スポーツをする上でケガはつきものと言われますが、格闘技は特にしやすいと思われがちです。
確かに文字通り戦う競技なのでそれは否定できないところではありますが、実はそうとも言い切れません。
今回は格闘技歴10年以上の僕がその点を詳しく説明していくとともに、特にケガに注意してほしい(ケガをしやすい)箇所についてお話していきます。
対人練習でなければケガをすることはほとんどない
最近の格闘技ジムにはストレス発散やダイエット目的で来ている人が男女問わず多く、スパーリングのような対人練習をしない人もたくさんいます。
つまり、自分でやるかどうかを自由に決められるのです。
また、ジムによってはトレーナーが「この人ならやっても大丈夫だろう」と判断しないと参加させないという場合もあります。
格闘技におけるケガは、基本的に自分が想定していない形で身体のどこかに大きな負担がかかった時にするものです。
自分で動きをコントロールすることができない対人練習をやっていればそのリスクは高まりますが、自分1人でやれる練習だけであればケガをすることはほとんどありません。
ケガをしやすい箇所はある
上記の通り、相手がいる練習でない限りケガをすることはほとんどないのですが、それでもリスクがゼロということはありません。
例えばボクシングなどの打撃系格闘技であれば、一番ケガをしやすいのが手首。
手首は柔軟に動かすことが可能な部位ですが、強度は人体の中で強い方ではないため、格闘技を始めたての人は特に注意が必要です。
次にケガをしやすいのは拳(こぶし)です。
ミットやサンドバッグは想像以上に固いので、拳を痛めたり皮がめくれて手を洗ったりする際に激痛に苛まれることとなります。
組技系格闘技では、相手と技の掛け合いをして精度を上げる練習の際に、技を掛けられた時に変に我慢したり耐えたりせず、すぐに相手に離すよう伝えることが大切です。
関節技は一歩間違えると大ケガに繋がりますが、掛けている側は本当に技がしっかり掛かっているか分からない場合があるので(ベテランでなければ)、少しでも痛みを感じたらすぐ申告しましょう。
練習の強度を自分で調節できるジムを選ぼう
プロではなく、あくまで趣味として格闘技をやるのであれば、どれくらい練習をするのかは自分自身で決められるのが普通です。
もし練習を強要されたり怒るようなトレーナーがいたりしたら、そのジムは退会して別のところに移動した方がいいです(少なくとも僕はそのようなジムを見たことがありませんが)。
練習でケガをしたら元も子もありません。楽しくいい汗をかいて、人生の良いスパイスにしましょう。