春が旬の「筍(たけのこ)」。
季節を感じる食べ物として、春に食べたくなるたけのこですが、実はダイエットにも効果があるのです。
美味しい食材を使って上手にダイエットに取り入れることができれば、毎日ストレスなく自然にダイエットを成功させることができます。
ただし、たけのこにはダイエット効果があっても、ダイエット中は食べ方に注意が必要です。
今回は、たけのこのカロリー・糖質、たけのこのダイエット効果、注意したい食べ方について紹介します。
筍(たけのこ)のカロリーは?
春が旬である筍(たけのこ)のカロリーは100gあたり、「約34kcal」です。
たけのこは小さいもので約200g、中くらいのサイズで400gくらいなので、100gは1回の食事で使うには十分な量と言えます。
たけのこ以外の春が旬の野菜のカロリー(100gあたり)
- そら豆:348kcal
- 蕗(ふき):11kcal
- アスパラガス:22kcal
- 新玉ねぎ:38kcal
同じく春が旬の野菜である野菜と比べてみると、穀物であるそら豆以外は、低めのカロリーとなっています。
蕗(ふき)やアスパラガスなどと比べると、たけのこはカロリーが高くなりますが、それでもたけのこは噛み応えのある食感とボリュームがあり、カロリー以上に満足度が高い特徴があります。
調理方法も、煮物、焼き物、ご飯もの、揚げ物など、どう料理しても美味しく食べられるうえ、主菜としても十分使え、低カロリーでどんな料理にも使えるたけのこは、ダイエットには適した食材と言えるでしょう。
たけのこの糖質量は?
たけのこの糖質は、100gあたり「6.0g」です。
たけのこ以外の春が旬の野菜の糖質(100gあたり)
- そら豆:9.0g
- 蕗:1.7g
- アスパラガス:2.0g
- 新玉ねぎ:7.0g
他の春野菜と比べてみると、そら豆や新玉ねぎのような甘さを感じない野菜同様に、たけのこの糖質がやや高めなのは驚きですが、気にするほどの数字ではありません。
食べ応えもあり、少量で満足できる食材なので、食べ過ぎなければ心配することはありません。
逆にさつまいもやかぼちゃ、とうもろこしなど、食べて「甘い」と感じる野菜は糖質が多いので注意が必要です。
たけのこの糖質は、きのこ類やホウレン草、キャベツなどの葉物野菜ほど低いわけではありませんが、繊維質が多く、カロリーも低いので、ダイエット向けのおかずに適しています。
ただし、たけのこご飯にする場合は、ご飯の糖質がプラスされるので、食べ過ぎに注意しましょう。
たけのこが持つ驚きのダイエット効果
たけのこはカロリーが少ないだけでなく、栄養も優れており、その他にもダイエット効果を持った食材です。
たけのこが持つ、驚きのダイエット効果を紹介します。
たけのこは食物繊維が豊富
1つ目は食物繊維です。
たけのこに含まれているのは不溶性食物繊維と言われるもので、便通を良くする効果があります。
またお腹の中で水分を吸収して膨張するため満腹感を感じやすく、食べ過ぎを予防する働きもあります。
カリウムによる塩分排出効果
2つ目はカリウムです。
カリウムには摂り過ぎた塩分と水分を排出してくれるため、むくみ解消に効果があります。
また利尿作用もあり、高血圧を予防する働きもあります。
塩分を排出するとむくみ解消だけでなく、凝り固まった内臓脂肪の減少にも一役買います。
アスパラギン酸よる代謝アップ効果
3つ目はアスパラギン酸です。
これはアスパラガスに多く含まれるうまみ成分で、代謝を良くし、疲労回復に効果があります。
代謝を良くする働きは体調を整えるだけでなく、美容にも効果があるため、ダイエット中の女性には特に嬉しい成分です。
たけのこは食べ過ぎると危険?太る?
カロリーが少なく、ダイエットに嬉しい食べ物である「たけのこ」ですが、やはり食べ過ぎはよくありません。
食べ過ぎによるデメリットとは、どんなものなのでしょうか。
たけのこのシュウ酸は結石の原因になる?
たけのこに含まれるシュウ酸は結石の原因となることが分かっており、以前に結石になったことがある人は食べ過ぎないようにしましょう。
尿道結石の約80%がシュウ酸カルシウム結石と言われていることからも、注意が必要です。
豊富な食物繊維により下痢になる?
食物繊維が豊富なことで、食べる過ぎると下痢になってしまう場合もあるようです。
適量であれば、整腸作用により便秘が改善して良いのですが、下痢までいってしまうと正しく栄養が吸収できなくなってしまい、ダイエットに悪影響を及ぼしてしまう可能性が出てきます。
また、ひどい便秘の方は、お腹の中で含んだ食物繊維が便通をさらに妨げる場合もあるので、気を付けましょう。
どちらにしても、少量食べるのであれば特に問題はありません。
季節ものだからと1度にたくさん食べたりせず、よく噛んで適量を食べるように気を付けましょう。
たけのこのダイエット効果をより高める方法
天ぷらはダメ、煮付けが理想
1つ目の工夫は、天ぷらなど油を使った調理法ではなく、煮つけとして食べるということです。
たけのこが低カロリーでも、使用する他の材料のカロリーが高ければダイエットには不向きです。
できるだけ油を使わない調理法がおすすめです。
わかめと一緒に煮る若竹煮は、わかめに含まれる水溶性食物繊維も同時に摂取でき、お腹に優しいおかずです。
たけのこは、普通よりもよく噛む
2つ目の工夫は、よく噛んで食べるということです。
良く言われることですが、大人になるとなかなか守れていない人も多いのではないでしょうか。
どんな食べ物でもそうですが、特に食物繊維の多いたけのこは小さく噛み砕いて唾液と混ざらなければ、消化しにくく、胃腸に負担をかけてしまいます。
食べ過ぎを防ぐ意味でも、ゆっくり味わって食事を楽しみましょう。
低カロリーな「たけのこ」をぜひ取り入れてみて
たけのこのカロリー・糖質、たけのこのダイエット効果、注意したい食べ方などについて紹介しました。
たけのこはカロリーが低いだけでなく、日本人に馴染みの深い美味しい食材です。
和食以外にも中華料理などにも使え、何にでも合わせやすいという使いやすさもあります。
色々な料理に使うことで、献立のレパートリーも増え、ストレスなくダイエットを続けることができます。
ダイエット中だからといって味気ない食事では続きません。
ダイエットは生活習慣を変えることです。
長く続けるには美味しく食べて、楽しくダイエットを楽しみましょう。
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