ボクシングやキックボクシングをやっている人であれば、『ナックルガード』『ゲルデガード』という道具の名前くらいは聞いたことがあると思います。

両方とも拳を保護するための道具で、バンテージと組み合わせて利用するものです。

しかし、「ナックルガードとゲルデガードの違いは何なのか?」と聞かれると、即座に答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事は、

・ナックルガードとゲルデガードの違いを知りたい
・どちらの方がおすすめで役に立つのか知りたい

という人に向けて書いています。

そして、記事を書いている僕はこんな人間です。

・格闘技歴は10年以上のキャリア有り
・ボクシングのプロライセンス取得に向けてナックルガードとゲルデガードを両方使って練習している

なので、多少は皆さんの疑問解消の役に立てると思います。

ナックルガードとゲルデガードの違い

まず、両者の違いを簡潔に説明すると以下の通り。

・ナックルガード→厚いコットンが保護材になっている
・ゲルデガード→伸縮性のあるゲルが保護材になっている

というより、道具自体の明確な違いはこの点だけです(笑)

形状は同じなので、名称や材質をしっかり確認しないと間違えて購入する可能性があるため注意が必要です。

使用してみた結果→どちらも大差は無い

そんなナックルガードとゲルデガードですが、実際に両方を使用した感想としては、「正直どちらも同じで変わらない!」の一言に尽きます(笑)

もちろん材質が異なる以上は、細かく見れば違うとは思います。しかし、少なくとも僕の体感としては明確な違いは感じませんでした。

なので、「どちらを買えばいいのか?」という疑問に対しての僕の答えは、好きな方を選んで買えばいいになります。

もう少し細かく言えば、価格はナックルガードの方が圧倒的に安いので、コスト面で見ればナックルガードを。

長持ちするのはゲルデガードの方なので、長期的に見るならばゲルデガードを選べばOKです。

ただ、頻繁に繰り返し使わなければナックルガードもそこまで短命ではないため、週1~2回くらいの練習頻度であれば、ナックルガードで十分だと思います。

どちらかは絶対使うべき

ちなみに、「そもそもナックルガードかゲルデガードは使った方がいいの??」という疑問に対しては、迷わずYesです。

バンテージでは、拳を保護するために何重にも巻いた『アンコ』というものを作るのですが、プロ選手が練習で使うバンテージはとても長くて分厚いアンコを作りやすい一方、そうではない初心者~中級者くらいの人が使うバンテージは長さがあまりないので、そこまで頑丈なアンコを作れません。
※プロ選手が使うバンテージを使ってもいいのですが、巻くのが難しく洗濯などもやや大変なのであまりおすすめできません。

ナックルガードやゲルデガードを使えばアンコを作る必要がなくなるため、その分巻きやすくなり手首の保護にも回せます。

なので、絶対に使った方がいいです。

まとめ

この記事の要点をまとめます。

・ナックルガードとゲルデガードを使用した時の差はほとんどないから好きな方を買えばOK
・安いのはナックルガードで長持ちはゲルデガード
・使うか使わないかについては絶対使った方がいい

始めたばかりだと理解しづらいのですが、練習を重ねれば重ねるほど拳の保護はとても大切なんだと気付かされます。

正直そこまで高額なものではないので、自分の身を守るためと考え、しっかり購入し利用しましょう。