暑い夏には欠かせない「ジェラート」。
ジェラート専門店も増え、フルーツを使ったり低カロリーなイメージがあったりと若い女性には大人気のスイーツです。
そんなジェラートは本当に低カロリーなのでしょうか。
気になるカロリー・糖質、ダイエット中の注意点などについて紹介します。
ヘルシーと言われる「ジェラート」は本当にダイエットの味方?
イタリアのフィレンツェ発祥の「ジェラート」。
ひんやりと冷たいアイススイーツは、さっぱりとしてとても美味しいですよね。
最近は日本でもジェラート専門店が多く出店し、ジェラートは低カロリーということでダイエットしたいけれどスイーツも食べたいという、若い女性たちの間で大人気になっています。
でも、ジェラートは本当にダイエットの味方なのでしょうか。アイスクリームとの違いはいったい何のでしょう。
今回は、ジェラーのカロリー・糖質量、ダイエット中の注意点などについて紹介します。
ジェラートのカロリーは?
ジェラートのカロリーは、100gあたり「134kcal」前後と言われています。
ジェラート以外のアイスのカロリー(100gあたり)
- コンビニなどの一般的なアイスクリーム:180kcal
- ソフトクリーム:140kcal
- シャーベット:126kcal
コンビニなどに売っている一般的なアイスクリームと、ジェラートのカロリーには100gあたりで約60kcalもの差がありますが、このカロリーの違いは、それぞれに含まれる乳脂肪分の量の違いです。
日本ではアイスクリームは、乳固形分15%のうちの8%以上が乳脂肪分であるもののこと言い、濃厚であればあるほど生クリームが多く使われているものになり、カロリーも増えるのです。
ジェラートは、乳脂肪分が5%ほどなので、アイスクリームに比べて低脂肪でカロリーも低いのです。
ちなみに、日本ではジェラートは氷菓に分類されますが、同じように、シャーベットも氷菓の仲間です。
シャーベットには乳製品を使用していないものもあり、ジェラート以上に低カロリーになります
ジェラートの糖質量は?
カロリーの面ではジェラートはダイエット向きと言われていますが、糖質量の面ではどうなのでしょうか。
ジェラートの糖質は100g当たり「24g」前後と言われています。
アイスクリームの糖質は、乳脂肪が12%以上の高脂肪アイスクリームの場合、「約22g」前後、乳脂肪8%以上の普通脂肪アイスクリームでも「23g」前後と、どれもほとんど変わりがありません。
これは、ソフトクリームやシャーベットでも同じです。
ジェラートはカロリーが低くても、糖質が低いというわけではないので、糖質制限ダイエット中は注意が必要dす。
最近では、ヘルシー志向になり、糖質量をコントロールした低糖質のアイスクリームも出ているので、糖質が気になる場合にはアイスの種類で選ぶというよりは、低糖質アイスと表記のあるものが良いでしょう。
ダイエット中のジェラートの注意点
カロリーの低いジェラートですが、ダイエットに良い面ばかりではありません。
アイス類の中では、ダイエット向きと言えますが、あくまでも高カロリーなアイスの中で比べた場合の話です。
しっかりとジェラートのデメリットも把握しておきましょう。
脂肪分が少なく、満足度が低く腹持ちが悪い
まず、ジェラートは、アイスクリームなどに比べて脂肪分が少ないので、腹持ちが悪く、満足感が得にくいというデメリットがあります。
これに加えて、カロリーが低いこと油断して、たくさん食べてしまい、結果的にカロリーも高くなり、全くダイエットにならないという可能性があります。
ジェラートは食べきらないといけない
ダイエット中のアイスであれば、今日は半分だけ食べて、残り半分は明日食べるといった調整ができますが、ジェラートは日持ちがしません。
ジェラートの滑らかさは、氷の結晶の粒が小さいことにありますが、冷凍庫に長いこと入れておくとどんどん結晶が大きくなってしまい、口当たりが悪くなります。
美味しい状態で食べるには、1度に食べきらないといけないという部分は、ダイエットにおいては良くないことです。
低カロリーなジェラートが持つダイエット効果とは
フルーツのジェラートには栄養もある
実は、フルーツや野菜を使ったジェラートは、足りない栄養素を補ってくれる効果があるのです。
また、ジェラートに使われるミルクは、乳幼児でも飲むことのできるもので、脂肪、ミネラル、ビタミン、たんぱく質など大切な栄養素が全部含まれています。
ダイエット中の栄養補給にとても良いスイーツであると言えるのです。
自作のジェラートなら野菜不足解消にも
意外かもしれませんが、ジェラートで野菜不足も補うことができます。
野菜を凍らせて、ほかの材料と一緒にフードプロセッサーにかけるだけでできてしまうので、野菜の栄養をそのままに食べることができてとてもヘルシーなのです。
食欲がない夏場でも美味しく食べることができ、ストレスのないダイエットが可能になります。
ジェラートのダイエット効果を高める工夫
ジェラートはダイエット中のデザートに最適
ジェラートのおすすめの食べ方は、ちょっとした口直し程度に食べることです。
夕食後、満腹だけどちょっと甘いものが食べたいなというときには特におすすめです。
なぜなら、ジェラートはカロリーが低い分、満足感が得にくいので、たくさん食べてしまうからです。
がっつり食べたい時にはアイスクリームを、夕食後甘いものをちょっと食べたい時にはジェラートを食べるという使い分けが良いでしょう。
美味しく食べることがストレスのないダイエットのコツ
ジェラートで満足感を得たい場合には食べるタイミングに一工夫してみましょう。
あまりカチカチに凍った状態ではジェラートの滑らかさを楽しめないので、常温で5分程度置いてから食べる、また、食べる時には少し練ってから食べるとジェラートを思う存分楽しんで食べることができます。
そういった美味しく食べるコツも、楽しくダイエットをするのに大事にしたいポイントです。
ジェラートは低カロリーでも注意点が多い
ジェラートのカロリー・糖質、ジェラートに期待できるダイエット効果、ダイエット中の注意点について紹介しました。
たくさんあるスイーツの中では、ダイエットの味方ともいえるジェラート。
カロリー面では安心して食べられますが、食べ過ぎには注意しなければならないということも分かりました。
意外にも、糖質の量では他とあまり変わりがないことも、ダイエットでは、しっかり押さえておかなけらばならないポイントになります。
空腹の時は普通のアイスクリーム、食事のあとはジェラートという使い分けをし、その上で1日の摂取カロリーが消費カロリーを超えないように気をつけましょう。
ジェラートは低カロリーなので、時々であれば、ダイエット中でも許容されるスイーツです。
苦しいダイエットを楽しく乗り切るために、たまにはジェラートを楽しんでみてくださいね。