「ガムは、低カロリーで噛むことで満腹中枢を刺激できるので痩せれる」という話は本当だと思いますか?

確かに正しいガムの食べ方をすれば、低カロリーなので、ダイエットにも応用が可能です。

ただし、シュガーレスガムでないと反対に太るといった落とし穴が沢山です。

今回紹介する注意点に気を付けて正しくガムダイエットを実践しましょう。

ガムは痩せる?太る?

「ガムを噛んで痩せる」というダイエット方法をよく聞きますが、簡単な方法だけに、実際のところ本当に痩せられるのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

ネット上には様々な体験談があり、ガムダイエットで痩せたという人もいれば、中にはかえって太ってしまったという人もいるようです。

最近ではキシリトール入りの健康に良く、虫歯予防にもなるとされる商品が数多くあり、カロリーも1粒「約2~3kcal」と低いため、太ることはなさそうな気がします。

しかし、実際には食べ方によっては太る原因にもなるので、正しい方法で実践することが大切です。

ガムのカロリーは?

シュガーレスガムのカロリー(1粒あたりのカロリー)

ロッテ:XYLITOL(キシリトール)「約3.6kcal」
明治製菓:XYLISH(キシリッシュ)「約2.9kcal」
モンデリーズジャパン:ストライド「約2.4kcal」
キャドバリージャパン:クロレッツ「約2.0kcal」
キャドバリージャパン:リカルデント「約2.2kcal」

先述した通り、最近出回っているキシリトール入りの虫歯予防などに効果的なガムは、低カロリーなものが多く、1粒のみで見ると太る要素はなさそうでダイエット効果が高い印象です。

しかし、シュガーレスでカロリーが低くても、配合成分の半分以上は糖質であることから、1日に丸ごと1個食べてしまうとダイエット目的で噛んでいても逆に太ってしまう可能性もあります。

低カロリーなのにガムが太る理由

空腹解消効果に頼りすぎて、食べ過ぎている

人間は噛むという行為で満腹中枢が刺激され空腹感を満たすことが出来ます。

そのため、よく噛むことで、食事の量を少なく抑えることができるのですが、これを利用したのがいわゆるガムダイエットです。

ガムダイエットは、低カロリーのシュガーレスガムを間食代わりに噛むことで、食事量を減らすというダイエット方法なのですが、実際に試してみると、ガムを噛んでいると不思議と空腹感が軽減され、余計な間食を防ぐことができます。

何かに集中したい時やイライラしている時などにも、ガムを噛むことはリラックス効果があり便利なのですが、ついついその効果に頼り過ぎてしまい、気が付くと1日に1個、2個と軽く食べてしまっていることも。

そうなると、いくら1粒のカロリーが約3kcalと低いと言っても、1個12粒入りのもので「66kcal」、2倍だと「132kcal」となり、さつまいも1個分や生ビール1杯分のカロリーと同じくらいになってしまうのです。

シュガーレスガム以外は基本的に太る

先ほど紹介したカロリーは、シュガーレスガムの場合であり、もしも砂糖が含まれた甘いガムであれば、さらにカロリーは高くなります

参考までに人気の高い砂糖入りのガムのカロリーを紹介します。

砂糖入りガムのカロリー(1粒あたりのカロリー)

ロッテ:ブルーベリーガム「9kcal」
ロッテ:梅ガム「9kcal」
マルカワ:フーセンガム グレープ「約4lcal」
クラシエ:スーパーソーダガム「約21kcal」
グリコ:ウォータリングキスミント「約5kcal」
森永製菓:ハイチュウ「約19kcal」
UHA味覚糖:ぷっちょ「約19kcal」
マルカワ:フィリックスガム「不明」
など

このように、キシリトールガムをはじめとするシュガーレスガムでない場合は、カロリーが跳ね上がってしまうのです。

何より怖いのが、キシリトールガムなどと比べて甘いガムは何個も何個も食べたくなることです。

こういった甘いガムは、ダイエット中は絶対NGです。

甘いガムはポテトチップスやカップラーメンと同じだと思い、ダイエット中は控えるようにしましょう。

低カロリーでも糖質は高い

キシリトールガムをはじめとするシュガーレスガムは、砂糖は入っていなくても糖質が半分以上を占めています。

糖質が多量に入っているので、食事前に食べて一時的には血糖値が上がり空腹感が満たされるものの、下がるのも早く、すぐに空腹を感じてしまうというデメリットがあります。

せっかくダイエット目的でガムを噛んでいるのに、逆に食べ過ぎの原因となることもあるのです。

低カロリーだからと油断してたくさん食べてしまうのは、どんなにダイエットに効果的だと言われていても意味がなくなってしまうということです。

ダイエット中のガムの食べ方・選び方

ガムダイエットは、値段的にも難易度的にも手頃なため、誰もが始めやすいダイエット法です。

しかし、手頃に始められるダイエットではありますが、食べるタイミングや量によって、せっかく間食を我慢して取り組んでいても結果が出ないということになりかねません。

ガムダイエットで失敗しないためには、ただ単に空腹感を満たすためにガムを噛むのではなく、工夫することも必要です。

食事前・食事後に1粒がガムダイエットの基本

ガムダイエットの基本は、食前と食後に1粒ずつ噛むという方法がおすすめです。

食前にガムを食べるときは、血糖値が下がってしまう前に食事をする必要があるため、本当に食事の直前に噛み始めます。

すると、ガムを噛むことで程良く満足感があり、いつもより少ない食事量でも満足出来ます。

食事が少し物足りないと思った時には、食後にもガムを噛むことで口の中もスッキリして、その後に再び何か食べたいと思うことがなくなるはずです。

間食に食べるときは、味が長続きするガムにする

口寂しいと思ったときや小腹が空いたときにもガムを噛んだりしますが、その時には味が長続きするタイプのガムがおすすめです。ストライド

通常、味がなくなると新しいものに変えたくなると思いますが、それだと食べ過ぎてしまうことになるので、逆にカロリーの過剰摂取に繋がってしまいます。

味が長続きするものであれば1粒をずっと噛み続けることができ、満腹中枢を十分刺激しながらも、カロリー摂取は抑えられるため、ダイエット効果は高くなります。

できればダイエット用のガム、なければシュガーレスガム

ダイエット目的で噛むガムは、もちろんシュガーレスを選びましょう。

最近ではダイエット用のものも売っているようで、脂肪燃焼効果や食欲を抑える効果があるものもあり、より安心して食べることが出来ると思います。

コンビニやスーパーでも売っているので、ぜひチェックしてみてください。

ガムダイエットはやり方に注意!

ガムは食べ方さえ間違えなければ、低カロリーな上に、噛むことで満腹中枢を刺激し空腹感を軽減させてくれるため、心強いダイエットアイテムと言えます。

コンビニやスーパーなど、どこでも気軽に買うことが出来るため、そういった意味でも実践しやすく便利です。

しかし、食べ方によっては逆に太る原因にもなってしまうということを頭の隅に置いておかなければなりません。

低カロリーとは言え、食べ過ぎることがないように気を付けて、砂糖を多く含んだものは避けましょう。

また、シュガーレスでも糖質があることを意識し、適切な量を摂取して痩せられるような食べ方をすることが大切です。

今回紹介したガムダイエットの注意点さえ守れば、ダイエットにも応用できるので、ぜひ試してみてくださいね。