グラタンは、カロリー・糖質共に決して低くない食品です。

しかしグラタンの種類によっては低カロリーなものもあり、反対にダイエット中は控えたい種類もあります。

マカロニグラタン、えびグラタン、ドリアどれが低カロリー・低糖質でダイエット向きなのか、グラタンの注意点などを紹介します。

グラタンは太る種類と太りづらい種類がある

「グラタン」を嫌いな人など聞いたことがない!と言われるくらい、大人気の「グラタン」。

ただグラタンは、味もこってりしていて、チーズがふんだんに使われているので、ダイエットをしたい人にとっては、カロリーが気になるメニューでもあります。

じゃがいもやお肉が入っているグラタンも多いので、太るイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、グラタンは高カロリーなものが多いのですが、具材や種類によっては低カロリーのものもあります。

つまり、ダイエット中のグラタンは、太りづらい種類を選べば問題はないのです。

今回はグラタンのカロリー・糖質、太りづらい種類、太りやすい種類などを紹介します。

グラタンのカロリーは?

グラタンのカロリーは、食べるお店や種類によって大きく異なりますが、一般的なマカロニグラタンは一食あたり(322g)だと、「約490kcal」ほどです。

グラタン以外の食品のカロリー(1食あたり)

  • ドリア:約600kcal
  • ピザ:約600kcal
  • スパゲティミートソース:700kcal

グラタンに似た食品に、ご飯を入れたドリアがありますが、ドリアはご飯のカロリーがプラスされるので、少しカロリーが上がります。

このようにグラタンのカロリーを見てみると、決して低くはありませんが、他の生クリームやチーズを使っている食品と比べればカロリーは低いと言えます。

グラタンのカロリーは、外食で摂取しても、レトルトやインスタント食品で摂取しても、あまり変わりません。

グラタンの糖質量は?

グラタンの糖質量は、1人前(322g)あたり「39.2g」です。

グラタン以外の食品のカロリー(1食あたり)

  • ドリア:約60g
  • ピザ:44g
  • スパゲティ:約70g

グラタンと他の関連食品を比べた場合、グラタンの糖質は低めということになりますが、一般的な食品と比べると、グラタンの糖質は少し高めと言えるでしょう。

グラタンが糖質のほとんど含まれていないチーズを使っているにも関わらず糖質が高いのは、生クリームやミートソース、マカロニやじゃがいもの糖質が高めだからです。

糖質制限ダイエット中は、グラタンは種類よってはOKとなりますが、ご飯入りのドリアは基本的にNGとなるので、注意しましょう。

ダイエット中のグラタンの注意点

マカロニグラタン・ドリアはNG

グラタンといえばマカロニグラタンですが、マカロニはカロリー・糖質が高めなので、ダイエット中は避けるようにし、できれば「えびグラタン」などの低糖質なものにしましょう。

また、ご飯が入っているドリアもNGです。

その他にも、じゃがいも、明太子ソース、お肉などが入っているグラタンは注意が必要です。

グラタンだけで満足しづらい

グラタンは、一品料理としては、肉、炭水化物、野菜等、栄養のバランスが取れている食品です。

しかし、一品だけでは物足りず、ついついパンやスープなどを追加して食べがちです。

そうなるとカロリーも高くなりますし、糖質も多く摂ってしまいます。

グラタンにパンやご飯という組み合わせでは、炭水化物が多くなってしまうので、ダイエット中は控えましょう。

グラタンは意外にも塩分が多い

そこまで塩っ気を感じませんが、グラタンは塩分が多く、乳製品でもあるので、薄味にすると極端に不味く感じられます。

そのため、塩分を調整しにくい食品なのです。

塩分を多く取ると、体の塩分濃度を下げようと、喉が渇き、水分を取りすぎてしまい、むくみの原因になります。

体がむくむと、代謝が悪くなり、肥満へと繋がる可能性もあるのです。

グラタンにもダイエット効果はある!

こうして考えると、あまりダイエットに向いてないようにも思えるグラタンですが、グラタンにもダイエット効果はあります。

種類と食べ方さえ気を付ければ、ダイエット中もOKなのです。

チーズは内臓脂肪を燃焼する働きがある

グラタンに多く使われているチーズは、内臓脂肪を燃焼し、代謝をよくする働きがあります。

さらに、チーズは、脂肪がたまりにくい身体を作るとも言われているので、チーズたっぷりのグラタンはダイエット的にも良いと言えるでしょう。

グラタンは満足度が高く、腹持ちも良い

グラタンは、カロリーや含まれる糖質の量以上にこってりする感じがあるので、日頃、あっさりした低カロリー食品ばかりを食べている人には、満足感を与えやすいメニューです。

また、腹持ちがよいというメリットもあり、多少グラタン自体にカロリーがあっても、腹持ちがよければ、間食が減り、ストレスも少ないので、ストレスからくるイライラや、やけ食いなども避けやすくなります。

グラタンは「低糖質ダイエット」に最適

カロリー・糖質ともに決して低くはないグラタンですが、実は向いているダイエット法があり、それは「低糖質ダイエット」というダイエット法です。

有名な糖質制限ダイエットとは少し異なります。

糖質制限ダイエットが食事の糖質をできる限りカットするという方法なのですが、低糖質ダイエットは1食あたりの糖質を20~40gの範囲で必ず摂取し、1日全体での糖質を120~140g程度に抑えるというダイエット法です。

通常の糖質制限ダイエットは、短期間で減量しやすいというメリットはありますが、一定期間が経つと体重が停滞しやすくリバウンドしやすいというデメリットもあります。

これに対して、低糖質ダイエットは、緩やかに制限をし、糖質も最低限摂取するダイエット法なので、リバウンドのリスクが低く、体重減少も停滞しづらいという、良いところどりのダイエット法なのです。

グラタンの糖質は、基本的には40gまでの範囲に収まり、栄養満点で腹持ちがいいので、低糖質ダイエットにはうってつけなのです。

「太りやすいグラタンの種類」と「太りづらいグラタンの種類」

太りやすいグラタンの種類は、マカロニやじゃがいも、お肉、お餅、明太子ソースなどが入っているグラタンです。

この場合は、カロリーもそうですが、特に糖質が高くなってしまい、じゃがいもやお肉、お餅が入っていると、低糖質ダイエットにも使えなくなってしまいます。

もちろんドリアになってしまうと完全NGなので注意が必要です。

反対に、ダイエット中に太りづらく低糖質ダイエットに最適なのは、「えびグラタン」です。

海老は、糖質が低く、えびグラタンなら全体の糖質も15g程度になるのです。

豆腐グラタンもおすすめ

よりカロリー・糖質を抑えたい場合は、冷凍でなく自分で作るという選択肢もあります。

牛乳のかわりに豆乳を使ったり、牛乳と小麦粉の代わりに、裏ごしした豆腐を使うことも出来ます。

特に豆腐グラタンなら、カロリーも糖質もおよそ半分なり、味自体もコクがありおいしいのです。

自宅で作る際は、具にほうれん草やブロッコリーなどの野菜をたくさん入れて、栄養価も高いグラタンにすると良いでしょう。

グラタンは工夫次第でダイエット向きなメニューになる

グラタンのカロリー・糖質、グラタンのダイエット効果、太りやすい種類と太りづらい種類などを紹介しました。

グラタンは、カロリー・糖質共に決して低くはないのですが、満足感があり腹持ちも良いというメリットがあります。

また、マカロニグラタンではなく、えびグラタンなら糖質は半分以下になり、低糖質ダイエットにぴったりになります。

さらに、よりダイエット向きに変えるには、市販のものや冷凍のものではなく、自宅で豆腐やおからを使ったグラタンを作れば、カロリーも半分にすることが可能です。

ダイエット中は、あっさりしたものばかりを食べていると、満足感がなく、イライラしたり、始終食べ物のことばかりを考えてしまい、ダイエットの失敗の原因にもなります。

今回紹介した工夫を実践すれば、グラタンも立派なダイエットメニューになるので、ぜひグラタンを上手に活用することでダイエットを成功させましょう。