人間にとって年齢というのは、みんな平等に重ねていくものです。

ある程度の年齢を迎えると何かに興味を持っても「もう若くないし…」とか、「今更こんな年齢で…」という理由を付けて、結局やらずに終わる人がいます。

それはキックボクシングでも同じで、特にジムに体験や見学に来た女性が「もうおばさんだからやれるのか不安で…」と話しているのをよく耳にすることがあります。

では実際のところ、キックボクシングは若い女性しかできないようなスポーツなんでしょうか?

この記事は、

・キックボクシングに興味があるしやってみたいけど、今の年齢の自分でもできるのか不安
・こんなおばさんがジムに行って浮かないか(他の人にバカにされないか)
・トレーナーに厳しくしごかれないか
心配

といったことで悩んでいる女性の役に立てるものとなっています。

これを書いている僕は、

・格闘技歴10年以上
・アマチュア選手としてキックボクシング等の試合への出場経験
・これまで5つ以上のジムを渡り歩いてきた経験あり

な人間なので、信憑性はあると思っています。

キックボクシングはおばさんでもできる!

まず結論からハッキリ申し上げますが、キックボクシングはおばさんでも十分やれます。

皆さんのイメージの中にあるキックボクシングは、

・殴りあって痛い
・ケガが多く危ない
・汚い、臭い、怖い

とマイナスな面が多いかもしれませんが、実際はそんなこと全くありません。

殴りあってケガをする可能性が高いのは、スパーリングという対人練習を頻繁に行うプロ・アマ選手で、試合に出場し勝利することを目的としている場合です。

ダイエットや健康維持といった目的の人には、ジム側も危険なことは一切やらせないので、そうした心配は不要です。

また、最近のジムは格闘技を全く知らない一般の人にも入会してもらえるように設備を綺麗に整えているところが多いので、臭かったり汚いということもほとんどありません。

何より、キックボクシングは個人のペースにあわせて練習の強度を調節できるので、疲れることはあっても「キツくてしんどい…」とグロッキーになるようなレベルまではいきません。

キックボクシングのジムにいる女性の年齢層

「キックボクシングが自分にもできそうな気はしてきたけど、ジムに行ったら若くて動ける人ばかりで、ついていけなそうだしバカにされそう…」と思う人もいるかもしれません。

僕はこれまで5つ以上のジムを渡り歩いてきましたが、女性に関しては若い人ばかりということは決してなく、30~50代くらいの年齢の女性の割合が最も高かったです。

世間話の中でキックボクシングを始めたキッカケを聞いてみると、

・家と職場の往復で、独身だし趣味も無かったから何かやってみたくて
・子育ても落ち着いたし、前から興味あったことをやろうと思って
・最近急に太ってきてマズいと思って一念発起した

などなど、皆さん前向きに楽しくやっているのがヒシヒシと伝わってきました。

年齢なんて関係なく、一生懸命やって汗を流している姿はカッコいいですね。

とにかく楽しく元気にやれればいい

これは以前、僕が通っていたあるジムの会長が言っていたのですが、

「キックボクシングはそれぞれの目的にあわせてやるのが一番。プロになりたいなら厳しい練習は必要だけど、趣味として楽しくやりたいならそんな厳しさはいらないし、自分が満足できる練習をして目的を達成できればそれでいい。ジム側はそうできるようにするのが仕事。」

とのことでした。

最近は、ジムによっては女性専用でシェイプアップのみを目的としていたり、『楽しく学ぶ』を理念としてスパーリングなどの対人練習は一切しない、やるとしても絶対にお互いの攻撃が当たらないようにした状態で行うなどの配慮をしています。

テレビで観るような選手の血が飛び交い、観客が興奮するような試合はキックボクシングのひとつの側面に過ぎず、誰もが笑顔で汗をかき楽しく行えるのもキックボクシングなんです。

まとめ

・キックボクシングはおばさんでもできる
・ジムには30~50代の女性が元気にそれぞれの目的のために頑張っている
・ジム側も楽しく元気にやってもらえればいいと考えている

以上のことが分かると、キックボクシングへのイメージが変わりハードルも下がった気がしませんか?

それでも不安な人は、1度ジムの見学や体験をしてみましょう。その方が自分の目で見て判断できる要素も格段に増えます。

あなたがキックボクシングで、自分が望む理想の身体や心を手に入れられることを祈っています。