日本の武道として有名な剣道。
『心身が鍛えられて礼儀作法が身に付く』として、子どもにさせたい習い事としても人気です。
また、警察官の教養科目の1つにもなっており、警察官を目指す人が習っていたりもしますね。
しかし、今これを読んでくださっている方は「剣道を辞めたいな…」と考えているのではないでしょうか。
僕自身、剣道を2年間習っていましたがその間は辞めたくて仕方ありませんでした。
そして今はすっぱり辞められて、好きな格闘技に打ち込めています。
この記事は、以下のような方のために書きました。
・剣道を辞めたいけど、周囲から「辞めたら後悔するぞ」と引き留めを受けて悩んでいる…
・もう嫌なのに剣道をこのまま続けて良いことなんてあるのかな…
ぜひ、その悩みの役に少しでも立てたら幸いです。
辞めたいなら辞めていい!周囲の声なんて気にするな!
まず声を大にしてハッキリ言いたいのですが、あなた自身がどうしても辞めたいと思うなら今すぐ辞めていいのです。
例えば学生の剣道部だったりすると、同級生や先生から「内申に響くぞ」とか親から「中途半端に辞めると後悔するよ」とか言われるかもしれません。
しかし、だからといって嫌なことを毎日続けるのは、自分の人生における大切な時間をドブに捨てているようなものです。
そんなことをするくらいなら、今すぐ辞めて自分が興味を持ったことや試してみたいことにチャレンジした方がよっぽど有意義で意味があります。
『我慢の美徳』が蔓延りすぎている
実はこの記事を書く前に、他の方(指導にあたっている方や僕と同様の剣道経験者など)が書いている記事を読んでみました。
すると、「辞めると逃げ癖がつく」とか「続けていれば良かったといつか後悔する時が来る」、「辞めずにやり遂げれば強い精神力が身に付く」などと書いている方がチラホラいました。
確かにその意見も理解はできます。
しかし僕からすれば、『我慢して続けてこそ』というようなアドバイスは、辞めたくて仕方ない人間からすれば余計に辛く苦しい追い討ちでしかありません。
仮にそのアドバイス通りに続けたとしても、さらに辞めたい気持ちが強くなるだけということも考えられます。
日本人は『我慢の美徳』に価値を感じがちですが、それは行き過ぎると毒にしかなりません。
剣道は特別なものではない
これは僕の偏見かもしれませんが、剣道をやっている人の中には、剣道を変に特別視している人がいるように感じます。
「剣道はスポーツではなく武道!稽古は修行である!」とか「剣道の修練は人間としての修練だ!」というものです。
しかし実際のところ剣道はしっかりとしたルールがあるスポーツの1つですし、いくら剣道をやったってそれで素晴らしい人間になれるかは別問題です。
むしろそうやって「剣道は特別」という意識を持つのは、歪んだ価値観や偏見を持つキッカケになる可能性だってあります。
だからたとえ剣道を辞めたとしても、人間としてダメになるとか精神が未熟になるというわけではないのです。
「いつでも辞められる」し「いつでも始められる」
辞めることを反対する人の中には、「辞めるのはいつだってできる。だからもう少し頑張れ。」という人がいます。
確かにその通りですが、それと同じで「始めることもいつでもできる」のです。
もし今辞めたとして、その後また始めてみようとやる気が出れば、剣道はできます。
人生で『今しかできないこと』は、実はそんなに多くありません。その気にさえなれば始めるのに遅すぎることなんてないんです。
まとめ
本記事のおさらいです。
誤解しないでほしいのは、僕は剣道が嫌いというわけではありません。
ただ、辞めたいという人に対してあれこれ言って反対し、無理に続けさせるのはいかがなものかというだけです。
剣道に誇りを持っている方からすれば何てことを、と言われるかもしれません。
しかしみんながみんな、剣道に誇りを持っていてやる気満々ということはないのは理解しておく必要があります。