僕は以前、約2年ほど剣道をやっていました。
日本武道として世界的にも有名な剣道ですが、実際にやってみると辛いことが多く、もう2度とやりたくないと思っています(笑)
今回の記事では、僕が剣道をやっていて辛いと感じたことを5つご紹介します。
という方は、理想と現実のギャップに苦しむことのないように、こちらをお読みいただいて少しでも役に立てたら嬉しい限りです。
防具が臭くなる
これは有名な話だと思いますが、ある程度使い込んだ剣道の防具は、それはもう恐ろしい激臭を放つようになります。
籠手・胴当て・面のどれも自分で洗濯ができないので、使えば使うほど臭いは酷くなってきます。
使用後に消臭剤を使ったり汗を拭き取ったりしても限界はありますし、専門店にクリーニングしてもらうのもお金がかかるので頻繁にはできません。
そんな防具を身に付けて稽古をするのですから、どうなるかは想像がつくと思います。
自由に水分補給ができない
剣道は防具を付けて行うので、熱気がこもり汗が尋常ではないくらい吹き出します。
稽古のしんどさも相まって水分を取りたいのですが、面をつけた状態だとそのまま飲むことができないのです。
剣道用にストロータイプの容器も販売されており、それを使えば飲めますが、剣道の稽古は水分補給のタイミングも指導者が決めるため、それまでは地獄です。
夏場に本気で熱中症になりかけたのは、今でも思い出したくない過去のエピソードとなっています。
冬は極寒、夏は激暑
剣道の稽古場は、構造の問題から季節の気温の影響をモロに受けます。
冬は足の爪先から寒さを感じ震えますし、夏は灼熱の蒸し風呂といった状態になります。
僕の通っていた稽古場にはエアコンなんて整備されていなかったので、夏と冬は稽古が本当に辛かったです。
「暑いとか寒いとか言うのは精神が弱い証拠だ。」みたいなことを言っていた指導者がいたのですが、自らは用意したヒーターの側に陣取っていたのを見た時は唖然としたのを覚えています。
あれから僕は、精神論なんてデタラメだと思うようになりました(笑)
体重差関係なく闘う
剣道には、体重による階級制が設けられていません。
体重差が30㎏近くある相手とも普通に闘います。
ボクシングなどの格闘技で階級が存在するのは、一般的に体重が重い方がパワーがあって有利だからです。
それは剣道も例外でなく、竹刀による打突の威力やつばぜり合いでの強さは、体重がとても影響します。
単に重ければ良いというスポーツではありませんが、剣道自体の実力が拮抗していれば、やはり体重がある方が勝ちやすいのは事実。
同じ武道でも柔道は階級制があるのに剣道はないなんて、ちょっと変な話だと思います。
指導者が鬼
これは全員がそうではないと前置きした上で…
僕が習っていたところの指導者は、現役時代に世界選手権でも活躍していた有名な方でしたが、指導はまさに鬼でした。
・少しでも用意が遅い人がいると、全員1時間近く正座で黙想させられる
・稽古中に「気迫が感じられない」と怒鳴られ、全員素振りを永遠とさせられる
・指導の際に、竹刀で足や肩を容赦なく叩かれる
他にも色々ありましたが、今ならパワハラで訴えれば大問題になるんじゃないかと思うことも多々あります。
僕が剣道を「2度とやりたくない」と思うようになったのは、この指導の影響が多分に含まれています。
やるなら覚悟をもって始めよう
以上、僕が剣道で辛いと感じていたことをまとめました。
僕はこれまでに様々な格闘技を経験してきましたが、剣道はその中でもかなりしんどかったです。
それは体力面ではなく、よく分からないしきたりや古くさい(と言ったら怒られると思いますが)と思うことが色々あることによる、精神面での辛さです。
もちろんそれが性に合う人もたくさんいるでしょうし、剣道を心から楽しんでやれるのであれば何も問題ありません。
ただ、始める前から変な理想を持つと現実に直面した時に苦労する可能性があるので、事前にできる限り実態を調べてイメージしておくことをおすすめします。
特に剣道は防具一式に相当のお金がかかるので、始めてすぐ辞めるとなったら非常に勿体ないです。
慎重に考えることが失敗を防ぐことに繋がるので、思いつきで始めるのは控えた方が懸命です。