ししゃもは低カロリー・低糖質・高タンパクな上に、たくさんのダイエット効果があり、基本的にはダイエットに向いている食べ物と言うことができます。
また、ダイエットに良いだけでなく、健康効果や美容効果なども見込めて、日頃の食事にも是非取り入れたい食べ物です。
しかし、そんな良いことづくしの「ししゃも」も、食べ方や食べ合わせ次第では、反対に太ってしまう可能性があります。
今回は、ししゃものカロリーや糖質量、ししゃもが持つダイエット効果、食べる時の注意点、ダイエット効果を高める方法などを紹介します。
ししゃものカロリーは?
ししゃものカロリーは、大きさやレシピによっても異なるため、差はありますが、1尾あたり(約30g)「約50kcal」ほどと低カロリーです。
ご飯のカロリーが、1膳あたり(約150g)「約250kcal」ほどなので、ししゃもを2尾食べてもご飯のカロリーの半分以下と、とても低カロリーです。
ししゃも以外の魚のカロリー
- 鮭(1切れ 80gあたり):約110kcal
- サンマ(1尾 70gあたり):約214kcal
- アジ(1尾 68gあたり):約82kcal
- サバ(1尾 96gあたり):約194kcal
このように他の魚のカロリーと比較してみても、ししゃものカロリーが低いということが分かります。
ししゃもは、基本的に低カロリーと言われている魚の中でも、さらに低カロリーな魚に分類されます。
ししゃもの糖質量は?
ししゃもの糖質量は、カロリー同様に大きさやレシピなどによって異なるので差はありますが、1尾あたり(約30g)「約0.5g」と低糖質です。
もちろん、糖質量が0の方が痩せれるのですが、糖質を全く摂らないと、健康にあまりよくないのと、ダイエットが続きにくいというデメリットがあります。
一方、ししゃもには適度に糖質が含まれているので、糖質制限ダイエットに向いていると言えるでしょう。
ししゃも以外の魚の糖質量
- 鮭(1切れ 80gあたり):約0.1g
- サンマ(1尾 70gあたり):約0.1g
- アジ(1尾 68gあたり):約0.5g
- サバ(1尾 96gあたり):約0.4g
他の魚の糖質量を紹介しましたが、このように比較してみると、他の魚介類の糖質量がかなり低いため、ししゃもの糖質がほんの少し高くなっています。
あくまでも低糖質な魚介類の中では糖質が高いだけであり、全食品を見てみると、ししゃもはかなり低糖質に分類されます。
低カロリーなししゃもにはダイエット効果もある
1、低カロリー・低糖質・高タンパクでダイエットに最適!
先ほども紹介したように、低カロリー・低糖質な食べ物です。
さらには、高タンパクなので、さらにダイエットに向いている食べ物と言えます。
たんぱく質には、体の筋肉が生成されるのを助けてくれる働きがあり、作られた筋肉によって、代謝が上がり、1日の消費カロリーが高くなるので、痩せやすい体を作ることができるという仕組みです。
2、カルシウムが豊富で、脂肪の吸収を抑えてくれる
ししゃもには、カルシウムも豊富に含まれています。
カルシウムといえば、骨や歯の生成を促してくれたり、丈夫に保ってくれる効果が真っ先に思い浮かび、ダイエットとの関係はあまり知られていませんが、実はダイエットとも深く結びついている栄養素なのです。
カルシウムには、脂肪の吸収を抑えてくれる働きがあり、糖質や脂質を摂取しても、それらが脂肪として吸収されにくくなり、太りにくくなります。
3、DHA, EPAが中性脂肪を減らしてくれる
魚には、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
DHAやEPAはししゃもにも豊富に含まれていて、コレステロール値を下げ、中性脂肪を減らしてくれます。
コレステロール値が下がり、中性脂肪が減ると、血液がサラサラになり、代謝が上がることに繋がり、カロリーの消費量が多くなるため、痩せやすくなります。
また、痩せれるだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの深刻な病気などのリスクを低減してくれる効果もあるので、おすすめです。
4、ビタミンEの抗酸化作用で代謝アップ効果
ししゃもには、ビタミンEというビタミンが豊富に含まれており、このビタミンEの抗酸化作用という働きにより、肌や細胞、内臓などが若返ります。
人の体は、活性酸素によって傷つけられると、本来の臓器の働きが阻害され、代謝が悪くなり、太りやすくなるのですが、ビタミンEの抗酸化作用によって、活性酸素が取り除かれ、細胞や内臓の働きが活発になり、その結果代謝が上がり、痩せやすい体を作ることができるのです。
低カロリーな「ししゃも」でも太ってしまう食べ方
調理法によっては高カロリー・高糖質になってしまう
ししゃもは低カロリー・高糖質な食べ物で、ダイエットに良いと言われています。
しかし、ししゃもは調理法や食べ方次第で高カロリー・高糖質に変わってしまいます。
ししゃもを揚げたり、南蛮漬けにしたりなどをすると、高カロリー・高糖質になってしまい、太る原因になってしまうので、できるだけ塩焼きなどのシンプルなメニューで食べるようにすると良いでしょう。
醤油やポン酢をかけすぎないようにする
みなさんは、ししゃもには何をかけて食べますか?
醤油やポン酢などをかけて食べる方も多いのではないでしょうか?
醤油やポン酢を使うと、その分のカロリーがプラスされてしまうだけでなく、醤油やポン酢に含まれる塩分によって、食欲を増進してしまい、ついつい食べ過ぎてしまい、カロリーオーバーになってしまう恐れも…。
また、塩分を摂り過ぎるとむくみの原因にもなるので、醤油やポン酢などは、使っても良いのですが、かけすぎないようにしましょう。
ししゃものダイエット効果を高める食べ方・方法
レモンをかけて食べる
ししゃもにはレモンをかけて食べるようにすると、ダイエット効果が高まります。
レモンのクエン酸には、油の消化を促進してくれる働きがあり、油が体に吸収されにくくなると言われています。
それだけでなく、レモンには血液をサラサラにしてくれる効果もあり、代謝を上げてくれるので、消費カロリーを高くすることもできるのです。
大根おろしをかけて食べる
大根おろしには、アミラーゼという消化酵素が豊富に含まれていて、このアミラーゼの働きにより、摂取した炭水化物を消化しやすくなると言われています。
本来、炭水化物はエネルギーとして変換されますが、余った炭水化物は脂肪として体に蓄えられ、太る原因になります。
しかし、大根おろしのアミラーゼで、素早く消化をでき、脂肪に変換されにくくなるので、ししゃもには大根おろしをかけて食べるようにしましょう。
子持ちししゃもを選ぶ
ししゃもには、卵を持った子持ちししゃもという種類もあります。
ダイエット中にししゃもを食べるなら、普通のししゃもよりも「子持ちししゃも」を選ぶようにすると、ダイエット効果が高くなります。
子持ちししゃもがダイエットに良い理由は、通常より腹持ちが良くなるのと、ししゃもの卵自体の栄養価が高いためです。
低カロリーな「ししゃも」でも食べ方には注意が必要!
ししゃものカロリーと糖質量について、ししゃもの持つダイエット効果、食べる時の注意点を紹介しました。
紹介したように、ししゃもは低カロリー・低糖質な上に、高タンパクで、ダイエット効果もたくさんあり、基本的にはダイエットに向いている食べ物です。
しかし、ししゃもにもカロリーが含まれていて、太る要素も少なからずあり、食べ方次第では太ってしまう原因にもなるので、注意が必要です。
ししゃもは、ダイエット以外でも、健康や美容にも良いというメリットがあるので、普段の食生活に積極的に取り入れたい食べ物と言えるでしょう。
是非紹介した、食べ方のコツを実践してみてください。