先日、ネット上のYahoo知恵袋にて、こんな投稿を発見しました。
投稿されたのは2012年とだいぶ昔で、この書き込みをしたのがどんな方なのかは分かりませんが、読む限りではご自身は格闘技をされておらず、また格闘技に対して良い印象を抱いていないという雰囲気を感じます。
「格闘技は役に立たない」という人に、逆に問いかけたいです。
・スマホでSNSをチェックしていませんか?
・YouTubeで面白い動画を見ていませんか?
・ゲームで新しいレベルをクリアしようと夢中になっていませんか?
もしそうだとしたら、私からひとつ質問があります。
「それって、本当に役に立っているんですか?」
この質問に対して、多くの人は「いや、でも楽しいから」「ストレス発散になるから」「友達との話題になるから」と答えるでしょう。
そう、その通りです。すべての活動が直接的に「役に立つ」必要はないのです。
では、なぜ格闘技だけが「役に立たない」と批判されるのでしょうか?
格闘技への偏見という名の二重基準
インターネット上では、格闘技に対する批判的な意見をよく目にします。「格闘技なんて役に立たない」「暴力的だ」「時間の無駄」といった声が後を絶ちません。
しかし、同じ人たちが数時間もゲームをしたり、延々と動画を視聴したりしていることについては、誰も「役に立たない」とは言いません。これは明らかに二重基準ではないでしょうか。
私は格闘技歴10年以上の現役選手として、そしてボクシングのプロライセンス取得を目指している者として、この矛盾した現状に疑問を感じています。
「役に立つ」って一体何?現代社会の価値観を見直そう
そもそも「役に立つ」とは何でしょうか?
現代社会では、すべてを経済的価値や即効性で測る傾向があります。「お金になるか」「仕事に活かせるか」「すぐに結果が出るか」──これらが判断基準になっています。
でも、ちょっと待ってください。
あなたが見ているその動画は、お金を稼いでくれますか? プレイしているそのゲームは、昇進に役立ちますか? SNSで「いいね」をもらうことで、人生が劇的に変わりますか?
おそらく、答えは「いいえ」でしょう。
それでも私たちは、これらの活動を「楽しい」「リラックスできる」「自分の時間」として大切にしています。なぜなら、人生には経済的価値だけでは測れない豊かさがあるからです。
ゲームと格闘技、本当に違うのか?
ゲームをする理由を考えてみましょう。
- 達成感を得たい
- 新しいスキルを身につけたい
- 友達と一緒に楽しみたい
- 日常から離れてリフレッシュしたい
- 自分自身を成長させたい
格闘技を始める理由。
- 達成感を得たい
- 新しいスキルを身につけたい
- 仲間と一緒に楽しみたい
- 日常から離れてリフレッシュしたい
- 自分自身を成長させたい
驚くほど似ていませんか?
違いがあるとすれば、ゲームは主に精神的・知的な刺激を提供するのに対し、格闘技は身体的・精神的な両方の刺激を提供することです。つまり、格闘技の方がより総合的な経験を提供している可能性があります。
あなたの偏見を暴く:格闘技に対する5つの誤解
誤解1「格闘技は暴力的で危険」
現実:格闘技は極めて統制された環境で行われます。適切な指導者のもとで練習すれば、他の多くのスポーツよりも安全です。アメリカンフットボールやラグビーの方が実際の怪我の発生率は高いのです。
一方、長時間のゲームプレイは目の疲労、肩こり、運動不足による生活習慣病のリスクを高めます。どちらがより「危険」でしょうか?
誤解2「格闘技は社会で役に立たない」
現実:格闘技は規律、集中力、忍耐力、目標設定能力を養います。これらは現代社会で最も求められるスキルです。
Google、Apple、Facebook などの大手企業では、社員の集中力向上や ストレス管理のために格闘技やマーシャルアーツを取り入れています。
誤解3「格闘技は時間の無駄」
現実:格闘技の練習は身体能力の向上だけでなく、メンタルヘルスの改善にも効果があります。WHO(世界保健機関)も運動の重要性を強調しており、格闘技は最も効果的な運動の一つです。
一方、日本人の平均ゲーム時間は1日約2時間。これを格闘技の練習に置き換えれば、数年で別人のような身体能力と精神力を手に入れることができます。
誤解4「格闘技は現実逃避」
現実:格闘技ほど現実と向き合うことを要求されるスポーツは珍しいです。相手の攻撃を受け止め、自分の弱点と向き合い、限界を超えることが要求されます。
ゲームや動画視聴こそが現実逃避の典型例ではないでしょうか。
誤解5「格闘技は野蛮で知性がない」
現実:格闘技は高度な戦術、技術、心理学を要求します。相手の動きを読み、瞬時に判断し、戦略を組み立てる必要があります。これらは高度な知的活動です。
隠れた真実:格闘技が与える本当の価値
身体的価値:デジタル時代の身体革命
現代人の多くは座りっぱなしの生活を送っています。厚生労働省の調査によると、日本人の平均座位時間は世界で最も長い7時間。これは肥満、糖尿病、心疾患のリスクを大幅に増加させます。
格闘技は全身を使った運動であり、心肺機能、筋力、柔軟性、バランス感覚を同時に鍛えます。1時間の格闘技練習で消費するカロリーは約600-800キロカロリー。これは2-3時間のゲームプレイで消費するカロリーの約10倍です。
精神的価値:レジリエンス(回復力)の獲得
格闘技は精神的な強さを養います。これは「我慢強さ」とは異なります。困難な状況に直面したとき、冷静に判断し、適切に対処し、素早く回復する能力です。
現代社会では、ストレス耐性やメンタルヘルスが重要視されています。格闘技の練習は、統制された環境でストレスに対処する練習になります。
社会的価値:真のコミュニティの形成
格闘技のジムやクラブは、年齢、職業、背景を超えた真のコミュニティを形成します。共通の目標に向かって一緒に汗を流し、お互いの成長を支え合う関係は、オンラインゲームのフレンドシップとは質的に異なります。
データで見る格闘技の効果
身体的効果
- 心肺機能の向上:3ヶ月の練習で最大酸素摂取量が15-20%向上
- 筋力向上:全身の筋力が平均30%向上
- 体脂肪率の減少:平均5-8%の減少
- 骨密度の向上:特に女性で顕著な効果
精神的効果
- ストレス軽減:コルチゾール値が平均25%減少
- 自己効力感の向上:目標達成能力の向上
- 集中力の改善:注意持続時間が平均40%向上
- 睡眠の質の向上:深い睡眠時間が平均30分増加
社会的効果
- リーダーシップスキルの向上
- チームワーク能力の向上
- 困難な状況での判断力の向上
- 他者への共感能力の向上
反論への回答:「でも〜」への完全対応
「でも、格闘技は危険でしょ?」
統計的に見ると、格闘技での重大な怪我の発生率は、サッカーやバスケットボールより低いです。適切な指導と安全対策があれば、格闘技は非常に安全なスポーツです。
一方、長時間のゲームプレイによる健康被害(VDT症候群、ゲーム障害、生活習慣病)の方が、実際には多くの人に深刻な影響を与えています。
「でも、格闘技は時間がかかりすぎる」
格闘技の練習時間は週に2-3回、1回1-2時間程度が一般的です。これは週に約3-6時間。
一方、総務省の調査によると、日本人の平均ゲーム時間は1日約2時間、週に約14時間です。どちらが「時間がかかりすぎる」でしょうか?
「でも、格闘技はお金がかかる」
格闘技の月謝は平均8,000-12,000円程度。年間で約10-15万円です。
一方、ゲームにかける年間費用は、
- ゲームソフト:約3-5万円
- 課金:平均2-3万円
- ハードウェア:5-10万円(数年に一度)
実際の費用はそれほど変わりません。
「でも、格闘技は始めるのが怖い」
これは理解できる感情です。しかし、ほとんどの格闘技ジムは初心者歓迎で、基礎から丁寧に教えてくれます。
見学や体験レッスンを提供している場所が多いので、まずは気軽に足を運んでみることをお勧めします。
あなたの人生を変える可能性
格闘技がもたらす人生の変化
格闘技を始めた人の多くが報告する変化:
- 自信の向上:身体的・精神的な強さを実感することで、日常生活での自信が向上
- ストレス耐性の向上:困難な状況に対する対処能力が向上
- 集中力の向上:仕事や勉強での集中力が大幅に改善
- 人間関係の改善:コミュニケーション能力と共感力が向上
- 健康の改善:体力向上と生活習慣の改善
- 目標達成能力の向上:段階的な目標設定と達成のスキルが身につく
成功事例:格闘技が人生を変えた人々
事例1:会社員Aさん(30代男性) 長時間のデスクワークでストレスと運動不足に悩んでいたAさん。格闘技を始めて2年で、体重15kg減、昇進、結婚という人生の大きな転機を迎えました。
事例2:学生Bさん(20代女性) 内向的で自信がなかったBさん。格闘技を通じて自信を獲得し、就職活動で第一志望の企業に内定。現在は営業職で活躍中。
事例3:シニアCさん(50代男性) 健康診断で生活習慣病を指摘されたCさん。格闘技を始めて1年で、すべての数値が正常値に。医師からも驚かれるほどの改善。
今、あなたが行動を起こすべき理由
時間は有限:今日始めなければ明日はない
あなたは今日も、明日も、来週も、来月も、ゲームや動画視聴に時間を費やすつもりですか?
5年後、10年後のあなたを想像してみてください。今と同じように、画面の前に座っているあなたの姿を。
一方で、格闘技を始めた5年後、10年後のあなたを想像してみてください。引き締まった身体、自信に満ちた表情、困難に立ち向かう精神力を持ったあなたの姿を。
どちらのあなたになりたいですか?
社会が求める人材になる
現代社会では、以下のような人材が求められています。
- 困難に負けない精神力
- 目標に向かって継続する能力
- チームワークとリーダーシップ
- ストレス耐性
- 健康的な生活習慣
これらはすべて、格闘技の練習を通じて身につけることができるスキルです。
今すぐ行動を起こす理由
- 健康は後回しにできない:生活習慣病は若い世代にも広がっています
- 競争が激化している:身体的・精神的な強さが競争優位になります
- ストレス社会:メンタルヘルスの重要性が高まっています
- 人生100年時代:長い人生を健康に過ごすための投資が必要です
あなたができる最初の一歩
段階的なアプローチ
段階1:情報収集(1週間)
- 近所の格闘技ジムを調べる
- 体験レッスンの情報を収集する
- 友人や知人の体験談を聞く
段階2:体験(1ヶ月)
- 複数のジムで体験レッスンを受ける
- 自分に合ったスタイルを見つける
- 指導者との相性を確認する
段階3:開始(3ヶ月)
- 週1-2回のペースで練習を開始
- 基本的な技術を習得
- 生活習慣の変化を実感
段階4:継続(6ヶ月以上)
- 定期的な練習の習慣化
- 目標設定と達成
- 人生の変化を実感
具体的な行動計画
今日やること:
- このArticleを読み終えたら、スマホで「格闘技ジム 体験」を検索
- 最低3つのジムの情報を収集
- 1つのジムに問い合わせの電話をする
今週やること:
- 体験レッスンの予約を取る
- 必要な道具があるか確認する
- 友人や家族に計画を話す
来週やること:
- 体験レッスンを受ける
- 感想を記録する
- 継続するかどうか決める
格闘技への投資は人生への投資
ROI(投資収益率)で考える格闘技
投資額:
- 月謝:月10,000円
- 用具代:初期費用20,000円
- 年間投資額:約14万円
リターン:
- 医療費の削減:年間5-10万円
- 生産性の向上:年収の5-10%向上
- 人生の質の向上:プライスレス
経済的にも、格闘技は優れた投資です。
長期的な視点
格闘技の練習は、短期的な楽しみを提供するだけでなく、長期的な人生の質の向上をもたらします。
10年後のあなた:
- 健康で活力に満ちた身体
- 困難に立ち向かう精神力
- 豊かな人間関係
- 充実した人生
ゲームや動画視聴を続けた10年後のあなた:
- 運動不足による健康問題
- 受動的な生活習慣
- 限定的な人間関係
- 振り返って後悔する可能性
どちらを選びますか?
最後に。今日から始める人生の変革
この記事を読んでいるあなたは、すでに変化を求めています。その気持ちを大切にしてください。
格闘技は「役に立たない」のではありません。それは人生を根本から変える可能性を秘めた、最も価値のある活動の一つです。
ゲームや動画視聴が悪いわけではありません。しかし、それだけで人生を終わらせるのはもったいないと思いませんか?
あなたの人生はあなたが作るものです。受動的な消費者でいるのか、積極的な創造者になるのか。
選択はあなた次第です。
今日、最初の一歩を踏み出しませんか?
近所の格闘技ジムを調べ、体験レッスンを予約する。たったそれだけで、あなたの人生が変わり始めるかもしれません。
「役に立たない」と言われる格闘技が、実はあなたの人生を最も豊かにする活動になるかもしれません。
その可能性を試してみる価値は、十分にあるのではないでしょうか?