キックボクシングにおいて、相手の攻撃が金的に当たってしまうことはしょっちゅうあります。

もちろんわざとではありませんが、お互い動き合っている中ではとても起こりやすいです。

基本的にはローキックや膝蹴りが当たることが多いですが、それ以外にもバックスピンキックなどが当たる場合もあります。

そんな恐ろしい事態になった時に自分の身を守ってくれるのが、ファールカップなのです。

金的の痛みは半端ではない

「金的ってそんな痛いの?」と聞かれることがありますが、めちゃくちゃ痛いというか、最早痛いを通り越します。

体験すると分かりますが、金的にまともに攻撃が入るとまず動けなくなります。

うずくまり悶絶し、酷いと冷や汗と涙を流しながら吐き気を催すこととなります(実際に吐いてしまう場合もあります)。

僕は何度も受けたことがありますが、この痛みだけは何度体験しても慣れることはありません。

ファールカップは絶対に必要

それを防ぐためにも、キックボクシングではスパーリングはもちろん、マススパーリング(力を入れず軽く打ち合う)の場合でもファールカップを装着することが絶対に必要です。

ダメージをゼロにすることはできませんが、つけていない場合と比べればだいぶ違います。

「買うのがもったいない」とか「つけるのが面倒くさい」という声を聞くこともありますが、つけずに練習した結果地獄の苦しみを味わうよりも何倍もマシだと思います。

ファールカップといっても非常に着脱が簡単で安価なものが今はたくさんあります。洗濯もできるので衛生面も問題ありません。

自分の身は自分で守りましょう。

ファールカップ使用時の注意点

使用するにあたって1つだけ注意してほしいのは、金的にしっかりあてるようにしてズレたら即直すことです。

着脱が簡単な分、激しい動きで位置がズレることがあるので、その状態で金的に攻撃を受けたらファールカップの意味がありません。

スパーリング中にズレたら遠慮なく待ったをして、直すようにしましょう。

また、何度も使用していると段々着脱のゴムが緩くなってきて、ズレやすくなってきます。その状態になったら迷いなく買い換えた方が無難です。

ファールカップを付けて安全な練習を!

ボクシンググローブなどに比べれば、ファールカップは安くて気軽に購入しやすいです。

それでいて重要性は非常に高いので、まだ持っていない人は今すぐ購入しましょう。

金的は1度まともに喰らうとその痛みから心理的な恐怖心が生まれて、痛みが回復してもパフォーマンスが出しにくくなる場合があります。

ファールカップがあると無いとでは安心感が違うので、ぜひ購入し練習時には必ず装着してもらえればと思います。