護身術って意味ないよね？いいえ、本当に使えるので大人からでも習うべき！

2025年7月16日

格闘技

深夜の駅前で、酔っ払いがいきなり絡んできました。あなたは一人で、周りには誰もいません。スマートフォンを取り出そうとした瞬間、相手が腕を掴んできました。この時、あなたは何ができるでしょうか？

「そんなことは滅多に起こらない」と思うかもしれませんが、内閣府の統計によると、日本でも年間約2万件の暴行事件が発生しています。つまり、1日に約55件もの暴行事件が起きているのです。これは決して他人事ではありません。

多くの人が「護身術なんて映画の世界の話」「実際には使えない」と考えがちですが、それは大きな誤解です。正しく学び、継続して練習すれば、護身術は確実にあなたの身を守る武器になります。

実際に格闘技を10年以上経験し、その後3年間護身術を学んだ私の体験を通じて、なぜ護身術が「意味がない」と誤解されるのか、そして本当はどれほど価値があるものなのかを詳しくお話しします。この記事を読み終わる頃には、きっとあなたも護身術を学びたくなるはずです。

なぜ護身術は「使えない」と思われるのか？

映画やドラマが作り出した誤解

護身術に対する最大の誤解は、メディアが作り出した「華麗でカッコいい護身術」のイメージです。映画では、小柄な女性が大柄な男性を軽々と投げ飛ばし、一撃で相手を倒すシーンがよく描かれます。しかし、これは完全にフィクションです。

実際の護身術は、そんな派手なものではありません。地味で、時には泥臭く、何度も何度も反復練習が必要な技術なのです。この現実とイメージのギャップが、多くの人に「護身術は使えない」という印象を与えています。

「一度習えば使える」という甘い認識

護身術に関するもう一つの大きな誤解は、「数回練習すれば実戦で使える」という考えです。YouTubeやSNSで「3分で覚える護身術」「女性でも簡単にできる護身術」といった内容を見かけることがありますが、これらは危険な誤解を招きます。

格闘技を長年経験した私でさえ、護身術を実戦で使えるようになるまでには数年の継続的な練習が必要でした。技術習得には時間がかかるという現実を受け入れることが、護身術の真の価値を理解する第一歩です。

「格闘技の方が強い」という比較論

「護身術なんて習うより、格闘技をやった方が強くなる」という意見もよく耳にします。確かに格闘技は体力向上や技術習得において優れていますが、実戦での状況は全く異なります。

格闘技にはルールがあります。反則技は禁止され、レフェリーがいて、相手は一人だけです。しかし、実際に身の危険を感じる状況では、そんなルールは存在しません。複数人に囲まれることもあれば、武器を持った相手もいます。背後から襲われることもあるでしょう。

護身術は、このような「ルールのない実戦」に対応するための技術です。格闘技と護身術は根本的に目的が異なるため、単純に比較することはできません。

実際に体験した護身術の効果

私が護身術を学び始めたのは、格闘技を10年以上経験した後でした。最初は「格闘技をやっているから護身術なんて簡単だろう」と思っていましたが、これは大きな間違いでした。

護身術の練習で最も印象的だったのは、「実戦的」という言葉の本当の意味を理解したことです。格闘技のリングやマットの上では想定されない状況、例えば狭い路地での攻撃や、座った状態からの護身、複数人への対応など、現実的な場面を想定した練習は全く新しい体験でした。

また、護身術では「逃げる」ことが最優先とされます。相手を倒すことが目的ではなく、いかに安全に、迅速にその場から離脱するかが重要なのです。これは格闘技とは全く異なる考え方でした。

護身術があなたにもたらす真の価値

身体的な安全の確保

護身術の最も明確な価値は、物理的な危険から身を守ることです。しかし、これは単に「相手を倒す」ことではありません。危険な状況を早期に察知し、適切に対応し、可能な限り安全に離脱する能力を身につけることです。

例えば、酔っ払いに絡まれた時の対処法。相手の距離感を保ち、挑発に乗らず、必要に応じて適切な技術を使って離脱する。これらは練習によって身につけることができる具体的なスキルです。

また、女性にとっては特に重要ですが、痴漢や性犯罪への対処法も護身術には含まれます。声の出し方、逃げ方、相手の急所への攻撃方法など、実際に役立つ技術を学ぶことができます。

精神的な安心感と自信の獲得

護身術を学ぶことで得られる最大の価値の一つは、精神的な安心感です。「もし何かあっても、自分は対処できる」という自信は、日常生活における不安を大幅に減らします。

特に夜道を歩く時、電車で移動する時、繁華街を通る時など、以前は不安に感じていた状況でも、護身術を学ぶことで堂々と行動できるようになります。この自信は、姿勢や歩き方にも表れ、結果的に「狙われにくい人」になることにもつながります。

危機管理能力の向上

護身術を学ぶプロセスで、自然と危機管理能力が向上します。周囲の状況を常に把握し、潜在的な危険を察知する能力が身につくのです。これは護身術だけでなく、日常生活のあらゆる場面で役立ちます。

例えば、駅のホームで電車を待っている時、エレベーターに乗る時、駐車場を歩く時など、無意識に安全な位置取りや行動を選択するようになります。これらの習慣は、事故や事件に巻き込まれる確率を大幅に減らします。

家族や大切な人を守る力

護身術を学ぶことで、自分だけでなく、家族や大切な人を守る力も身につきます。子供がいる方なら、子供を守りながら危険な状況から離脱する方法を学ぶことができます。パートナーがいる方なら、二人で協力して危険を回避する方法を身につけることができます。

私自身、妻と一緒に危険な状況に遭遇した時、護身術で学んだ技術と判断力によって、両方とも無事に帰宅することができた経験があります。あの時護身術を学んでいなければ、結果は全く違っていたかもしれません。

健康増進と体力向上

護身術の練習は、優れた有酸素運動と筋力トレーニングを兼ねています。基本的な技術を練習するだけでも、全身の筋肉を使い、バランス感覚や柔軟性を向上させることができます。

また、護身術の練習は年齢を問わず続けることができます。50代、60代から始める方も多く、健康維持とスキル習得を同時に実現できる理想的な活動です。

コミュニティとの繋がり

護身術を学ぶ道場やサークルには、安全意識の高い、真面目な人々が集まります。年齢、性別、職業を問わず、「自分と大切な人を守りたい」という共通の目標を持った仲間との出会いは、人生を豊かにします。

練習を通じて築かれる信頼関係は、護身術のスキル向上だけでなく、人生における貴重な財産となります。

今すぐ護身術を始めるべき理由

「いつか」は永遠に来ない

多くの人が「いつか護身術を習いたい」と思いながら、実際に行動に移すことはありません。しかし、危険は予告なしにやってきます。「その時」になってから後悔しても遅いのです。

私が護身術を始めたきっかけは、友人が夜道で暴行を受けたことでした。その時、「もし自分だったらどうしただろう」と考え、すぐに護身術の道場を探しました。危機は身近にあるという現実を受け入れ、今すぐ行動を起こすことが重要です。

年齢は関係ない

「もう歳だから」「運動が苦手だから」という理由で護身術を諦める必要はありません。護身術は力や速さだけでなく、技術と判断力が重要です。正しい技術を身につければ、体力に自信がない方でも十分に効果的な護身術を習得できます。

実際、私が通っていた道場には70代の女性もいました。彼女は孫と一緒に歩く時の安全を考えて護身術を始めたそうですが、みるみる上達し、今では若い練習生にアドバイスをするほどになっています。

護身術は投資である

護身術を学ぶための費用は、月謝や道具代を含めても月数千円程度です。これは映画を数回観る程度の金額で、自分と家族の安全を守る技術を身につけることができます。

また、護身術で身につけた技術は一生ものです。一度習得した技術は、定期的に練習することで維持・向上させることができ、年齢を重ねても役立ち続けます。これほどコストパフォーマンスの高い投資は他にありません。

実践的な護身術の選び方

護身術を学び始める際は、道場選びが重要です。以下のポイントを参考に選択してください：

指導者の経験と資格 実戦経験豊富な指導者がいるかどうかを確認しましょう。警察官や自衛官の経験がある指導者は、実際の危険な状況を理解しているため、より実践的な指導が期待できます。

現実的な状況を想定した練習 道場やマットの上だけでなく、実際に起こりうる状況（狭い場所、複数人との対峙、武器を持った相手など）を想定した練習があるかを確認しましょう。

段階的な学習プログラム 初心者から上級者まで、段階的に学習できるプログラムが整っているかが重要です。急激に難しい技術を教える道場は避けるべきです。

安全性への配慮 練習中の怪我を防ぐための安全対策がしっかりしているかを確認しましょう。無理な練習や危険な技術を強要する道場は適切ではありません。

家族全員で学ぶメリット

護身術は個人で学ぶものですが、家族全員で学ぶことでより大きな効果が期待できます。家族それぞれが護身術を身につけることで、お互いを守り合うことができ、緊急時の連携も可能になります。

特に子供がいる家庭では、子供に基本的な護身術を教えることで、学校でのいじめや不審者への対処能力を身につけさせることができます。また、家族で練習することで、コミュニケーションも深まります。

継続の重要性

護身術は一度習えば終わりではありません。継続的な練習によって技術を維持・向上させることが重要です。しかし、これは負担ではなく、楽しみでもあります。

新しい技術を習得する喜び、仲間との練習の充実感、自分の成長を実感できる達成感など、護身術の練習には多くの楽しみがあります。また、定期的な練習は健康維持にも役立ちます。

護身術と法的な問題

護身術を学ぶ際に気になるのが、実際に使った場合の法的な問題です。日本では正当防衛が認められていますが、過剰防衛になってしまうリスクもあります。

適切な護身術の指導では、技術だけでなく、法的な知識も教えられます。どのような状況で護身術を使うべきか、どの程度の力を使うべきかなど、法的な観点からの指導も受けることができます。

女性特有の護身術

女性の場合、男性とは異なる脅威に面することが多いため、女性特有の護身術を学ぶことが重要です。痴漢対策、ストーカー対策、性犯罪への対処法など、女性が直面しやすい状況に特化した技術があります。

また、女性の身体的特徴を活かした技術もあります。力で劣る分、スピードや技術、相手の意表を突く方法など、女性ならではの護身術を学ぶことができます。

高齢者の護身術

高齢者の方々にとっても、護身術は非常に価値のあるものです。振り込め詐欺の被害者の多くが高齢者であることからも分かるように、高齢者は様々な犯罪のターゲットになりやすいのが現実です。

高齢者向けの護身術では、身体的な制約を考慮した技術が教えられます。無理な動きではなく、効率的で安全な技術を中心に学ぶことができます。また、危険な状況を早期に察知し、回避する能力も重要な要素として指導されます。

子供の護身術

子供にとって護身術は、身体的な技術だけでなく、判断力や自信を育てる教育的価値があります。いじめに対処する方法、不審者から身を守る方法、緊急時の対応方法など、子供が直面する可能性のある危険への対処法を学ぶことができます。

また、護身術を通じて礼儀や規律を学ぶことも大きなメリットです。多くの護身術の道場では、技術の習得と同時に、人格形成も重視されています。

あなたの人生を変える第一歩

今すぐできる行動

この記事を読んで護身術に興味を持った方は、以下の行動を今すぐ実践してください。

近所の護身術道場を検索する インターネットで「護身術道場〇〇市」などで検索し、通いやすい場所にある道場を見つけましょう。
見学や体験レッスンを申し込む ほとんどの道場では見学や体験レッスンを受け付けています。まずは気軽に見学から始めてみましょう。
家族や友人に相談する 一人で始めるのが不安な方は、家族や友人に相談してみましょう。一緒に始めることで、継続しやすくなります。
護身術に関する書籍や動画を調べる 基本的な知識を身につけるため、護身術に関する書籍や動画を調べてみましょう。ただし、実技は必ず指導者のもとで学ぶことが重要です。