キャベツは、野菜の中でも特に食物繊維量がずば抜けて高く、カロリーも低いため、ダイエットに向いています。
しかし、キャベツは味があまりないため、ドレッシングの種類や調理法によってカロリーが大きく変わってしまいます。
キャベツのカロリー・糖質量、ダイエット効果、注意点などを紹介します。
低カロリーなキャベツでも食べ方次第では太る?
キャベツといえば、野菜の中でも定番で、そのままサラダにしてもいいですし、ロールキャベツや、炒め料理、蒸し料理、焼き料理など、様々な調理法があります。
キャベツは、食物繊維の含有量が野菜の中でも特に多く、その他にも多くのダイエット効果がある上に低カロリーなので、ダイエットに最適な野菜と言えます。
しかし、そんな低カロリーなキャベツは味があまりないために、ドレッシングに何を使うか、どんな調理法で食べるかでカロリーが大きく変わり、高カロリーになってしまう可能性があるので、注意が必要です。
今回は、キャベツのカロリー・糖質量、キャベツが持つダイエット効果、注意点、ダイエット効果を高める食べ方・コツなどを紹介します。
キャベツのカロリー
キャベツのカロリーは、100gあたり「約23kcal」ほどと言われており、低カロリーです。
キャベツ1個あたり(約1020g)だと、「約235kcal」で、1kg以上のキャベツを食べても、ご飯1膳分のカロリーよりも低いです。
キャベツ以外の野菜のカロリー(100gあたり)
- トマト:約19kcal
- きゅうり:約15kcal
- ナス:約22kcal
このように他の野菜と比較してみると、キャベツのカロリーは高いですが、あくまでも低カロリーな野菜の中ではカロリーが高いだけであり、食品全体で見ると、低カロリーと言うことができます。
仮にキャベツをドレッシングも付けずに食べるとしたら、いくら食べても太りません。
ただし、実際にはそうもいかないので、高カロリーにならないように、ドレッシングの種類には注意したいところです。
キャベツの糖質量
キャベツの糖質量は、100gあたり「約3.8g」ほどと言われており、キャベツ1個あたり(約1020g)だと、「約39g」となっています。
キャベツ以外の野菜の糖質量(100gあたり)
- トマト:約3.7g
- きゅうり:約1.9g
- ナス:約2.9g
キャベツの糖質量は、野菜の中ではやや高い種類に分類されますが、キャベツを丸々1個食べるというのは現実的には難しいので、気にする糖質量ではないでしょう。
ただし、ドレッシングや調理法によっては、糖質が跳ね上がる場合もあるので、要注意です。
キャベツのダイエット効果
食物繊維が便秘を解消してくれる
キャベツには「食物繊維」が豊富に含まれています。
食物繊維には、腸内環境を整え、便秘を解消してくれる整腸作用があり、ダイエットに効果的です。
便秘を解消することにより、体内に蓄積された老廃物や毒素を効率良く排出することができるので、痩せやすくなると言われています。
また、食物繊維は水を吸収して膨らむ性質があり、お腹の中で膨らむことで、少量で満腹感を感じることができ、食事の量を減らせるので、1日に摂取カロリーをカットすることができます。
カリウムがむくみを解消してくれる
キャベツには、「カリウム」が豊富に含まれていて、このカリウムにはむくみを解消してくれる働きがあり、ダイエットに高い効果を発揮してくれます。
人の体がむくむ原因は様々ですが、主な原因は塩分の摂り過ぎによるもの。
塩分を摂り過ぎることによって、体内の塩分濃度が高くなると、それを中和しようと水分が補給されます。
この水分が体の部位に溜まることで、むくみが引き起こされるという仕組みです。
そこにカリウムを摂取すると、利尿作用があるので、尿と一緒にその余分な塩分や水分を排出してくれて、むくみを解消できるのです。
カルシウムが脂肪の吸収を妨げてくれる
牛乳やヨーグルトなどの乳製品に豊富に含まれる「カルシウム」ですが、キャベツにも豊富に含まれています。
カルシウムには、歯や骨の強化、イライラ解消効果だけでなく、摂取された脂肪の吸収を妨げてくれる効果もあると言われています。
カルシウムによって、脂肪が体に吸収される前に代謝されるので、ダイエットに効果的な成分と言えます。
ビタミンU(キャベジン)が脂質の代謝を促してくれる
キャベツには、「ビタミンU(キャベジン)」という成分が豊富に含まれています。
このビタミンUには、脂質の代謝を促してくれる働きがあります。
脂質といえば、人が太る原因の一つです。
その脂質が体に吸収される前に、ビタミンUが代謝をしてくれるので、体に脂肪がつきにくくなり、痩せれると言われています。
揚げ物とキャベツがセットになっている定食屋は、実は理に適っていたのです!
ダイエット中のキャベツの注意点
ドレッシングのカロリーに注意
キャベツをサラダとして食べる場合は、ドレッシングのカロリーに注意です。
ドレッシングは高カロリーのものが多い上に、ダイエット効果がないものがほとんどで、せっかくキャベツが低カロリーなのに台無しになってしまいます。
- カロリーが高いドレッシング:ごま、フレンチ、シーザー、イタリアン
- カロリーが低いドレッシング:青じそ、和風、玉ねぎ
- ※カロリーの低いごまドレッシングなども販売はされています
また、サラダだけではなく、キャベツは調理法によっては、カロリーや糖質がグンと高くなってしまうこともあるので、常にカロリーや糖質のことを気にかけて食べるようにすると良いでしょう。
加熱をするとダイエット効果が薄れてしまう
キャベツに含まれるダイエット成分は、煮たり焼いたり、加熱調理をすると、壊れてしまいます。
その結果、キャベツのダイエット効果を最大限に受けることができなくなってしまいます。
また、調理をすることにより、油や他の食材のカロリーなどがプラスされ、高カロリーな食べ物になってしまうこともあるので、注意するようにしましょう。
キャベツのダイエット効果を高める食べ方・方法
サラダで食べるのがおすすめ
キャベツのダイエット効果を高める食べ方として、サラダで食べるのが一番おすすめです。
サラダで食べるのが一番良い理由は、単純にカロリーや糖質を一番抑えられるためです。
また、先ほども紹介しましたが、キャベツは加熱すると、栄養素が壊れてしまい、ダイエット効果が薄れてしまうというのも、サラダで食べるのをおすすめする理由の一つです。
ごま油をかけて食べよう
先ほど、キャベツはサラダで食べるのが良いと紹介しましたが、サラダにはごま油をかけて食べることをおすすめします。
ごま油には、オレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
このオレイン酸やリノール酸は油なのですが、ダイエット効果が高く、血液中のコレステロール値を下げてくれる働きがあるので、体内の中性脂肪を減らしてくれ、痩せることができると言われています。
キャベツとごま油のダイエット効果が相まって、さらに高いダイエット効果を発揮してくれます。
ただし、ごま油のカロリーは高いため、かける量は大さじ1杯までにするようにしましょう。
低カロリーなキャベツでも食べ方次第では太る原因になる!
キャベツのカロリー・糖質量、キャベツが持つダイエット効果、ダイエット中の注意点などを紹介しました。
紹介した通り、キャベツは低カロリーな上に、便秘解消効果、むくみ解消効果、脂肪の吸収を抑えてくれる効果などのダイエット効果が豊富で、ダイエット向けの野菜と言えます。
しかし、そんなキャベツにも、高カロリーなドレッシングをかけたり、高カロリーな調理法で食べたり、加熱したりすると、太る原因にもなってしまうので注意が必要です。
ダイエット中にキャベツを食べる際は、今回紹介した、「サラダで食べる」、「ごま油をかけて食べる」などの、ダイエット効果を高める食べ方を実践して食べてみてください!