今や様々な格闘技ジムが創設され、有名な元・現役のプロ格闘家が指導してくれる環境が整っています。
格闘技ジムは大きく分けて2種類あり、1つ目は1つの格闘技(ボクシングであればボクシングのみ、柔術であれば柔術のみといった形)を専門にしている特化型のジム、2つ目は複数の格闘技を指導範囲にしている汎用型のジムです。
※『特化型』と『汎用型』というワードは僕が勝手に付けたもので、公式に使われている言葉ではありません。
これから格闘技を始めるためにジム選びをしている人が迷いがちなのが、
「ボクシングに興味があるんだけど、他の格闘技も習えるジムの方がいいの?」
「柔術をやりたいなら柔術だけを指導しているジムの方がレベルが高くていいのかな?」
ということだと思います。
そこで今回は、格闘技歴10年以上でいくつかのジムを渡り歩いてきた僕がその疑問にお答えしていこうと思います。
※僕の経験を踏まえた主観的な話となることをご了承ください。
特化型ジムの特徴
特化型のジムは1つの格闘技のみを指導しているので、基本的にトレーナーもその格闘技に精通した人ばかりです。
そのため、知識も技術もその格闘技に特化しており、基礎的なことから応用的な細かい部分まで教わることができます。
また、その格闘技の業界に対する様々なネットワークを持っていることが多く、普段は一般人に指導していない有名選手がジムでセミナーをしてくれたり、色んな試合へのオファーが多く来たりします。
本気でその格闘技1本に取り組みたい人や、将来的にアマチュアもしくはプロの選手として頑張りたい人はこちらの方がオススメです。
あくまで1つの格闘技を専門としているので、もし後々「他の格闘技もやってみたいな」となった時は別のジムに行く必要が出てくるので、そこは少しネックかもしれません。
汎用型ジムの特徴
汎用型ジムの良い点は、何といっても複数の格闘技を1つのジムでまとめて教われることです。
ジムにもよりますが、基本的にはジム内に各種クラス(ボクシングクラス、総合格闘技クラスといった感じ)がスケジュールとして組まれており、そのクラスはその格闘技を専門にやっているトレーナーが担当してくれるパターンが多いです。
そのため、その時々で自分が教わりたいものを選んで練習することが可能です。
「格闘技をやってみたいけど何が自分に向いているか分からない」という人や、「まずは色々経験してみたい」という人にはオススメです。
但し1つの格闘技に特化しているわけではないため、1週間のスケジュールのうち自分が教わりたい格闘技クラスが、限られた曜日しか組まれていない場合があります。
やっていく中で集中的に教わりたい格闘技が出てきても、そうはできないことがあるというのはあらかじめ認識しておきましょう。
迷ってしまう場合は汎用型ジムへ
どちらのタイプのジムがいいかはご自身の要望に沿った方を選べばいいと思いますが、どうしても迷ってしまう場合、個人的にはまず汎用型ジムへ行ってみるといいと思います。
複数の格闘技を平行して教わることができるので、それぞれの知識と技術を取り入れて格闘技という1つの括りの中にも様々な視点からのアプローチの仕方があるんだなということが理解しやすいです。
汎用型ジムでやってみて、そこから専念したい格闘技ができたら今度は特化型ジムへ行ってみるとさらに奥深く学ぶことができると思います。
もちろんまず特化型ジムへ行ってみるでも全く問題はありません。
両者の特徴を把握し、自分でよく悩み考えた上で選択しましょう。