生きていれば失敗というのは誰でもするものです。
それはボクシングも例外ではなく、僕も日々失敗と反省を繰り返しながら練習に励んでいます。
特にボクシングを始めたばかりの初心者さんは、分からないことも多く失敗をたくさんするもの。
失敗から学ぶことはありますが、できることなら避けたいというのも本音だと思います。
おそらくこの記事を読んでいるのも、そんな想いを持った1人ではないでしょうか。
そこでこの記事では、
ボクシング初心者(始めてから1ヶ月~6ヶ月くらい)で、あらかじめしやすい失敗を知って、同じ轍を踏みたくないと考えている人
に向けて、失敗しやすいこととその回避方法をお話します。
この記事を書いている僕は、
・格闘技歴10年以上
・アマチュアでキックボクシングなどの試合へ出場経験あり
・ボクシングのプロライセンス取得に向けて現役で練習中
の人間なので、参考になると思います。
とにかく力任せにパンチを打つ
ボクシングのパンチを打つ際に大切なことは、正しいフォームや当てる箇所、力を入れるタイミングなどです。
初心者は力任せに目一杯パンチを打ちがちなのですが、これを続けても素人と変わらず上達はしません。
また、フォームなどを間違ったままやると拳や手首を痛める原因にもなります。
まずはトレーナーに教わったフォームをシャドーボクシングでゆっくり反復して、サンドバッグを打つ時も力まずフォームと当てる箇所を意識してゆっくり行いましょう。
力任せに打つことは誰でもできますが、正しい打ち方の習得はとても難しいです。
しかししっかり習得できれば、力任せに打つより遥かに強いパンチが打てるようになります。
最初に張り切って週に何回もジムに行く
初心者のうちはボクシングで習うこと全てが新鮮で楽しく、やる気もみなぎっているのでジムへ通う頻度も多くなります。
するとトレーナーからも「頑張ってますね!」と褒められて嬉しくなり、さらにやる気が増すなど良いことのスパイラルのように感じます。
ただ、ある程度やっていると思い知るのですが、ボクシングの練習は地味で地道なメニューの繰り返しです。
ふとした時にそれを感じ、なおかつ練習に慣れてくると新鮮さも無くなるため、やる気が徐々に薄れていつの間にかジムに行くのが億劫になる…というのは初心者あるあるの1つです。
特に普段仕事をしていて家庭もある社会人は、少ない自分の余暇時間をボクシングに使っているので、この状態に陥る可能性が高いです。
そうならないために、
・週に通う上限をあらかじめ決めておく
・ボクシングで達成したい具体的な目標を設定しておく
・身体が疲れている時や練習に行く気持ちが乗らない時は無理せず休む
など、自分の中でルールを決めておいた方が安心です。
周囲にボクシングをやっていることを自慢する
ボクシングを始めて少し経つと、自分がとても強くなったように錯覚するようになります。
特に男性はそうなる傾向が強く、それを自分の中だけに留めておけず友達や恋人、職場の同僚や部下に「俺ボクシング始めたんだけどさ~」と自慢しがちです。
しかし、ボクシングをよく知らず、なおかつボクシングに興味もない人からしたら「ふーん、それで何なの?」というのが率直な感想です。
自分に置き換えて考えてほしいのですが、そもそも他人の自慢話を聞いて気分が良くなる人はあまりいません。それどころか疎ましくた思われ距離を置かれる可能性が高いです。
自慢したくなる気持ちは分かりますが、それはグッとこらえるところです。
もし相手が興味を持っていたら向こうから質問してくるので、そこで初めて話すくらいがちょうどいいです。
ジムに入会してきた女性や年下の子にアドバイスと称して絡みにいく
これはおじさん世代の人が特にやりがちな失敗ですが、自分より後に新しく入会してきた人に何かとアドバイスしたがる人がいます。
最近はダイエット目的で若い女性が入会してくることも多く、それを見つけると仲良くなりたいという下心でアドバイスを口実に話しかけるケースがあるのですが、正直女性側はそんなこと求めていません。
また、年下の子達も普段学校や職場で先輩や上司からの面倒な絡みを我慢しているかもしれないのに、ジムにまで同じような絡みをしてくる人がいたら堪ったものではありません。
善意でやっていることかもしれませんし、向こうは笑顔で接してくれますが、その辺りの空気はしっかり読めるようにしましょう。
それにボクシングを練習しに来ている人の中には、他の会員との交流を求めていない人もいることを覚えておきましょう。
まとめ
以上、ボクシング初心者がしがちな失敗をまとめてみました。
笑われるかもしれませんが、僕の経験上、ボクシングを長く楽しく続けて強くなるコツは、『真面目に節度と礼儀を持って、感謝を忘れず取り組むこと』です。
単純にボクシングをやるのは自分のためであり自己満足に過ぎませんが、指導してくれるトレーナー、一緒の環境で練習している会員がいて初めて充実した練習ができます。
また、家族の理解があってボクシングに打ち込めている人もいるはずです。
つまり、『自分だけが満足できればいい』という考えでは、いつかボクシングから離れなければいけない事態になるかもしれません。
そうならないためにも、ボクシングをやれている今が当たり前ではないことを忘れず、回避できる失敗はせず、楽しくボクシングに取り組んでもらえれば何よりです。