ボクシングやキックボクシングでは必ず行うミット打ち。
通常はジムのトレーナーがミットを持ってくれますが、場合によっては2人1組でペアをくんで、ミットを打つ方と持つ方に別れて練習することがあります。
「ミットを打つのはパンチやキックの練習になるから好きだけど、持つのはなぁ…」と嫌がる人も多いかもしれません。
でも、実はミットを持って相手の攻撃を受けるのも立派な練習になるんです。
この記事を読むことで、以下のことが理解できます。
・ミット持ちをすることの意味
・ミット持ちをすると学べること
これを書いている僕は、
・格闘技歴10年以上
・アマチュア選手としてキックボクシングなどの試合へ出場経験あり
・ボクシングのプロライセンス取得を目指して現役で練習中
の身なので、参考になると思います。
ミット持ちはとても頭を使う
普段ミットを打つ側にいると気付きませんが、ミット持ちで相手に攻撃の指示を出すのはめちゃくちゃ頭を使います。
ジャブ1つとっても、微妙に打たせる位置を変えたり2回3回と連続で打たせたり…
バリエーションもコンビネーションも無数にあるので、自分でしっかり組み立てないと打つ側も戸惑ってしまいます。
その他にも相手の息遣いなどから疲労がどれくらいか察知してペースを変えたり、何が得意で何が苦手かを観察して把握しミットの打たせ方を変えたりと、考えることが盛りだくさんです。
単にミットを持って、適当にやっていればいいわけではありません。
現にプロ選手のミットを持っているトレーナーは、あの早くて凄まじい威力の攻撃をしっかり受け止めつつ、素早く指示を出していますよね。
ミットを持つのが上手い人は強い
これは僕の経験則ですが、ミットを持つのが上手い人は基本的に強いです。
相手の打つタイミングにあわせてドンピシャでミットを出したり、動きにあわせて的確に指示をくれたり…と、打つ側もとてもやりやすいです。
ミット持ちには観察力や反射神経、相手の呼吸やテンポを掴む力など様々なものが求められますが、強い人はそれらをしっかり持っているからだと思います。
だからミットを持ってもらった時に、「あ、ミット持つの上手いな」と感じる人は、マススパーリングなどで闘うと強いです。
ミット持ちをすることで学べること
ここまでお読みいただいて何となく分かっていただけたかとは思いますが、ミット持ちでは主に以下のことを学べます。
・相手を観察し特徴を見抜く
・人によってペースやテンポを変える柔軟な対応力
・実践的なコンビネーションやバリエーションを組み立てる力
また、強い人のミット持ちをするとどんな打ち方をしているのかなどを直接間近で見れてとても勉強になります。
普段自分が打っているのとは異なる視点を持つことで、知識や見解も広まり良いことだらけ。
現に僕はミット持ちをするようになってから、上達するスピードが上がったように思います。
まとめ
本記事のポイントをおさらいします。
- ミット持ちをすることも立派な練習の1つ
- ミット持ちは頭をとても使う
- 持つのが上手いのは強い人ばかり
- ミット持ちをすると観察力や柔軟な対応力が身に付くなど良いことづくめ
繰り返しますが、ミットを持つと別の視点を持てるようになり、売っているだけでは学べないことをたくさん学べるチャンスです。
面倒くさがって何となくでやるのは非常に勿体ないですし、相手の良い練習にもならないのでしっかりと前向きに行うようにしましょう。
それが今よりさらに強くなるためのキッカケになります。