ポップコーンは、低カロリーのおやつでダイエットに向いていて、痩せることができる食べ物と思われていました。

しかし、いくら低カロリーでも糖質量や塩分量の多さから、ダイエットには向いていなく、太る食べ物ということがわかりました。

ダイエット中にポップコーンを食べる時の注意点や工夫を紹介します。

巷で噂のポップコーンダイエット

巷で噂の、ポップコーンダイエットというダイエット法をご存知でしょうか?

その名の通り、ポップコーンを食べて痩せようというダイエット法です。

ポップコーンダイエットで一番効果のある方法として、1日1食をポップコーンに置き換える「置き換えダイエット」や、普段のおやつをポップコーンにする「間食ダイエット」などが挙げられます。

ご飯やパン、スナック菓子などに比べ、ポップコーンはカロリーが低いため、摂取するカロリーを減らすことができ、痩せるという仕組みです。

ポップコーンダイエットは、ネット上で「効果がある!」と噂になっているダイエット法ですが、医学的な根拠が実は乏しいダイエット法と言われています。

実際にはどうなのでしょうか?

ポップコーンのカロリーをおさらい

まず、ポップコーンのカロリーですが、50gあたり「約250kcal」と言われています。

ポップコーンはとても軽い食べ物なので、実際に食べる量のカロリーはかなり少なくなります。

他のお菓子や主食と比べても低く、一見カロリーだけ見るとダイエットに向いていそうです。

しかし、その低カロリーの裏に、太る原因が隠されていたのです。

低カロリーなポップコーンがダイエットに向かない理由

1、カロリーが低くても糖質が多い

ポップコーンはカロリーが低いため、ダイエットに向いていると思われがちですが、実は糖質量が多く、太りやすいと言われています。

ポップコーン50gの糖質量は、およそ25g。半分が糖質ということになります。

糖質は、体内の血糖値を上げ、インスリンの分泌を促します。

インスリンが分泌されると、体内で余った糖質は脂肪に変換され、蓄積され、太るという仕組みです。

ダイエットをする際に、カロリーばかり気にする方も多いですが、糖質の量もきちんと確認するようにしましょう。

2、塩分が強く食欲が増進してしまう

ポップコーンの味付けとして多いのが、塩味。

実はこの塩には、食欲を増進されてしまう効果があり、食べ過ぎてしまう原因になるのです。

ポップコーンって、一度食べ始めたら止まらなくなってしまいますよね。

それは、塩分を取ることにより、脳がもっと食べろという指令を体に出すため。

ついつい食べ過ぎてしまい、カロリーや糖質の摂り過ぎになってしまうので注意しましょう。

3、塩分によりむくみの原因に

先ほどもポップコーンには塩分が多く、食欲増進を促し、太ると紹介しましたが、実は塩分にはもう一つ太る要素がありました。

塩分を摂り過ぎると、体がむくんでしまう原因になります。

一度むくんでしまうと、なかなかむくみを取るのは難しく、体重以上に太って見えてしまいます。

4、低カロリーなのに腹持ちが悪い

ポップコーンは腹持ちが悪い食べ物として有名です。

食べたすぐ後は、満腹感があるのですが、消化されやすく、すぐにお腹が空いてしまいます。

食事やおやつにポップコーンを食べても、その後すぐにお腹が空き、ついつい他の物を食べてしまいカロリー過多になるという悪循環に陥り、太る原因になってしまいます。

5、ポップコーンダイエットに向いているポップコーンは少ない

確かに低糖質のものを選べば低カロリーでもあるためダイエットに応用もできます。

ただし、実際に販売されているのは、油(オイル)がたくさん使用されており、キャラメル味や濃い塩味など、ダイエットに向いていないものばかり。

少なくともコンビニやスーパーで私たちが手頃に買えるものはダイエット向きではありません。

ポップコーンをダイエット中に食べたい時の工夫

烏龍茶を一緒に飲む

ポップコーンで太る原因は、カロリーではなく、糖質量の多さです。

反対を言えば、糖質の働きを抑えれば、太る原因を排除することができます。

烏龍茶には、糖質を摂ることによって上がった血糖値を下げてくれる効果があり、糖質が脂肪に変わるのを抑えてくれる働きがあります。

ポップコーンを食べる際は、烏龍茶を一緒に飲むと良いでしょう。

また、烏龍茶を飲むことには血糖値を下げる効果だけではなく、満腹感を促してくれる効果もあります。

ポップコーンには、食物繊維が豊富に含まれていて、この食物繊維は水分を含むことによって、お腹の中で膨らみ、満腹感が増します。

一緒に水分を摂ることにより、少ない量で満腹感を得ることができ、食べる量を減らせるので、より低カロリーになり、おすすめです。

よく噛んで食べる

ポップコーンをダイエット中に食べる時は、よく噛んで食べるようにしましょう。

人の体は、咀嚼回数を多くすることで、満腹中枢が刺激され、満腹感を感じることができます。

1口で30回以上噛むようにしましょう。

少量で満腹感を得ることができ、ポップコーンによる摂取カロリーを減らせるだけでなく、食事の量も減らせるため、痩せることができますよ。

ゆっくり食べる

ポップコーンを食べる時は、ゆっくり食べるようにすると、痩せやすい体を作ることができます。

なぜ、ゆっくり食べると痩せやすい体を手に入れることができるかというと、人の体は食べ始めてから20分以上経たないと満腹感を得ることができないため。

食べ始めてから20分以内に急いで食べてしまうと、満腹感を得る前にたくさん食べてしまうということなので、カロリーや糖質の摂り過ぎになってしまいます。

ポップコーンに限らず、普段から食事はゆっくり味わって食べるように心がけると、痩せやすい体を作ることができます。

カリウムを摂ってむくみ予防

ポップコーンには塩分が多く含まれています。塩分は、食欲増進によるカロリーの摂り過ぎだけでなく、むくみの原因にもなります。

むくみを予防・解消してくれる成分として、カリウムが挙げられます。

カリウムは、体内のミネラル分を調節してくれる効果があり、多くなり過ぎた塩分量を下げてくれるので、むくみに効果的です。

カリウムは、果物や野菜などに多く含まれているので、食事にカリウムが多く含まれる食べ物を積極的に食べると良いでしょう。

市販のポップコーンは太る

コンビニやスーパーなどで売っているポップコーンは、塩分・糖質量が多く含まれているため、太りやすいです。

ダイエット中にポップコーンを食べるのならば、自宅でヘルシーなポップコーンを作ることをおすすめします。

ポップコーンの豆を買ってきて、油の中に入れるだけですので、簡単に作ることができ、かつ油をヘルシーなものに変えたり、油に量を減らしたり、塩分の量を調節するなどのことができるので、低カロリー、低糖質のヘルシーポップコーンを作ることができるのでおすすめです。

注意すればポップコーンにもダイエット効果はある!

食物繊維による整腸作用

ポップコーンには、食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維には、整腸作用という腸内の環境を整えてくれる効果があり、便秘を解消してくれます。

便秘が解消されると、代謝が良くなり、今までは体に蓄積されていた体内の老廃物や毒素が、体の外に流れやすくなるため、痩せやすくなります。

ポリフェノールによる代謝アップ

ポップコーンには、ポリフェノールという成分も豊富に含まれています。

ポリフェノールには、体の老化を改善・予防してくれるアンチエイジング効果があります。

アンチエイジング効果とダイエット効果にどのような関わりがあるのかというと、体がアンチエイジング効果により若返ると、体の基礎代謝がアップし、1日に消費するカロリー量が上がるので、痩せやすい体を手にいれることができるというわけです。

ポップコーンダイエットは低カロリーでも失敗しやすいのでご注意を

ポップコーンダイエットについて紹介しました。

ポップコーンダイエットは、低カロリーということから、ネット上で効果があるという意見が多いですが、実はその糖質量と塩分量が原因でダイエットには向いていません。

それでもダイエット中にポップコーンが食べたいという時には、紹介したような工夫をするようにしましょう。