格闘技団体『ONE Championship』には、世界中から猛者が集います。

今回はその中から、ムエタイ出身であるスーパーレック・キアトモー9選手をご紹介したいと思います。

スーパーレック・キアトモー9のプロフィール

リングネーム:スーパーレック・キアトモー9
年齢:25歳(2021年時点)
身長:171㎝
体重:~61.2㎏(試合時)
スタイル:オーソドックス
所属ジム:kiatmoo9(キアトモー9ジム)
主戦場団体: ONE Championship

スーパーレック選手は、タイのブリーラム県という場所にある小さな村で生まれました。

家族は母親と弟がいて、母親が生活のための出稼ぎに行っていた関係で祖父母に育てられたそうです。

8歳の頃に祖父に連れていってもらった『キアトモー9ジム』にてムエタイを始め、わずか2~3週間の練習のみで初の試合を経験。

めきめきと強くなり、16歳にしてタイのスポーツ局(Sports Authority of Thailand)のムエタイ年間最優秀選手として選ばれ、ルンピニースタジアムのムエタイ世界王者にもなった経歴の持ち主です。

そして2021年6月現在、ONEの公式アスリートランキングで、フライ級ムエタイとキックボクシングの2部門で2位に選出されている脅威の選手です。

スーパーレック・キアトモー9のファイトスタイル

スーパーレック選手の戦い方は、ムエタイに忠実なスタイルと言えます。

ローキックやミドルキックで相手の機動力や攻撃力を削り、隙があれば肘打ちや膝蹴りでダメージを与えます。

しかし決して無茶な打ち合いや突撃はせず、基本的には常に一定の距離感を保ちつつ冷静な試合運びをします。

相手の攻撃を喰らっても顔熱くなることはなく、クリンチや首相撲で体制を整えてくるため、連打を許すことはありません。

無理にKOを狙おうとはせず、確実な勝利のための戦いに徹しているのがスーパーレック選手の特徴です。

スーパーレック・キアトモー9の強さ

スーパーレック選手の大きな武器の1つは、ノンオー・ガイヤーンハーダオ選手と同様に右ミドルキックです。

通常は単発で当てることが難しい右ミドルキックを、フェイントを使って華麗に当てています。

そうして相手の意識が下半身に向きがちになったところに、パンチや肘打ちでKO(ノック・アウト)を狙っています。

また、スーパーレック選手はガンガン攻めることはせず、冷静に相手の攻撃を見切りかわすことにも長けています。

ブロッキングではガード越しにもダメージを受けるリスクがありますが、スーパーレック選手はスウェーバックなどでヒラリとかわすため、そのリスクもありません。

1、2発攻撃をもらってもクリンチなどで上手くごまかすため、相手の勢いの加速を止め、自身もぐらついたりする場面を見せません。

豊富なキャリアに裏打ちされた、ベテランの技巧で相手を翻弄し追い詰めていくのがスーパーレック選手です。

まとめ

以上、スーパーレック・キアトモー9選手についてご紹介しました。

余談ですが、ONEの公式アスリートランキングでスーパーレック選手よりも上位にいる同階級(フライ級)の選手の1人は、以前当ブログでもご紹介したロッタン・ジットムアンノンです。

これだけで、いかに『ONE Championship』の選手層が厚いか分かります。

日本ではあまり有名ではありませんが、ONE Championshipにはまだまだ恐ろしい猛者がたくさん存在しています。

これから少しずつ、そんな猛者達をご紹介できればと思います。