ボクシングやキックボクシングでは、パンチを打ち込むためにグローブが必要となります。
ジムで貸し出ししているところもありますが、どうせならマイグローブを持ちたいと購入を考えている方もいるでしょう。
しかしいざ買おうと調べてみたら、『パンチンググローブ』と『ボクシンググローブ』という2つの名称が出てきて戸惑ってはいませんでしょうか。
この記事では、以下の悩みを解決したいと思います。
これを書いている僕は、
・格闘技歴10年以上
・アマチュア選手としてキックボクシングなどの試合出場経験あり
・ボクシングのプロライセンス取得に向けて現役で練習中
なので、参考になると思います。
パンチンググローブとは
パンチンググローブの特徴は以下の通りです。
- 主に練習用(ミット・サンドバッグ打ちで使う)
- 試合(および対人練習)では使わない
- 拳を正しく当てる感覚が養える
- ボクシンググローブより薄くて軽い
- ゴムバンド式で着脱がラクなものが多い
基本的にフィットネス目的(趣味・ダイエットなど)の会員さんが使っているのはこちらです。
ボクシンググローブより軽くてサイズもコンパクトなので、持ち運びがラク。
フリーサイズのものが多く、老若男女問わず使いやすいのも特徴です。
保護パッドが薄いため拳を正しく当てられているか掴みやすいですが、その分伝わる衝撃も大きいので、バンテージを巻いてしっかり拳を守っておきましょう。
バンテージを巻かずに使うと、拳の皮がめくれてしまったり手首を痛めるなどケガの原因となります。
最初は硬くて手にはめにくいですが、使っているうちに馴染んでくるので安心してください。
ボクシンググローブとは
続いて、ボクシンググローブについての特徴です。
- オンスによって用途が分かれる(練習用か試合用)
- 保護パッドが分厚く実践向き
- パンチンググローブより重めでサイズも大きい
- 基本的にはベルクロテープか紐で結ぶタイプとなっている
オンスとはグローブの重さのことで、1オンスで約28グラム。オンスが大きければ、その分重くて大きいグローブということになります。
基本的には8〜10オンスが試合で使われることが多く、14〜16オンスがスパーリングで使われることが多いです。
ボクシングやキックボクシングの試合で選手が使用しているのは、ボクシンググローブです。
ボクシンググローブはパンチンググローブと比べて拳部分の保護パッドが分厚くなっており、主に試合やスパーリングなどの対人練習で使用します。
ベルクロテープ式か紐で結ぶタイプの2つがあって、紐の方がしっかり手にはめ込めますが、1人では結べないためトレーナーにやってもらわなければなりません。
そのため、それ以外の場合はベルクロテープ式を使うことが多いです。
サイズが大きく重さがあるので、長時間つけて構えているだけで疲労度はパンチンググローブより大きくなります。
どちらの方が必要か
結論として、初心者はパンチンググローブを用意すれば大丈夫です。
スパーリングなどの対人練習は危険も伴うので、基本的に初心者のうちはジムの方針でやらないことが多いです。
サイズが大きいので持ち運びが大変ですし、パンチンググローブより価格も高めとなっています。
ある程度練習に慣れて必要になった時に用意すればいいので、それまではパンチンググローブだけで十分。
もちろん形から入りたい人は用意してもOKですが、使う機会は少し先になると思います。
おすすめのパンチンググローブとボクシンググローブ
以上がパンチンググローブとボクシンググローブの違いです。
色々書きましたが、
・パンチンググローブ→ミットやサンドバッグを打つ時に利用する
・ボクシンググローブ→試合や対人練習(スパーリング)で利用する
とザックリ把握しておけば問題ありません。
これまで僕が使ってきた中で良いと感じたパンチンググローブとボクシンググローブをご紹介します。
様々なググローブの中で、WINDY製のものは手にはめた時の感覚が最もしっくりきました。
手首の固定感、パッドの厚さも安定していて自分も相手もケガをしにくい造りになっていることが分かります。
グローブ内部の広がりがしっかりとあるので、使用後のケア(除菌や消臭処理)がしやすいのもおすすめポイントです。
パンチンググローブ・ボクシンググローブを使用した後は必ずケアをする
練習で使ったパンチンググローブとボクシンググローブは、自分や他人の汗と汚れが付着しています。
これを放置しておくと、臭いのもとになるだけでなく劣化が進みやすくなり、寿命を短くする要因になります。
そのため、使用後はタオルで拭いたりアルコールで消毒するなど、ケアを忘れずに行いましょう。
せっかくマイグローブを購入したのであれば、少しでも長く使えるよう努力することが大切です。