格闘技の練習はとてもハードでよく動くので、普段からコンディションに気を配るのは当然のことです。

しかし、意外とみんなが忘れがちなのが爪の手入れ。

相手と直接組み合う組技系格闘技はもちろんですが、打撃系格闘技でも爪の手入れは必須です。

今回は、格闘技と爪の関係についてお話したいと思います。

練習において爪が長くて良いことは無い

まず、組技系格闘技で爪が長いのは危険がとても多いです。

相手の皮膚を引っ掻っかいて傷つけてしまうかもしれませんし、爪が剥がれたり欠けたりして大きなケガに繋がる恐れがあります。

打撃系格闘技でも、拳を握り込んだ際に自分の手のひらにくい込んでケガをする可能性がありますし、少なくとも爪が長くて有利になったりと良いことは全くありません。

爪切りの後にヤスリもかけるようにする

「爪はちゃんと切ってるから大丈夫!」という人もいるかと思いますが、ヤスリまでしっかりかけていますでしょうか?

爪切りで切った後の爪はデコボコしており、丸まっていません。

この場合、特に組技系格闘技ではふとした拍子でデコボコしている爪が引っかかって、かえって危険性が増します。

それを防ぐためにも、爪を切ったらヤスリもかけてケアしておく必要があります。

爪をケアしなかったことによる失敗談

こんな偉そうに言っている僕自身、過去に爪のケアを怠って痛い目を見たことがあります。

総合格闘技の練習前だったのですが、少し爪が伸びていることには気が付いていました。

しかし、そこまで長いという状態ではなかったため「これくらいなら大丈夫か」と爪を切らずそのまま練習へ。

そうして寝技の攻防になった際、僕の人差し指の爪が練習相手のシャツに引っ掛かり少し剥がれてしまったのです。

幸い少し剥がれただけで済みましたが、あの時の痛みは今でも忘れられませんし、冷や汗が出ました。

これ以降、爪が少しでも伸びて指から出っ張っていたら必ず切ってケアをするようになりました。

爪のケアを怠らず安全な練習を

生きている以上爪は必ず伸びるものですし、日常生活の中では多少長い方が便利なこともあってケアが億劫になる時もあります。

しかし、格闘技の練習の性質上、自分も相手も思わぬ動きをするので、その中で爪が長いばかりにアクシデントが発生することは十分有り得るのです。

自分だけならまだしも、相手にも危害を及ぼす可能性がある以上は、爪のケアは最低限のマナーでありしなければならないことです。

爪のケアを怠らず、自分も相手も安心・安全な練習が出来るように日々の心がけを忘れずにいきましょう。