カキフライは、揚げ物ということで高カロリーなイメージがありますが、実は高カロリーでも、亜鉛やビタミンBなどダイエットや美容において重要な栄養素豊富に含む料理です。

そして、食べ方次第では太りづらくもできます。気になるカロリー・糖質、牡蠣の副作用、工夫できることなどを紹介します。

カキフライは、食べ方次第で、太るか痩せるか決まる料理

カキフライと言えば、秋から春にかけての洋食の定番ですが、揚げ物ということでダイエット時には避けられがちな食べ物です。

実際、カキフライのカロリーと糖質は、揚げ物なのでそれなりにあり、ダイエット中は注意が必要な食べ物です。

しかし、カキフライにはダイエット時に有効な面もあるので、食べ方次第では心強い味方にもなってくれる料理なのです。

今回は、カキフライと牡蠣のカロリー・糖質、牡蠣が持つダイエット効果、ダイエット中に注意しないといけない牡蠣の副作用、カキフライをヘルシーに食べるコツを紹介します。

カキフライのカロリーは?

カキフライのカロリーですが、カキの大きさや衣などによって変化します。

一般的な大きさである牡蠣を20gとして、1個30g程度の大きさのカキフライなら「60kcal」ほどになります。

カキフライ定食などでは5個くらい出されることが多いので、ご飯や味噌汁などを含めず、1人前にすると「300kcal」ほどとなるでしょう。

元々の牡蠣は、20gあたり「12kcal」で、5個だと「60kcal」なので、カキフライにすることによっていかにカロリーが跳ね上がるかが分かります。

カキフライ以外の揚げ物のカロリー(100gあたり)

  • イカリング:146kcal
  • エビフライ:139kcal

カキフライは100gあたりだと200kcal前後なので、このように海鮮系のフライと比較しても、カキフライは少しカロリーが高めと言えます。

カキフライの糖質量は?

カキフライに含まれている糖質量ですが、牡蠣自体の糖質は、牡蠣5個分に相当する100gあたりで「約5.0g」です。

カキフライにすると、衣に小麦粉などを使用するので糖質量は増加し、カキフライ5個分で「約20g」ほどの糖質量になります。

魚介類の糖質(100gあたり)

  • 甘エビ:0.1g
  • アサリ:0.4g
  • しじみ:4.3g
  • ホタテの貝柱:4.9g

このように比較しても分かるようにそもそも、牡蠣の糖質量は、魚介類の中では高めです。

とはいえ、これは低糖質な魚介類の中で比べた場合であり、全食品で見るとやはり低糖質と言えるでしょう。

ダイエット中のカキフライ・牡蠣の注意点

カキフライは脂質が高い

カキフライは、脂質が非常に多くなっています。

脂質が多いというのは、カロリーの高さに直結しているのですが、どうしても衣をつけて揚げるので、衣が油を吸ってしまい、脂質が増えてしまうのです。

亜鉛の摂りすぎになる可能性がある

牡蠣は、亜鉛を非常に豊富に含んでいます。

亜鉛は日本人が不足しがちなので良いのではないかと感じるかもしれませんが、カキフライを5個も食べれば、「15mg」ほどの亜鉛摂取になり、1日の摂取目安量の倍近くになります。

男性の場合はまだしも、女性の場合は15mgまでにしておいたほうが良いとされているので、食べ過ぎには注意しなければなりません。

カキは食中毒のリスクが高い

最後は、ダイエットからは少し外れますが、牡蠣は食中毒のリスクが高い食べ物なのです。

スーパーなどでカキは生食用と加熱用が売られていますが、加熱用は殺菌されていないので、中まで火が通っていないと食中毒になる可能性があります。

少し値段は張りますが、生食用を使用した方が確実です。

カキフライにはダイエット効果もある

カキフライは決して低カロリーとは言えませんが、ダイエットにおけるメリットもあります。

ビタミンB12が非常に豊富

まずは、ビタミンB12が非常に豊富であるということです。

カキフライ5個で一日分のビタミンB12の2倍以上が摂取できますし、水溶性ビタミンなので基本的に過剰摂取のリスクもありません。

亜鉛が豊富

そして、亜鉛が非常に豊富であるという点もメリットと言えます。

ダイエット中は、栄養バランスが偏るので、爪や髪などのダメージが気になる方も多いのですが、亜鉛はタンパク質の代謝を促すので髪や肌を健康に保ってくれる効果が期待できます。

セレンが豊富で綺麗に痩せれる

ダイエットをすると老けて見えるという方も多いのですが、カキフライには、それを防止してくれる「セレン」も豊富に含まれています。

セレンは、体内の抗酸化作用に重要な役割をしているので、若々しく保ってくれる効果が期待できます。

カロリー高めのカキフライをヘルシーにする方法

カロリーが決して低くないカキフライをダイエット中に食べる際には、食べ過ぎはもちろん、食べ方にも工夫が必要です。

簡単にできる、太りづらくする工夫を紹介します。

なるべく塩やレモンで食べる

カキフライに付けるソースに注意しましょう。

タルタルソースはカキフライによく使われるソースですが、タルタルソースはマヨネーズを使っているので非常にカロリーが高くなります。

また、ソースもカロリーは高めで、塩分も高いので、出来るだけ避けたほう無難です。

なるべく塩やレモンなどで食べることで、カロリーや糖質を抑えることが出来ます。

食前には付け合わせのキャベツを食べる

事前に付け合せのキャベツなどの食物繊維を食べておくのも効果的です。

キャベツには消化酵素が多く含まれていますし、食物繊維も豊富に含まれています。

食物繊維を最初に摂っておくことで、脂や糖質の吸収を緩やかにしてくれる効果が期待できます。

カキフライ定食には大体キャベツの千切りがついているので、ダイエット中はまずキャベツを食べるようにしましょう。

カキフライは工夫次第でダイエットの味方に

カキフライのカロリー・糖質、ダイエット中にカキフライを食べる際の注意点、カキフライをヘルシーに食べる方法などについて紹介しました。

カキフライは、魚介系のフライの中では高カロリーな食べ物なので、ダイエット中には食べてはいけないものと思う方も多いですが、カロリーに気をつけて食べすぎなければ、気にするほどではありません。

むしろ牡蠣は、海のミルクとも言われており、栄養が満点で、栄養バランスが崩れがちなダイエット中こそ食べたい食品と言えます。

ダイエット中にカキフライを食べるときは、亜鉛の過剰摂取にならないよう最大でも5個までと食べ過ぎないようにし、食前にキャベツを食べ、なるべく塩やレモンで食べるようにしてください。

このように工夫をすれば、カキフライもダイエットをサポートしてくれる味方になりますよ。