プロ・アマを問わず格闘技をやっている人の大半は、普段何らかの仕事をしていてそれで生計を立てています。
これは格闘技だけで生活できるだけのお金を稼ぐことが難しいという理由があるからですが、他方で格闘技をやっていると「仕事を転職する時に良いアピール材料になる」と言われることもあります。
実際のところ、格闘技が転職の際に有利になることはあるのでしょうか。
今回はその点について、格闘技歴10年以上で何度かの転職を経験したことのある僕がお話していきたいと思います。
有利な場合とそうでない場合がある
結論から言えば、格闘技が転職に有利になる場合もあれば、有利にならない場合もあります。
もう少し具体的に言うと、有利になるか否かは以下の2点がポイントになります。
・どの程度のレベルでやっているのか
・転職を希望している職業に活かせるか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
どの程度のレベルでやっているか
例えば、格闘技をやっていると言っても「週1~2回程度」とか「ダイエット目的」とかであれば、正直アピールは難しいと思います。
なぜなら上記のレベルくらいだと趣味の範囲を抜けておらず、アピールできる要素が薄いからです。
これが「アマチュア選手として試合に出場した」とか「プロライセンスを取った」などであれば、一定以上の実績があることが分かりやすいためアピールもしやすく、会社側も多少なりとも興味を示してくれる可能性があります。
実際に僕はアマチュア選手として何試合か出場した経験がありましたが、そのおかげか面接官からもこのことを何点か質問されました。
転職を希望している職業に活かせるか
格闘技経験がある場合、本人がどれくらいのレベルでやっているかにもよりますが、ある程度の体力や腕っぷしがあると評価されます。
例えば警備員やクラブセキュリティなどであればそれはあるに越したことはありませんし、運送や職人など身体が資本の仕事にも活かせる部分はたくさんあるでしょう。
逆に事務やエンジニアなど、格闘技経験が直接的に活かせそうもない仕事だと、格闘技をやっていようがいまいがあまり関係はありません。
このように、自分が転職したいと考えている職業に格闘技が活かせるかどうかで、有利になるか否かも変わってくると思います。
僕のケースだと、フィットネスクラブのインストラクターの面接を受けた際に格闘技のことをかなり質問され、結果として採用されたことがあります。
会社側には確かめていないので100%そうだとは言い切れませんが、格闘技のおかげで採用された部分は多少あるのではないかと思っています。
迷ったら相談してみよう
ここまで色々お話してきましたが、結局のところ自分の格闘技経験が転職の役に立つかどうかは、各会社の面接官がどのような目線で見てくるかによるので一概には言えません。
しかし、何もしていないよりは良いので、「評価されたらラッキー」くらいに考えておくのがベストなのかなと思います。
転職はただでさえ色々悩むことが多いので、行き詰まるようなら転職エージェントに相談してみるのも有効な手段です。