミラーゼ」という消化酵素が豊富に含まれています。
このアミラーゼには、炭水化物の代謝を助けてくれる働きがあり、摂取された炭水化物を効率良く排出してくれます。
炭水化物は、人が太る主な原因であり、摂取されると脂肪として体に蓄えられやすいのですが、アミラーゼを摂取していることで、炭水化物が脂肪に変わる前に代謝してくれるので、太りにくくなると言われています。
イソチオシアネートが代謝をアップしてくれる
大根には、「イソチオシネアート」という成分も豊富に含まれています。イ
ソチオシネアートという成分はあまり聞き慣れないですが、大根特有の辛味成分であり、高いダイエット効果を持っている成分です。
イソチオシネアートには、抗酸化作用という若返り効果があります。
内臓や細胞が老化する原因である活性酸素を除去し、内臓や細胞の働きを活性化させてくれるので、代謝が上がり、痩せやすくなると言われています。
食物繊維が便秘を解消してくれる
大根には、「食物繊維」が豊富に含まれています。
食物繊維には、整腸作用があり、腸内環境を整えてくれ、便秘を解消してくれる働きがあります。
その結果、体内に溜まった老廃物や毒素を排出しやすくなるので、痩せることができます。
また、食物繊維には満腹感を感じさせてくれる働きもあり、少量で満腹になることができるので、1日の摂取カロリーをカットすることができるので、一石二鳥です。
カリウムがむくみを解消してくれる
大根には「カリウム」というむくみ解消効果のある成分も含まれています。
頑固なむくみが引き起こされる原因は様々ですが、主な原因は余分な塩分や水分によるもの。
塩分を摂り過ぎ、体内の塩分濃度が高くなると、中和しようと水分が補給されます。
この水分が体の部位に溜まることによって、むくみが生じるという仕組みです。
そこで、利尿作用のあるカリウムを摂取すると、尿と一緒に余分な塩分や水分を排出してくれるので、むくみを解消することができるのです。
大根は加熱するとダイエット効果がなくなる?
大根には、様々な調理法や食べ方があり、それが大根の醍醐味の一つですが、ダイエット中は生の大根を食べるようにしましょう。
生の大根がダイエット中に良い理由は、先ほども紹介したアミラーゼやイソチオシネアートが熱に弱い性質を持つためです。
大根を加熱することによって、アミラーゼのイソチオシネアートが壊れてしまい、炭水化物を代謝したり、体の代謝を高めたり、といったことができなくなってしまい、せっかくの高いダイエット効果が台無しになってしまいます。
大根のダイエット効果を高める食べ方・コツ
大根おろしがおすすめ!
先ほど、ダイエット中は生の大根を食べるのが良いと紹介しましたが、その中でも大根おろしで食べる方法がおすすめです。
大根に含まれるイソチオシネアートという栄養素は、大根を切ったりおろしたりした時に、細胞が壊されることによって発生します。
大根をおろした時の方が壊れる細胞が多いので、イソチオシネアートが多く発生すると言われています。
また、大根おろしは、普通に切った大根よりも色々な料理に合わせやすく、飽きずにダイエットすることができるのも、大根おろしの良いところです。
大根おろしの作り置きはしない
大根おろしを作り置きして食べている方も多いかもしれません。
確かに、作り置きすると毎回作るという手間が省けて良いのですが、ダイエット的には向きません。
大根おろしにすると、時間が経つごとに含まれる栄養がどんどん減ってしまいます。
大根に含まれる、ダイエット効果のある栄養素も時間が経つと少なくなってしまうので、大根おろしは作り置きせずに毎回作って食べるようすると、大根のダイエット効果を高めることができると言われています。
低カロリー・低糖質な大根でも食べ方次第では太る!
大根のカロリー・糖質量、大根が持つダイエット効果、食べる際の注意点、効果を高める方法を紹介しました。
紹介した通り、大根はカロリーや糖質量が低く、アミラーゼによる炭水化物の代謝効果や食物繊維の整腸効果・満腹効果などがあるため、ダイエットに向いている食べ物と言えます。
しかし、大根は熱に弱いため、加熱してしまうとダイエット効果がなくなり、調理法次第ではカロリーの高いものも多いので、食べ方には注意するようにしましょう。
ダイエット中に大根を食べる場合は、今回紹介した「大根おろしで食べる」、「作り置きしないで都度おろす」などの工夫をして食べてみてください!